大学院に行けば未来が開ける KALS OB・OGの活躍

KALS大学院入試対策講座のOB・OGの方で現在、大学院に入学してキャリアチェンジを遂げ、社会でご活躍の方々からのメッセージです。

公共政策系
MBA系
臨床心理系
税法系


公共政策系

■ 〔国際関係〕藤原 禎士さん

藤原 禎士さん

藤原 禎士さん こういうところでお仕事されています。

責任と職務を果たすための
広く深い知識の蓄積が日々のやりがい。
やりたいこと(夢)は叶います。
強く思うこと、あきらめないこと、
行動することが大切。

世界銀行スーダン事務所
Monitoring and Evaluation (M&E) Officer
藤原 禎士さん

[KALSでの受講形態]
2007年 英語&論述力強化コース、国際関係論

[学歴]
東京大学公共政策大学院専門職学位課程修了

[職歴]
商社営業を経て、大学院修了後、
世界銀行スーダン事務所Monitoring and Evaluation Officer

■ 商社営業から世界銀行勤務へ

――世界銀行を目指すようになったきっかけから教えてください。
藤原 現在は世界銀行のスーダン事務所にてMonitoring and Evaluation (M&E) Officerとして11あるプロジェクトにおいての監視と評価の業務を行なっています。もともとは国際機関でプロジェクトマネージメントを行なうOperation Officerになろうと考えていました。大学院在学中はプロジェクトマネージメントを念頭に置きながら、マネージメントのスキルアップと各国の国際機関の関係など広く研究しました。学外ではプロジェクトマネージメントの一環としてプロジェクト評価を研究していましたが、当時はあくまでもプロジェクトマネージメントが主で、そのための評価を研究するという程度でした。たまたまチャンスがあり、現在はOperation OfficerをサポートするSpecialist (Procurement, Financial management, Safeguard, Gender, M&E)の一人として経験を積んでいます。

――大学院をどうして目指すようになったのですか。
藤原 高校生の頃より紛争予防のための国際開発に興味があり、大学院で修士号取得後、紛争予防に資する国際機関での就職を考えていました。米国大学留学中より大学院進学を考えてはいましたが、学費と職務経験のために民間企業に就職しました。2年間の職務経験を経て、奨学金が貰え、アルバイトも可能である日本の大学院に進学することを決めました。

■ 受験勉強中はKALS講師の熱心さが心強かった!

――KALSに通うことにしたきっかけを教えてください。
藤原 学士号を米国で取得したため、大学院入試での日本語の論文試験に自信が持てなかったため、大学院受験を専門に行なっているKALSに決めました。特に東京大学公共政策大学院では、国際法と国際政治を受験の選択科目として考えていたため、国際関係論が開講されていたこともきっかけになりました。

――KALSの教育システムや授業で印象に残ったことは何ですか。
藤原 国際関係論、論述力強化ともに授業はシステム化されていて、理解しやすかったです。国際関係論では概論を授業でざっと済ませ、細かい部分は自分で学習しました。これは時間の限られた受験期間において、大変有益でした。また私の持って行く質問に対して先生方が熱心に答えてくださり、非常に心強かったです。

――現在の職業でKALSの勉強や受験勉強が役立っていることはありますか。
藤原 受験勉強中は役に立たないものは何も無いと思って勉強してきました。勉強も効率的にそして無駄の無い方が良いですが、受験勉強の結果、院試も成功したので、わからないことを勉強しているのであれば無駄なことは何も無いと思いました。現在の仕事においても、わからないことは質問する、わからないことを勉強するのに無駄は無いという気概で、常に前向きに取り組んでいます。

■ 大学院では、真剣に自分と向き合う時間が出来た

――大学院生活ではどんなスケジュールでしたか。
藤原 東京大学公共政策大学院は研究科ではなく、専門職修士課程です。そのため卒業単位は研究科よりも多く、淡々と授業をこなしていくという印象を持ちました。また修士論文の提出は義務ではないという特徴があります。私のように職務経験がある学生は少なく、また公共政策大学院という性質上、大学院1年目より公務員試験準備をする学生や就職活動を行なう学生が多いと感じました。 職務経験がある学生は新卒採用での就職活動が難しく、就職活動時期が論文執筆の時期と重なってします。私は修士論文を書けなかったことが心残りです。

――大学院に通ったことが、現在の職にどのように役に立っていますか。
藤原 私は大学院に通ったことで、真剣に自分と向き合う時間が出来たと考えます。インターンや評価の研究など、授業だけでなく大学院在学中に行なった学外での活動が現在の仕事に繋がっています。大学院に通わなければ、そのような経験を積むチャンスが無かったと考えます。

■ 責任と職務を果たすための広く深い知識の蓄積が日々のやりがい

――現在の職務の内容とそのやりがいについてお聞かせください。
藤原 Monitoring and Evaluation (M&E) Officerの仕事は一つ一つのプロジェクトがスムーズに進行するよう、Operation Officerをサポートする立場にあります。本来であればプロジェクトの立ち上げ時からOperation Officerと一緒にプロジェクトのデザインに携わるのですが、現在は既存のプロジェクトがどのような成果を上げているかの指標の確認、改善とデータの収集、報告が主な業務です。Operation Officerには教育や保健医療、農業や金融など開発に関する専門性が必要とされ、11のプロジェクトがあれば11人必要ですが、M&E Officerは一人で11のプロジェクトを横断的に監視しなければなりません。その責任と職務を果たすための広く深い知識の蓄積が日々のやりがいとなっています。

――これからの目標についてお聞かせください。
藤原 現在はまだまだ駆け出しでとてもSpecialistと呼んでもらえるにはほど遠いので、5年でMonitoring and EvaluationのSpecialistとして、色々な所から必要な人材として認められるようになりたいと考えています。また世界銀行はエコノミストしかいないという間違った認識を少しでも日本の学生さん達に教えたい、活躍の場は色々な形で与えられるということを伝えたいと思います。

■ 夢は強く思うことで叶います!

――最後に後輩へのメッセージをお願いいたします。
藤原 やりたいこと(夢)は叶います。時間はかかるかもしれませんが、大切なのは強く思うこと、あきらめないこと、行動することだと感じます。大学院に行く理由、また将来思い描いている仕事、もう一度よく考えてみてください。将来やりたいことが決まれば後は行動あるのみです。がんばってください。

藤原 禎士さん

[プロフィール]
University of Wisconsin Madison卒業後、長瀬産業株式会社(北米現地法人 デトロイト支社)に勤務。東京大学公共政策大学院を修了し、世界銀行スーダン事務所でMonitoring and Evaluation (M&E) Officerを勤めている。


MBA系

〔MBA〕原田 諭さん

IPO(Initial Public Offering/株式公開)を行い
企業規模拡大を目指したい。

会社経営
原田 諭 さん

[KALSでの受講形態]
2009年 MBA論述対策、MOT対策

[大学院]
東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科在学中

[職歴]
メリルリンチ証券会社
ゴールドマンサックス証券会社
UBS証券会社
BNPパリバ証券会社
新生銀行

■ 証券会社から会社経営を目指して

――会社経営を目指すようになったきっかけから教えてください。
原田 2007年に始まったサブプライム危機が世界中の金融機関を襲い、その結果として顧客や市場に多大なインパクトをもたらしました。それを契機にリスク管理や持続的成長について考え、自分の将来いくべき道を見つめ直すようになりました。その時は、外国資本企業の東京支店における一従業員でしたが、今後は経営者としての責任と自覚をもち、世の中と関わっていきたいと考えるようになりました。

――大学院入試をどうして目指すようになったのですか。
原田 約20年間在籍した外資系金融機関から、親が経営する製造業を継ぐことを視野にいれたことがきっかけです。そのためには広い見識に触れ、他学生との協業の中で低迷する中小製造業の復活のカギはなにかを掴みたいと考えたために受験を目指すようになりました。

■ KALSのテキストは大学院入学後や社会に出ても参照できる!

――KALSに通うことにしたきっかけを教えてください。
原田 当初は他の予備校に通いましたが、講師が入れかわる為、大変効率が悪く合格することに不安をもつようになりました。その予備校では、実績を尋ねてもあやふやな答えしか返ってこなかったので途中でやめた経緯もあります。一方でKALSは実績もキチンと表示しているし、テキストも体系的にまとまり、そしてなによりも講師の教え方のうまさがきわだっていました。

――KALSの教育システムや授業で印象に残ったことは何ですか。
原田 懇切丁寧な指導がとても印象に残っています。特に小論文の添削では、こまかいところまで時間をかけてみてくれているのがとてもよく伝わってきました。

――現在の職業でKALSの勉強や受験勉強が役立っていることはありますか。
原田 KALSで学んだMBA論述対策に関し、大変よくポイントが押さえられているので、今でもよく参照しています。大学院受験だけに限らず、入学後も社会にでてからも十分に参照できるテキストで、いまではもうボロボロになっています。

■ 大学院では、人と出会い様々な発想や見識に触れられるチャンスを得た

――大学院生活ではどんなスケジュールでしたか。
原田 専門職大学院のため、事前に考えていたよりずっと実践的でした。先生方も実務経験豊富な方が多く、また現役の経営者や技術者の講義も多く充実していました。社会人学生が多いため夜間や土曜日の講義も多く、また他大学の講義も履修できるため、時間と分野の選択肢が広かったです。またあらゆるバックグラウンドを持った学生がいるため、様々な発想や見識に触れられるチャンスが豊富にありました。

――大学院に通ったことが、現在の職にどのように役に立っていますか。
原田 主に3つあると思います。(1)様々な企業で多様なキャリアをもつ仲間との協業を通して人脈がひろがったこと、(2)多くのケースに接することで、今後のビジネスチャンスやリスクコントロールなどを思考する習慣がついたこと、(3)世界中の文献にアクセスし、読解する訓練を通し、グローバルな見識にふれ触発されることです。

■ 夢は多くの従業員のやりがいを育て、地域に貢献できる永続企業を確立すること

――現在の職務の内容とそのやりがいについてお聞かせください。
原田 大学院に通いながら、父の経営する企業の取締役になり、将来経営をする準備をしています。景気低迷下の厳しい経営環境の中で、復活し持続的繁栄をする企業にするべく、組織の在り方や技術伝承、イノベーションについて日夜思考しています。多くの従業員のやりがいを育て、地域に貢献できる永続企業を確立することが夢です。

――これからの目標についてお聞かせください。
原田 IPO(Initial Public Offering/株式公開)を行い、企業規模拡大を目指したいと思います。

原田 諭さん

[プロフィール]
東京都立大学法学部卒業後、メリルリンチ証券会社東京支店、ゴールドマンサックス証券会社東京支店、UBS証券会社東京支店、BNPパリバ証券会社東京支店、その後新生銀行株式会社に勤務。研究テーマは、「ICTを活用した中小企業のTurn aroundについて」

MBA系

〔MBA〕T.I.さん

自分で考え、それを発言し、実行できる雰囲気の中で働く、
このことが仕事の醍醐味

外資系物流
T.I. さん

[KALSでの受講形態]
2007年 国内MBA速習コース

[合格先]
慶応義塾大学大学院MBA
一橋大学大学院MBA (進学)

■ 食品から外資系物流へ

――大学院受験を目指すようになったきっかけから教えてください。
T.I. 大きな規模の事業を動かすための知識を身につけたいと思い、大学院への進学を目指すようになりました。大学院では、経営の体系的な知識を身につけ、ヒト・モノ・カネをいかに扱うかを身に着けることができると考えたからです。

■ KALSの豊富な英語や論述力の講義は、仕事にも役立つ!

――KALSの教育システムや授業で印象に残ったことは何ですか。
T.I. 私はほとんど経営の知識がありませんでしたので、MBAの先生の講義はとてもためになりました。また、文法が弱かったため、英語長文読解を追加で受講しましたが、藤巻先生の授業はとても役に立ちました。

――現在の職業でKALSの勉強や受験勉強が役立っていることはありますか。
T.I. 英語長文読解やMBA英語の授業、論述力強化やMBA論述対策の授業は現在でも役にたっています。現在、外資系企業で勤務しているため、英語を使用することが多くあります。KALSでは英語科目が豊富なため、レベルアップが期待できると思います。また、論文の書き方については、論理的なレポートを書くのに現在も役に立っています。KALSでの半年間で相当にレベルアップしたと思います。

■ 大学院では、大企業の重役の前でプレゼンする機会があり貴重な体験だった

――大学院生活ではどんなスケジュールでしたか。
T.I. 基本的にはどの講義を履修するかによって、スケジュールは変わると思います。一橋(HMBA)では、1年夏に6コマ、冬に6コマ、2年目は1〜3コマと修士論文準備というケースが多かったと思います。私自身の体験では、大企業の重役の前でプレゼンする機会があるなど、とても恵まれた講義だったと思います。もちろん、講義準備のために、徹夜することだってあります。

――外資系の物流にお勤めですが、なぜそこで働くようになったのですか。
T.I. 就職活動は修士論文を提出した2月からはじめたのですが、MBAの出身者でも基本的には前職に近い職(前職がITであればIT,財務ならば財務の企画など)についていますので、その流れで職を探しました。また、大学院を修了しても、中途採用ですので、空きのあるポジションをさがしました。

――大学院に通ったことが、現在の職にどのように役に立っていますか。
T.I. 色々とあると思いますが、すぐに役立つものとしては、人材マネジメント、管理会計といったオペレーションに近い分野の講義は現在の職に役立っていると思います。私の現在の職場は現場ですので、実際に作業をされている方々のモチベーションを高めること、まとめることが重要になります。この点については、人材マネジメントを生かすことができると考えています。また、利益を生み出すための分析は管理会計の講義で学ぶことができたと考えています。

■ 自分で考え、それを発言し、実行できる雰囲気の中で働く、このことが仕事の醍醐味

――現在の職務の概要とそのやりがいについて教えてください。
T.I. 現在、外資系の物流で倉庫オペレーションの管理、具体的には顧客(独・印刷機メーカー)の日本支社で、倉庫オペレーションを請け負い、業務を行っています。生産性や在庫、人事の管理、入出庫の管理をしています。この仕事のやりがいは、自分で考え、それを発言し、実行できる雰囲気の中で働くことができることです。

[プロフィール]
生物学系の大学卒業後、食品会社へ入社。一橋大学大学院MBA修了後、外資系物流へ転職。


臨床心理系

〔心理〕尾上 ふみさん

臨床心理士の仕事は人の生き方を考えていく仕事。
自分の生き方にも向き合わなければいけない。

臨床心理士
尾上 ふみさん

[KALSでの受講形態]
2007年 心理系通年パーフェクトコース

[現在の勤務先]
練馬区保健相談所 心理相談員
神奈川県内小児科
聖母大学 非常勤講師(カウンセリングなど)

■ フリーターから臨床心理士に挑戦!

――臨床心理士を目指すようになったきっかけから教えてください。
尾上 臨床心理士を目指したのは米国留学後ですが、家族を支援する仕事をしたいと思うようになったのは、もっと前でした。学部生時代、養護施設で出会った子どもたちと関わる中で、「どうしてこの子は人をコントロールしたがるのだろうか。」「どうしてこの子は突然私を怖がるようになったのだろうか」など、様々な疑問がわいてきました。
 また、学習塾のアルバイトをしていて、自分や受験勉強が子どもにどのような影響を与えているのだろうかと考えるようになりました。特に受験生の中には、急に来なくなってしまったり、円形脱毛症になってしまう子がいたり、友達をいじめる子がいました。またこのような子どもたちと関わっていく中で、親子間に葛藤があったりやコミュニケーションが乏しかったりすることがあることに気付きました。
 それから、子どもの発達と家族に関心を持つようになり、子どもと家族を支援する仕事をしたいと思い始めたのが、臨床心理士を目指すようになったきっかけです。

――大学院入試をどうして目指すようになったのですか。
尾上 米国で薬物依存症カウンセラーのプログラム(薬物依存症と言っても、家族の問題や薬物以外の依存症の治療など、幅広い領域の勉強をしました)を修了し帰国後、日本で仕事を探しましたが、当時まだ依存症が今ほど認知されておりませんでした(実際、奨学金を取るための面接で、面接官に薬物依存症は日本ではあまり問題になっていないのではないかと言われました)。日本で問題を抱える家族を支援する仕事をしたかったので、かつてから興味のあった臨床心理士を取ろうと考え、大学院受験を目指しました。

■ KALSでは丁寧な指導、細かい添削、分かりやすい授業が理解度や定着度をあげた

――KALSに通うことにしたきっかけを教えてください。
尾上 フリーターだったので、勉強のできる物理的な場所がなかったので、自宅に近いところで探しました。近くにいくつか該当するスクールがあったのですが、その中でも実績も出していて、がっちりカリキュラムの組まれていたKALSを選択しました。

――KALSの教育システムや授業で印象に残ったことは何ですか。
尾上 とにかく先生方が丁寧に指導してくださったことです。適度な厳しさがあったので、強制されないとできない私のようなタイプにはかなり向いていました。特に心理学の授業では、細かい添削がとても勉強になりました。カリキュラムも充実しており、心理学初心者にも分かりやすい授業で、心理学概論、心理系英語や英語の授業は2回ずつ(春と秋)受けました。そのことで、理解度や定着度がかなり上がったと思います。

――現在の職業でKALSの勉強や受験勉強が役立っていることはありますか。
尾上 KALSの勉強は臨床心理士の資格試験の時に非常に役に立ちました。もちろん、資格試験は大学院入試の知識では不十分ですが、基本的な知識をそのときにまとめていたノートや授業のときに使用したテキストは、資格試験の時に活用できました。

■ 大学院では、人と出会い指導を受けることができ、それが現在臨床に役立っている

――大学院生活ではどんなスケジュールでしたか。
尾上 入学した大学院では、1年目に全ての授業を履修し、2年目は実習と研究というカリキュラムになっていました。基本的にアルバイトは禁止されていましたが、経済的な理由から夜はアルバイトをしていたので、院生の2年間(特に1年時)はかなりタイトなスケジュールをこなしていました。

――大学院に通ったことが、現在の職にどのように役に立っていますか。
尾上 始めは資格取得のために選択した大学院でしたが、今となってはそれは付加的なものにすぎませんでした。大学院では教授や先輩たちに恵まれ、様々な経験をする機会を与えていただきました。授業で学んだことももちろんですが、それ以上に実習や研究を通して、様々な人と出会い指導を受けることができたことが、現在臨床を行っている上で、最も役に立っていることです。

■ 自信が持てる時がくると信じながら患者と真摯に向き合いたい

――現在の職務の内容とそのやりがいについてお聞かせください。
尾上 現在は、小児科領域での心理査定とカウンセリングと教育現場で心理学を教えています。小児科領域では、主に乳幼児健診におけるスクリーニングと経過観察、発達障害や不登校や虐待などの問題を抱える子どもとその家族の支援を行っています。何が起きているのか分からず、毎日子育てに奮闘しているお母さんやご家族、また学校に行けなかったり友達とうまくいかずに悩んでいる子どもと、何が起きていて、どうしていったらよいのかを一緒に考えていくのが私の仕事です。もちろんすぐに辛い時期を抜け出せるわけではないけれども、そのプロセスの中で患者やそのご家族が少しずつ変わっていく姿を見ることができたときにやりがいを感じます。

――これからの目標についてお聞かせください。
尾上 臨床心理士の仕事は人の生き方を考えていく仕事であるため、自分の生き方にも向き合わなければならなくなります。また、仕事の結果が明確に現れるものではないので、職業人として自信を失ったり、辛くなったりします。それでも、きっと数年後、数十年後には自分のしてきたことに自信が持てる時がくると信じながら毎日真剣に患者と向き合っていきたいです。そして、早く一人前の臨床心理士になることが目標です。

■ 「志あるところに道はある」

――最後にこれから大学院受験を目指す方々へメッセージをお願いします。
尾上 「志あるところに道はある」
私はこの言葉を信じています。私は高校生のころから臨床心理士に憧れていましたが、自分が理系であることから無理だと諦めていました。それを大学2年生の時に、後輩から「先輩はいつも『〜になりたい。〜したい。』と言っているだけで、何もしていない。」と言われ目が覚めました。それからなりたい自分に向ってがむしゃらに行動し、チャレンジしてきました。ずいぶん遠回りもしましたが、それらすべてが今の自分、そしてこれからの自分に必要な経験、勉強だったと思います。みなさんも「なりたい自分」があるのなら、諦めずにチャレンジしてみてください!

尾上 ふみさん

[プロフィール]
平成20年にお茶の水女子大学 人間文化研究科 発達社会科学専攻科 発達臨床心理学コース(修士課程)を修了。現在、お茶の水女子大学 人間文化創成科学研究科 発達社会学専攻科 発達臨床心理学領域(博士課程後期)に在学中。臨床心理士として、練馬区保健相談所 心理相談員、神奈川県内小児科、聖母大学 非常勤講師(カウンセリング・発達心理学)に勤務。22年3月までは、杉並区児童相談所 心理判定員として勤務の経験もある。

臨床心理系

〔心理〕佐藤 篤司さん

初学者でも効率の良い方法で
臨床心理士指定大学院合格は勝ち取れる!

臨床心理士
佐藤 篤司さん

[KALSでの受講形態]
2001年 心理系大学院パーフェクトコース

[出身大学院]
法政大学大学院人間社会研究科臨床心理学専攻

[勤務先]
病院精神科心理職(非常勤)
教育センター相談員(非常勤)
大学相談室相談員(非常勤)

■ 専門商社から臨床心理士へ

――臨床心理士を目指すようになったきっかけから教えてください。
佐藤 大学を卒業し、何も考えずに一般企業(専門商社)に就職しましたが、当然興味関心がないので面白くない。その仕事をやっていても自我同一性が確立できないと思い、転職を考えるようになりました。それまでもずっと興味があった精神分析を学んで、それが仕事にならないかと考えたのがきっかけです。

――大学院入試をどうして目指すようになったのですか。
佐藤 精神分析にずっと興味がありましたが、当初は臨床心理士になるつもりは特になく、研究者になろうと考え、大学院受験を決めました。

■ KALSの問題演習は知識の定着に役に立つ!

――KALSに通うことにしたきっかけを教えてください。
佐藤 哲学科出身のため、心理の知識が全くなく、概論レベルの教科書すら読んだこともなかったので、基本的な知識を身に付けようと考えました。また、勉強法や各大学院の情報を収集する上でも、予備校に通った方が効率がいいと考えたことがきっかけでKALSに通うことにしました。

――KALSの教育システムや授業で印象に残ったことは何ですか。
佐藤 特に有効だったのは、毎回問題演習をやってくれたことです。授業の内容を聞いているだけでわかったつもりになっていても、実際に演習で用語の説明をしようとすると書けないことが多いからです。その練習を毎回やれたことは大きかったと思います。

――現在の職業でKALSの勉強や受験勉強が役立っていることはありますか。
佐藤 受験時代に得た知識をベースに、より専門的な知識を習得して臨床活動を行っています。そのため、そのときのベースがなければ今はないと思います。また、大学院時代にやった勉強や教科書、作成したノートは、大学院卒業後に受験する臨床心理士試験の対策でも使えると思います。

■ 大学院では、指導教員から考え方や将来の目標まで影響を受けた

――大学院生活ではどんなスケジュールでしたか。
佐藤 1年のころは授業、2年からは修論と実習に追われていたように思います。特に印象に残っていることは、やはり指導教員からゼミでみっちり指導されたこと。指導教員からは、考え方から将来の目標まで大きな影響を受けました。

――大学院に通ったことが、現在の職にどのように役に立っていますか。
佐藤 心理職に就くためには、基本的には大学院卒でないと難しい。指定校の大学院を出ていないと臨床心理士の資格も取れないからです。自分が通った大学院では、病院や教育機関などの実習が非常に充実していました。その実習も、ただ行っていたというだけでなく、その実習を元に授業を行ってくれたので、理論と実践を結び付けられたように思います。

■ やりがいは理解できなかったものが理解できるようになっていくこと

――現在の職務の内容とそのやりがいについてお聞かせください。
佐藤 複数の勤務先で職務を行っているが、どこでもアセスメント(面接、心理テスト)をやって精神療法やガイダンスを行っています。やりがいについては、自分の場合には今までできなかったことが少しずつできるようになっていく、技術や知識が少しずつ身に付いてきて理解できなかったものが理解できるようになっていくというところではないかと思います。

――これからの目標についてお聞かせください。
佐藤 精神療法と研究力をしっかりと身に付けることと、当面は博士論文を仕上げることです。

■ 初学者でも効率の良い勉強法で合格は勝ち取れる!

――最後にこれから大学院受験を目指す方々へメッセージをお願いします。
佐藤 僕は大学は心理ではなかったので、大学院受験のときは心理の知識は全くありませんでした。大学院受験にあたって、僕と同じような立場の方は特に不安かと思います。しかし、効率の良い学習をしていけば、1年の勉強で合格することは不可能ではありません。気持ちが折れることなく頑張ってください。

[プロフィール]
法政大学文学部哲学科卒業後、専門商社を経て、法政大学大学院人間社会研究科臨床心理学専攻に入学。修了後、病院精神科心理職(非常勤)、教育センター相談員(非常勤)、大学相談室相談員(非常勤)などに従事する一方で、法政大学大学院人間社会研究科人間福祉専攻博士後期課程に在学中。

臨床心理系

〔心理〕S.Nさん

どんな人にも訪れる「悩み」に寄り添い、 一緒に考えられる貴重な仕事

臨床心理士
S.Nさん

[KALSでの受講形態]
2006年度 心理系大学院受験速習コース

[出身大学院]
明治大学大学院 文学研究科 臨床人間学専攻 臨床心理学専修修了

[職歴]
大学卒業後、契約社員として1年間勤務

[現職]
大学の学生相談室(臨床心理士)非常勤職員
心療内科併設カウンセリングルームの臨床心理士
大学付属病院の小児科 非常勤助手 臨床心理士

■ 大学卒業後、一年間浪人して心理系大学院へ

――臨床心理士を目指すようになったきっかけから教えてください。
S.N もともと学部では人の視覚認知や身体機能の測定による行動科学実験を主とする実験心理学系に所属していましたが、人間の「機能」だけではなく、全体の「こころ」を取り扱う臨床心理学に関心を持ち、臨床心理士になりたいと考えるようになりました。

――大学院入試をどうして目指すようになったのですか
S.N 大学4年のときに、「就職活動をする」「社会科学系の大学院へ進学する」「臨床心理学系の大学院を目指す」という3つの選択肢に迫られました。結局、4年の春入試で希望の大学院に合格することができなかったため、働きながら1年間大学院浪人をし、その年の秋入試で合格しました。

■ KALSでモチベーションを高めることができた!

――KALSに通うことにしたきっかけを教えてください。
S.N 受験初年度の冬入試で落ちたときに、どうも勉強の仕方がわかっていないような気がしたため、予備校の力を借りようと思いました。それまでは、ただやみくもに英語や心理学を暗記勉強していたのですが、大事なポイントを繋げて理解しながら勉強するということの意味が、予備校に通うことで初めてわかったような気がします。

――KALSの教育システムや授業で印象に残ったことは何ですか。
S.N  1人で勉強していると気が滅入ることが多かったのですが、池袋校(当時)で初めて臨床心理学を受講した際、あまりの受講生の多さに「心理系大学院を目指す人ってこんなにたくさんいるんだ!」と驚きました。周りの人が集中して頑張っている姿を見て、受験勉強に最も大切な「やる気」をいただけたと思います。KALSではビデオでの受講も出来ますが、ライブ講義独特の緊張感というものがあるので、可能な限りライブでの講義に出席したほうがモチベーションは上がるのではないかと思います。
 ビデオ受講は、どうしても出席できなかった日や当日の授業だけでは理解しきれなかったことを復習するために利用させていただきました。

――現在の職業でKALSの勉強や受験勉強が役立っていることはありますか。
S.N  KALSでは、臨床心理学だけではなく基礎心理学から心理統計まで丁寧に教えていただいたので、大学院入試どころか臨床心理士資格試験を受験する際に、当時使用していたプリントやノートがとても役に立ちました。大学院に入ってからは臨床心理学や精神医学一辺倒になってしまうことが多いので、KALSで他分野の心理学をしっかり学んでおくことは、資格試験受験のためにも重要だと思います。
 先生方は親切で、大教室での講義の後でも講師控え室を訪ねるときちんと質問に答えてくださいました。KALS受講の際は、受講生の権利を存分に活かして、知識面でも精神面でも院試に向けたベースを十分整え、頑張っていただきたいと思います。

■ 大学院で尊敬できる心理臨床の先輩と多く出会えたことも貴重な財産

――大学院生活ではどんなスケジュールでしたか。
S.N 大学院でのスケジュールは大きく分けると、(1)演習や講義など授業への参加、(2)修士論文の執筆、(3)学内外での心理臨床実習、の3つに分けられます。
 (1)と(2)はどんな院生でも課せられるものかと思いますが、臨床心理系大学院特有の課題が(3)になります。内部実習では、大学付属の心理臨床センターで相談員の方々に指導していただきながら、実際にクライエントの面接や検査を担当させていただきました。院生の研修生とはいっても、来室するクライエントの方々にとっては専門家としてお会いすることになるので、いつも緊張していました。また外部実習では、教育領域から医療領域まで幅広い実習受け入れ先が確保されていたので、私は単科の精神科クリニックで1年半、現場の心理士としての経験を積ませていただきました。
※実習の形式は各大学院により大幅に異なります。「クライエントを担当できるか」など詳細を知りたい場合は、受験前に大学院側に問い合わせることをお勧めします。

――大学院に通ったことが、現在の職にどのように役に立っていますか。
S.N 外部実習先が精神科クリニックだったので、検査や面接の経験を多く積ませていただきました。右も左もよくわかっていない頃から現場に入ってしまったので、自分が苦労すると同時に患者さんにも苦労をかけてしまいましたが、その四苦八苦の経験全てが、今のどの職場でも活かされていると思います。
 また、大学院で指導していただいた先生方や大学付属のセンタースタッフの方々の臨床の在り方が、今現在の自分の臨床観に強く影響しているように思います。経験を積み始めた初期の段階で、尊敬できる心理臨床の先輩と多く出会えたことも貴重な財産であったと感じています。

■ 臨床心理士には複数の職場で経験を積める面白さがある

――現在の職務の内容とそのやりがいについてお聞かせください。
S.N 現在は、学生相談室と心療内科クリニックと大学病院を非常勤でかけもちしています。職場が多いと「大変そう」とよく言われますが、今はこうしたかけもちをすることで多領域の現場を体験できるため、むしろメリットと考えています。
 学生相談室では、「大学生」としての生き方や青年期独特の悩み、その支援、そして大学という組織の中での臨床家の在り方について日々考えさせられることが多いです。
 クリニックでは、老若男女・病態も様々な外来の患者さんを長期間担当することになるので、精神科医療現場での深い心理面接とじっくり向き合うことができます。
 そして病院の小児科では、他の職場よりも母子面接を担当することが多く、患者さん本人だけではなく家族全体を支援する方法について常に試行錯誤しています。また、臨床心理士が普段連携するのは精神科のDr.が多いですが、小児科系のDr.と協力しながら親子の支援に携われるという独特の面白さもあります。
 臨床心理士は、必ずしもポジティブな仕事ではありません。辛いこと、苦しいことはそう簡単に無くなるものではありませんし、また「無くす」ことを目指してもいません。ただ、どんな人にも訪れる「悩み」という壁に寄り添い、一緒に考えさせて頂くこと自体が貴重であり、多くの人々とそうした心の内側の大切な作業を共にできることが、やりがいの一つと感じます。

――これからの目標についてお聞かせください。
S.N 今はかけもちで多領域の経験を積むことに四苦八苦していますが、数年以内には自分の専門の領域をもう少し絞っていきたいと考えています。臨床をしながら研究をしたり学会発表をしたりしていくことは思った以上に大変ですが、好きで叶った仕事なので、自分のペースで細く長く頑張っていきたいと思います。

■ 苦しいときは初心にかえろう!

――最後にこれから大学院受験を目指す方々へメッセージをお願いします。
S.N 臨床心理系大学院の入試倍率は、一時期に比べると下がってはいますが、それでも他のコースと比較するとまだまだ高倍率なので、心折れることもあるかもしれません。私も何度か折れかけました。
 「院試は無理かもしれない」と思ったときは、いったん勉強をやめて、どうして心理士になりたいと思ったのか振り返ってみることにしていました。また、その気持ちを周りの人によく聞いてもらっていたと思います。綺麗事ばかり出てくるわけではありませんが、原点に立ち返ると再びモチベーションを取り戻せる気がしました。
 道のりは遠く見えますが、過ぎてしまえばあっという間です。院試で苦しんだことさえも、今は良い体験だったと思えるようになりました。皆様の健闘を心からお祈り致します。

[プロフィール]
心理系の大学卒業後、明治大学大学院 文学研究科 臨床人間学専攻 臨床心理学専修修了。 大学の学生相談室(臨床心理士)非常勤職員、心療内科併設カウンセリングルームの臨床心理士、大学病院小児科非常勤助手臨床心理士として勤務。


税法系

〔税法〕S.Iさん

税金の計算と条文の暗記が主である税理士試験では得られない能力を
大学院で身に着けることができる

税理士
S.Iさん

[KALSでの受講形態]
2005年度 税法

[職歴]
国立大学法学部卒業後、税理士「税法」科目免除を目指し、経営学研究科へ進学。働きながら大学院を修了後、科目免除で税理士登録。現在は、税理士(補助)業務に従事。開業を目指している。

[現職]
税理士(補助)業務

■ 働きながら税理士へ

――税理士を目指すようになったきっかけから教えてください。
S.I もともと、一生サラリーマンでいたくないという考えのもとで大学卒業後5年間程、出版社で編集の仕事をしていました。その当時にお付き合いのあった外注先の編集プロダクション、デザイナー、カメラマン、ライターといった方々との交流を通じて、彼らと税理士との身近な関係を知るにつれ、「税理士」という職業に興味をもつようになり、資格取得のために勉強を始めました。

――大学院入試をどうして目指すようになったのですか。
S.I 会計事務所に勤務しながら、税理士資格の取得のため税理士試験の勉強をしていましたが、結婚を契機に早期の資格取得を考えるようになったのがきっかけです。

■ KALSで出会った仲間は今でも同一職種の貴重な交流の場!

――KALSに通うことにしたきっかけを教えてください。
S.I 大学院を受験すると決めたものの、何をどうしたらよいのかさっぱりわかりませんでした。そこで、インターネットで検索してKALSを知り、ガイダンスに出席しました。

――KALSの教育システムや授業で印象に残ったことは何ですか。
S.I 税法を理論的に学んだことがなかった自分にとって、「税法」の授業は大学院受験に大変参考になったと思います。研究計画書の作成時のテーマ選定にも役立ちました。また、税法免除のための大学院受験においては、大学院、研究科や指導教授の選択が大変重要になりますが、授業の時に黒須先生に教えていただいた、これらの情報がとても参考になりました。

――現在の職業でKALSの勉強や受験勉強が役立っていることはありますか。
S.I 同じ職業の知り合いがKALSでの授業や親睦会を通してできました。彼らとは、大学院在学中はもちろんのこと、修了した現在まで交流が続いており、貴重な交友関係を築くことができてとても良かったと思います。

■ 大学院に行くことにより、税理士試験で得られないものを学ぶことができる

――大学院生活ではどんなスケジュールでしたか。
S.I 通っていた大学院は夜間・休日専門でした。1年時は、平日夜間週2日及び土曜日終日。2年時は、平日夜間週1日及び土曜日半日というスケジュールでした。大学院に通っていた2年間は、仕事中以外は、常にレポートや修士論文作成の事が頭にあったという印象が残っています。

――大学院に通ったことが、現在の職にどのように役に立っていますか。
S.I 大学院での論文執筆を通して、税法体系を理論的に思考する能力が養われたと思います。この点は、税金の計算と条文の暗記が主である税理士試験だけでは得られない能力であり、今後も実務を行っていくに当たって大変役に立っています。

■ 税理士として、お客様にこれまで以上に信頼される立場になりたい

――現在の職務の内容とそのやりがいについてお聞かせください。
S.I 税理士資格を取得後、税理士登録を済ませました。自分自身の今後への期待とともに、その職務に対する責任の重さをあらためて実感しています。

――これからの目標についてお聞かせください。
S.I お客様である中小企業の経営者の方々に、これまで以上に信頼される立場になりたいと考えています。