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大学編入NEWS 2009

2008合格者便り  早稲田大学社会科学部・法政大学法学部 編入 Nさん

 私が編入を志したのは、大学受験の際の失敗をずっと引きずっていたからだ。入学した大学で友人はできたが、それでも日々空しさは募っていた。「編入」という選択肢は、入学当初からずっと頭にあった。

 主にインターネットで大学編入に関する情報を集めた。その中で、編入試験は情報収集が重要かつ、困難であることを知り、試験勉強のペースメーカー的役割も兼ねて、編入予備校に通うことにした。いくつかある編入予備校の中で、私がKALSを選んだ最大の理由は、自宅から通いやすい場所にあり、無理なく勉強を続けられるのではないかと考えたからだ。また、大手大学受験予備校の河合塾の系列であり、安心感を抱ける点も決め手のひとつになった。

 KALSでは、文系コースを選択し、主にハイレベル英語や小論文を学んだ。ハイレベル英語では、先生が考え出した英文読解のルールを教わり、知らない単語だらけの文章でも、臆することなく向き合えるようになった。一方、小論文では、それまであいまいだった「小論文と作文の違い」というものを強く意識させられる講義が行われた。初めて添削されて返ってきた答案は、添削者からの激しい言葉で埋め尽くされ、すごく落ち込み、悔しいと感じた。しかし、その気持ちをバネに、先生の模範解答や同じクラスの人々の回答、自分の答案をよく見比べて分析するようになり、「小論文の書き方」というものがわかるようになっていった。

 KALSに通い勉強する中で、最も役に立ったと感じたのは、担当チューターによる志望理由書の添削とカウンセリングだ。正直、受講以前は志望理由書の添削なんて必要ないと感じていたし、すぐに書けるものだと考えていた。だが、いざ書き始めると、作成は想像以上に難しく、完成までに2ヶ月を要した。時間も気力も必要な辛い作業ではあったが、なぜ自分は編入を志すのか、その大学に行って何がしたいのか、そのために今どんな勉強をするべきなのか等、様々なことを考えるいい機会となった。また、チューターの方とともに作り上げた志望理由書のおかげで、「これだけ努力したから大丈夫だ」と考えることができ、落ち着いて筆記試験に臨むことができた。

 もともと政治学の勉強ができる大学への編入学を目指していた私は、早い段階から早稲田大学社会科学部を第一志望に決めていた。受験料や入学金のことを考えると、第一志望のみを受験することが望ましいように感じたこともあった。しかし、模試がなく、自分の実力を判断するのが困難な編入試験において、それは危険な賭けであると感じ、第二志望として法政大学を受験することにした。本命の前に受験して、編入試験本番の雰囲気を肌で感じ、さらに合格通知をもらったことが、第一志望受験の際、精神的にとてもおおきな支えになった。これから編入試験を受ける人は、体調管理上、無理がない程度に複数校受験してほしい。

 最後に、私は決して「模範的な受験生」ではなかったと考える。在学している大学のレポートや試験、アルバイトの両立に苦しみ、編入試験の勉強が手につかなかったこともある。だが、重要なのは、試験までの限られた時間をどのように使うのか、ということだろう。大学の授業が休みの日を「勉強日」と決め自習室に通ったり、試験勉強に役立ちそうな科目を大学で履修したり、無理のない程度に工夫し、勉強を続けてきた。自分なりに努力したつもりであるが、辛いときに愚痴を聞き続けてくれた家族、「大丈夫だよ」と何度も励ましてくれたチューターさんや横浜校校舎スタッフの方々の支えがなければ、途中であきらめていただろう。支えてくれた全ての人に感謝したい。   

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大学編入NEWS 2009

国立大学理系編入学 −3・4月でやるべきこと−

 国立大学の理系学部は他の学部と比べて編入試験の時期が5〜9月と早く、KALSでは理系講座は3月からの開講となりますが、初めのうちはどのように受験勉強を進めていって良いのか、分からない方もいるかもしれません。
そこで、春休み中のこの時期に、どのように勉強を進めていくべきかをまとめてみます。

英語が苦手な人はまずは単語と文法から

 理系の方は「英語が苦手」という方が多いのですが、実は理系こそ研究や仕事で英語が必要な分野だといえます。ですから、英語の基礎を中途半端にしたまま終わらせてしまうと、ここから先何十年も英語で苦しむことにもなりかねません

<英語が苦手な方>

 そこで、一から英語力を鍛え直してみようという方は、KALSの編入英語講座<速習ベーシックコース>を取ることをお勧めいたしますが、重要なのは「予習」と「復習」です。記憶は反復することによって強化されますので、これを怠ってしまうとせっかく受けた授業の<効力>も半減です。英語の授業はDVDで見る方が多いと思いますが、間隔を空けずに一気に見るようにした方が記憶に残ります。出来れば春休み中には見終わるようにして、長文読解に入れるようにしましょう。1度見ただけでは良く分からなかったという方は、2回見るようにして下さい。DVDが見終わったら、下記のような長文読解用の問題集を1冊始めて下さい。

長文読解用問題集

<単語の勉強法>

 極論を言えば、単語の意味さえ分かれば文法が分からなくても文意はつかめます。そういった意味では、和訳の多い国立理系編入では単語の重要度は高いといえるでしょう。単語帳は、まずは大学入試向けに市販されているもので構いません。ただし、単語の習得方法や単語帳の好き嫌いには個人差が出やすいので、必ず書店で中身を見てから自分に合ったものを選んでください。人が良いといっているものが、必ずしもあなたにとっても良いものとは限りません。通学の往復では必ず単語帳に目を通すようにして、出来れば付属のCDを聞き、耳からも覚えるようにした方が効果的です。
 また、理工系に関する内容が出題される場合は、科学系の単語に慣れておく必要がありますので、基本的な単語を修得したら別途に対策を始めましょう。科学系の英単語対策としては、英語上級者の方はScientific American等の英文の科学雑誌などを読む方も多くなっていますが、この雑誌は日経サイエンスのWEBサイトでも日本語と比較しながら読むことが出来るので利用してみるとよいでしょう<http://www.nikkei-science.com/english_read/index.html>。基本的な語彙については、工業英検3級の問題集やTOEFLの単語集で分野別になっているものなどにも人気があります。ただし、編入レベルで求められる科学英語はそれほど難易度の高いものはありませんので、まずは、基本の英単語を押さえることが重要です。

数学の勉強の進め方

 英語と同様に数学もほとんどの大学で受験科目に入っています。出題範囲は「線形代数」と「微分積分」からになりますが、「複素関数」「フーリエ変換」「ラプラス変換」などの応用数学は、大学によってほとんど出題されないこともありますので、過去問を手に入れて確認してください。ただし、これまで一度も出題されていないからといって「今後も絶対に出題されない」と言い切れないのが編入試験です。編入試験の問題を作成する教員はいつも同じではないということと、大学入試のように明確に範囲が設定されている訳ではないため、一通り目を通しておく必要があります。


 KALSで編入数学を受講される方は英語と同じく「予習」「復習」が重要ですが、KALSの授業が難しく感じる方は、まずは次の参考書を終えて下さい。

長文読解用問題集
 授業についていけるようになったら、KALSと平行して編入レベルの問題集をこなしていくことが重要です。糸岐宣昭・三ツ広孝『大学・高専生のための解法演習 微分積分〈1〉(極めるシリーズ) 』森北出版(2003)や、馬場敬之・高杉豊『微分積分キャンパス・ゼミ』マセマ出版社(2003)などの本を終わらせ、最終的には林義実・山田敏清『大学編入試験問題 数学/徹底演習 (第2版) 』森北出版(2006)を試験前までに2回は解き終わるようにスケジュールを組んでください。
長文読解用問題集
 数学や物理は「分らない問題を簡単に諦めない」ということが非常に重要です。そこで、どれだけ頭をフル回転させられるかで理解力や応用力が格段に違ってきますので、直ぐに解答に飛びつかずにもうひと踏ん張りしてみましょう。また、もう一つ重要なのは、「分らない問題をそのままにしない」ということです。「分らないままにしておいても気にならない」という方は、厳しい言い方をすると研究には向いていません。「なぜそうなるのか?」という疑問を解決するのが研究の最も基本的な姿勢です。必ず理解できるまで考えるなり、質問をするなりして解決をしましょう。

物理の勉強の進め方

 物理の試験範囲は高校の物理と重なっている部分が多いので、大学入試用の問題集・参考書で基礎を固めましょう。浜島清利『物理のエッセンス』河合出版(2004)、浜島清利『名問の森 物理』河合出版(2005)などの人気があります。KALSの編入物理の授業を終えたら、永田一清『基礎物理学演習』サイエンス社(1991)、鈴木賢二・伊東祐一『物理学演習―ファイリングノート』学術図書出版社(1991)などで編入レベルの問題にも慣れる様にしておきましょう。

化学の勉強の進め方

 化学も物理と同様に試験範囲が高校の範囲と重なっている部分が多いので、大学入試用の問題集・参考書から始めましょう。基礎の部分についてはKALSの編入化学を受講していただければ一通り身に付きますので、さらに上位大学を目指す方なら卜部吉庸『化学I・IIの新研究』三省堂(2004)などで高校の化学を復習したあと、無機化学・有機化学の編入レベルの問題にも慣れる様にしておきましょう。

面接へ向けて

 短期大学や高専の場合、これから卒業研究を行う人も多いかと思います。面接や志望理由書では、卒業研究のテーマをある程度説明できる必要があるので、試験勉強と同時に普段の学校の授業や卒業研究もおろそかにしないことが重要です。

 大学生の方は、高専出身の方と比べて数学や物理で苦戦する場合が多いのですが、残念ながら面接においても同様のことが言えます。そもそも、多くの上位国立大学では高専出身者のために編入制度を設けているといっても過言ではないので、そこに大学生が割って入るのは相当の努力が必要であることを肝に銘じてください。面接では、卒業研究をそろそろ考えているという高専生に比べて、大学生は専門に関する知識・自分がどんな研究をしたいのという具体性と意欲が乏しい傾向にあります。ですから、大学生の方は「なぜ編入しなければならないのか」という具体的な理由が言えるように、研究の知識を深める作業を怠らないで下さい。

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大学編入NEWS 2008

2008合格者便り 立命館大学法学部 社会人入試 Sさん

社会人入試を志望した理由

 私は社会人になって初めて法律の大切さを実感したことがきっかけで、将来弁護士になりたいという希望を抱くようになりました。そのためには大学で教養も含めて法律の勉強をしっかりと身につける必要性を感じたので社会人入試を志望しました。しかしながら、社会人入試に対する大学側の情報開示があまり明確でないことなどを考えると、私個人の力ではとうてい大学入試に合格することは不可能だと思い、KALSに入塾しました。またこの時点で本試験まで4ヶ月しか時間がなかったので、入試科目が小論文と面接のみの大学に的を絞り、英語は受験勉強から外しました。KALSでは小論文対策のみ受講しました。

学習方法

 私の学習方法は、本試験まで4ヶ月しかなく短期間でしたので、限られた時間をいかに有効に使うかを念頭に置き、仕事も辞めて勉強一本で取り組みました。入塾当初、私は小論文が全く書けなかったので、小論文を書く力をつけるためにもKALSの授業には可能な限り出席しました。自学自習の際には、自分のオリジナルなものを常に考えて書いているといくら時間があっても足りないと思いましたので、「門前の小僧習わぬ経を読む」ということわざに習い、自分で気に入った本や新聞などの文章を何度も書き写して、文体を体得することを心がけました。また、テレビのニュース番組を勉強の合間に見ることや、法学関係の本および、時事問題に即した本の多読にも努めました。文章の書き写しはとりわけ時事問題に関係する事柄を多く書き、読書だと一週間に5,6冊くらいのペースで読みました。しかしながら、勉強がいやになる時もよくありました。そういう時は無理に机に向かって勉強することはせずに、時事問題関連のテレビを一日中見ている日もありました。(テレビを見ることも時事問題に関する知識を深める勉強のひとつです。)

志望理由書の作成

 志望理由書の作成にはかなり時間をかけました。始めに作成したものは、小論文というよりは作文のようなものでしたが、チューターに添削してもらい、最終的には自分で納得のいくものに仕上げることができました。志望理由書は、提出日2ヶ月前ほど前からチューターに見てもらいました。時間をかければその分よくなるので、なるべく早い段階から取り組むことをオススメします。

試験当日について

 試験当日は非常に緊張しました。小論文試験は前年度と傾向が異なったものが出題されたのでかなり焦りましたが、KALSで学んだパターンの問題だったので全て解答することが出来ました。 面接試験は、事前に試験で質問されるであろう内容を編集した質疑応答用のレジュメを作成し、繰り返し実際に声を出して面接の練習をしていました。それを本番にも持っていき、面接試験が始まるまでレジュメを見て何度も何度も心の中で本番を想定し、練習していました。面接(約25分)で聞かれたことは、①立命館大学を志望した理由 ②最近ニュースなどで報道されている気になる事件 ③それに対してどのような刑罰が相当か ④被害者の人権は守られているか ⑤入学後仕事はどうするのか ⑥通えるのか ということです。面接試験の際に気をつけたことは、第一印象が大事なので自分から挨拶をして感じ良くすること、堂々とした態度で臨み、大きな声でハキハキと論理的に話しをしたこと、退出する際も「ありがとうございました」とお礼の言葉を述べて退出することなどを心がけました。 試験を終えた感想は、自分が勉強したことしか本番では発揮することが出来ないので、KALSでしっかり勉強していて良かったということ。また本番では、自分が勉強したこと以上も以下の力も出ないのだと実感しました。

受験の際に気をつけたこと

 答案を書くときに心がけたことは、きれいな字で書くことに注意を払いました。なぜなら、なるべくきれいな字で書いた方が印象が良いだろうと思うからです。そして見た目も重要だと思ったので、清潔感があり、好印象を持たれるようなルックスで本試験に臨みました。また、本試験1ヶ月前は最後の追い込みとして受験のことだけを考えて、本番を想定した勉強に励みました。

これから受験を考えている方へ

 私の最終学歴は専門学校卒ですが、高校は定時制の高校を卒業しました。ですから、普通科卒の人と比べると基礎学力が劣ると自覚しています。そのことが理由で不合格になるのではと不安を抱いてましたが、希望校に合格することができました。このことからも、社会人入試で評価されるのは、現時点での学力や人物像なのではないかと、受験を終えて感じました。社会人の方で、私のような不安を感じていらっしゃる方はこれまでの学歴など気にせずに、是非KALSでしっかり勉強に励み、希望校に合格できる力を身につけてほしいです。
私は幸いにも希望校に合格することができましたが、私個人の力では合格は不可能だったでしょう。KALSのおかげで合格できたと思います。これまで親身になって支えてくれた先生方、事務の方々、本当にありがとうございました。

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大学編入NEWS 2008

合格への面接対策

はじめに

いよいよ、受験シーズンの到来です。筆記試験の勉強などで忙しく、なかなか面接対策まではという意見を良く聞きます。しかしながら、面接試験も筆記試験と同様に点数化され、合否に直接影響する試験です。模擬面接などを受け、必ず対策を行ってください。ここでは、カウンセリングなどでよく受講生から質問を受ける事柄を中心に、面接試験の心構え、注意点、上手なアピール方法などについて説明します。

一 服装について

Q1.面接試験はどのような服装で行けばいいでしょうか?
就職試験で用いられるようなリクルート・スーツが良いでしょう。ただし、女性で足元などが気になる場合には、パンタロン・スーツでも問題ありません。髪形は黒に近い色、自然な髪型が良いでしょう。服装で合否が決定するわけではありませんが、きちんとした服装を着用していると心持も変わってくるはずです。また、妊娠中もしくはその他の身体的な理由がある場合には、必ずしもスーツを着用する必要はありません。華美な服装を避ければ十分です。

Q2.筆記試験と面接が同じ日にありますが、筆記試験もスーツで受験しなければいけませんか?
筆記試験をスーツで受験すると、袖の汚れや動きにくさから試験に集中できない場合があります。その場合、筆記試験ではカーディガンやセーターなどを着用し、面接試験の前に着替えると良いでしょう。

二 試験の形式について

Q1.面接試験の試験官は何人ですか?試験時間はどのくらいですか?
試験官の数も試験時間も受験する大学によって異なります。試験官は3−6人、試験時間は10−30分が一般的です。一般的な形式としては、上手に試験官が座り、試験官の一人が司会を担当し取り仕切ります。試験官と受験生は向かい合って座りますが、試験官の席と受験生の席の間には一定の間隔が設けられています。就職試験とは異なり、厳しい質問などが多くなされるのが一般的です。しかしながら、厳しい質問をされたからと言って不合格になるとは限りません。慌てず焦らず、落ち着いてこたえましょう。また、大学によっては、面接試験の前に、簡単な志望理由や身上書の提出を求められます。筆記用具を必ず持参しましょう。

Q2.面接試験は合否にどのくらい影響しますか?
大学によって異なります。編入学試験において、筆記試験は大きなウエイトを占めますが、面接試験も点数化され、総合点で結果が出ます。試験の前はとかく緊張するものです。筆記試験で本領が発揮できずボーダーの点数だった場合に、合格を勝ち取る手段は面接試験で点数をとることです。また逆に、筆記試験で点数が良くても、面接試験で点数を下げることもあります。したがって、面接試験の前には必ず十分な対策を行ってください。

Q3.面接試験にあたっては、何を持参したらよいでしょうか?

志望理由書のコピー、学生証、身分証明書、受験票、筆記用具(シャーペン、鉛筆、消しゴム、ボールペン)、ノート類、メモ帳、お金、腕時計、折りたたみの傘、大学の電話番号、その他指定されたものです。

Q4.面接試験では何が求められますか?
専門に関する基礎知識、勉学に対する積極的な姿勢、入学後の明確な勉学計画が求められます。一番のポイントとなることは、大学で学びたいことが明確であり、志望校に一致していることになります。

Q5.試験官が複数の場合、誰に対してこたえれば良いですか?

すべての試験官に対してこたえようとすると、落ち着きがない印象を与えてしまう可能性があります。質問された人に対してこたえると良いでしょう。

Q6.入室や退出はどのようにしたら良いですか?
特には決まっていませんが、就職活動と同様の仕方が良いでしょう。(1)名前を呼ばれたらこたえる、(2)ドアを2回ノックする、(3)ドアを開けたら「失礼します」と挨拶する、(4)面接官に一礼する、(5)受験番号と氏名をはっきりと伝え、「よろしくお願いします」と言う、(6)着席を面接官に指示されてから「失礼します」と言い、座る、(7)面接が終わったら、「有難うございました、よろしくお願いいたします」と頭を下げる、(8)ドアの前でもう一度、一礼する。

三 面接対策について

Q1.面接対策はどのように行ったら良いですか?
面接試験において聞かれそうな内容について想定問答集を作成し、前もって用意しておくと良いでしょう。英文科などを受験する場合には、試験官に外国人が含まれており、英語で質問される場合が多くあります。この場合には、英語の想定問答集も同時に作成しておきましょう。「面接試験は得意」と思っていても、いざ試験となると緊張するものです。模擬面接を利用して面接試験の雰囲気を感じ取ってください。では、面接試験において聞かれそうな頻出項目について説明します。

Q2.想定問答集:本学を志望された理由についてお聞かせください。

この質問に関する類題には、「なぜ学部・学科を変えるのですか?」、「どういう経験に基づいて編入学・社会人入試を考えはじめましたか?」などがあります。いずれも、編入学や社会人入試を受験するきっかけについて問うものです。編入学や社会人入学を目指す理由は様々だと思いますが、「○○をきっかけに××に興味を持ち、その勉強を深めるためには貴大学が適切だと考えたからです」というのが良いでしょう。その勉学に興味を持つようになったきっかけには、ニュース、海外旅行、社会人経験、ボランティアなどが良いでしょう。また、この質問をこたえるのに十分に注意してほしいことは、「なぜ、その大学なのか」ということを十分にアピールしてください。たとえば、「英語を勉強したい」などでは不十分です。このこたえでは、面接官から、「語学学校でもいいじゃないですか」などといわれてしまう可能性があります。したがって、大学に入学できたら、何が勉強できるのかを大学のホームページや大学案内で十分に確認をしてください。

Q3.想定問答集:入学後はどのような計画で勉学を行う予定ですか?
この質問の類題には、「具体的には何に興味がありますか?」、「これまで勉強したことをどうかたちにしたいですか?」、「卒業論文は何に関して執筆したいですか?」など入学後の学習計画を問う質問があります。単に「経済学を勉強したい」、「心理学を勉強したい」など漠然としたこたえは望ましくありません。具体的なヴィジョンとしての勉学計画を提示するようにしましょう。その際、勉強したいという熱意を伝えるためにも、興味ある事項に関して、一冊以上本を読むようにしましょう。岩波新書、講談社新書、中公新書など持ち運びが簡単な本を選び、通学・通勤時間を有用に活用すると良いでしょう。

Q4.想定問答集:最近、どのようなニュースに興味を持ちましたか?
できるだけ、自分の専攻する分野に関連するニュースが望ましいです。普段からニュースの概要、なぜ興味を持ったのかを書き留めておき、後から見直せるようにスクラップしておきましょう。

Q5.想定問答集:ご自分の性格の長所と短所は何だと思いますか?

短所はあまりマイナス面が強調されすぎないように注意してください。短所も裏返せば長所になるようなことが良いでしょう。

Q6.想定問答集:ボランティア経験はありますか?特殊な資格はお持ちですか?
ボランティアに参加したことがない場合や資格を持っていない場合にも、将来参加し、もしくは取得する意志があることをアピールするようにしましょう。たとえば、「現在は編入学試験の勉強を行っており、ボランティアには参加できませんが、入学後には○○のボランティアに参加する予定です」などとこたえると良いでしょう。

Q7.想定問答集:在籍校で勉強したことは何ですか?
漠然としたこたえ方をせずに、具体的な科目名を挙げて、学んだことをこたえるようにしましょう。講義のノートなどを見直し、その概要と特に興味を持ったことなどをまとめると良いでしょう。また、学士編入や短期大学卒業後(卒業見込み)に編入学試験を受験する場合には、卒業論文のテーマ、概要、結論などを簡潔にまとめておいてください。社会人入試の場合には、勤務先、業務内容、役職などを簡潔にまとめ、社会人としての問題意識を明らかにしておくと良いでしょう。

Q8.想定問答集:大学で勉強したことをどのように将来に生かしたいですか?
「大学卒業後はどんな職業につきたいですか?」など、将来の進路について聞かれることがよくあります。将来の目標があまりはっきりしていない方も多いかもしれませんが、目標に向かって努力する姿勢があることを示すためにも、一応の目標を提示するようにしましょう。

Q9.想定問答集:筆記試験はどうでしたか?
筆記試験の後に、間違えた箇所を見つけるのは誰でも嫌なものです。しかし、この点についても、きちんとこたえられるようにしておきましょう。筆記試験と面接試験が同じ日に設けられている場合にも、筆記試験と面接試験の間には時間が設けられているはずです。

四 その他

Q1.雪や雨、その他の理由によりバスや電車が遅れて、試験に間に合わない場合はどうしたらよいでしょうか?
できるだけ余裕を持って試験会場に行くようにしてください。しかしながら、春入試の場合、雪などで交通機関が乱れることが多くなります。その場合には、交通機関より遅延届けを必ず受け取り、大学に電話をして指示を仰いでください。

Q2.どうしてもこたえられないような質問をされた場合にはどうしたら良いでしょうか?
できるだけ、何らかのかたちでこたえるように努力してください。どうしてもこたえられない場合には、「その点については今後の勉強の課題にしたいと思います」など、積極性だけでもアピールするようにしましょう。



続く

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大学編入NEWS 2008

政治学勉強法 オプション政治学担当 福井康佑講師

はじめに

本稿は、政治学を学ぶ人のために、効率的な学習方法と学習プランを提供するものである。政治学を学習する人のタイプとしては、①政治学を専攻科目とする人、②法律学を専攻科目とするが、問題に政治学が課される人に分かれると思われる。本稿は主として、①の人を対象とするが、②の人にも有益な情報を提供するものである。

一 政治学とはどういう学問か。

以下では、編入試験で問われる政治学の特徴を説明する。
①憲法と共通する部分が多いこと
 政治学の考察対象は憲法と共通する部分が多い。特に、国会、政党、選挙等は、憲法の「統治」の部分とほぼ重なっている。従って、初めて法学を学習している人にとっては、内容をイメージしやすく、それは、短時間で理解することができる要因でもある。
②憲法の学習姿勢とは異なる部分もあること
 憲法は、条文・判例・学説というようなタテの流れがあるが、政治学にはない。また、通説・少数説の違いも編入の学習レベルではほとんどない。憲法にある基本原則、「権力分立」、「国民主権」、「基本的人権の尊重」は、その原則の意味自体が、政治学の学習対象となっている。例えば、基本的人権の尊重については、自由を基礎として人権を保障していくべきなのか、あるいは、平等を基礎としていくべきであるのかが、大きなテーマとなっているのである。このように、政治学は、原理原則、制度の機能と問題点を、歴史を含めた大きな枠組で論じる科目なのである。
③歴史的視点が重要であること
 政治学の論証の基本構造は、制度の意味・定義―制度の沿革(歴史)―制度の機能―制度の問題点―制度の改革案、である。ここでは、歴史的視点を丁寧に論証することが重要である。特に、政治過程論で扱う、政党、圧力団体、議会、官僚制、選挙等は、すべて「近代から現代へ」という歴史の流れの中で論じる必要がある。つまり、その流れとは、①近代市民社会が成立し、資本主義経済が盛んになる→②貧富の差が拡大し社会不安になる→③社会不安を解決し、無産階級・労働者階級の不満を抑えるために普通選挙を導入する→④一般大衆の政治参加によって、現代大衆国家が成立し、福祉国家・行政国家化する、というものである。編入政治学では、どの問題を出題されても、この歴史の中で位置付けて解答することが、重要なことであり、成功すれば大きな加点事由になる。
④頻出する大きな分野があること
 編入政治学で頻出するのは、政治過程論である。前述のとおり、選挙や政治過程に登場するアクターを分析する領域である。次は、国際政治である。ここも、近代国家の成立、ウエストファリア・システムの成立から、現代国際社会へという流れを確実に押さえなければならない。三つ目の頻出する分野は、理論的なものである。権力論、エリート論、リーダーシップ、自由主義と民主主義の対立、国家論などである。ここは、全体的な流れよりも、個別の知識をよく理解してまとめる必要がある。

二 編入政治学の出題の形式

編入政治学の出題形式にはいくつかのパターンがある。一番多いのが、一行の論述問題であり、「コーポラティズムについて論じなさい」という形の問題である。次には、立教法学部のような、200〜300字程度の説明問題である。時事問題ないしは、政治学の基本用語を指定された字数で説明するという形である。また、国立大学の中には、穴埋め問題や細かい知識を高校の政治経済のような形で、問うものもある。自己の志望する大学の出題パターンをよく理解しておく必要がある。

三 学習方法

①入門書の読解による全体像の把握
政治学を学習する必要があるにもかかわらず、全く勉強したことがなくて、場合によっては独学せざるを得ないという人もいるであろう。また、そうではなくても、本稿一で説明したように、政治学は大きな枠組から細かい知識へ進む方が理解しやすい科目であることから〜

続く

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大学編入NEWS 2008

中央大学経済学部公共経済学科3年次編入 Aさん

私は中央大学経済学部公共経済学科に編入しました。合格先は他に、同大学商学部会計学科、駒澤大学経営学部、玉川大学経営学部がありましたが、いくつかの要素と自分の気持ちを考慮し中央大学経済学部を選びました。いくつかの要素とは、単位認定、編入生のためのガイダンス等の有無、編入生の人数などです。

まず単位認定ですが、2年で卒業したかったので多いほうがいいなという基準で考えました。私は理系からの編入だったので、あまり多く認めてくれないところが多い中、中央大学経済学部は62単位認定してくれました。これなら計画を立ててきちんと2年で卒業できます。またガイダンス等の有無も重要だと思います。そういった場で編入した大学のことが色々わかりますし、そういったガイダンスがあるということは、編入生の受け入れに対して積極的な大学だといえるからです。最初に友達を作るいい機会ともなり得ます。加えて編入生の人数ですが、多いほうがいいと考えました。これを考慮に入れる人は少ないかもしれません。ですが私は、人数が多いほうが友達も多くなり、かつ様々な情報(例えば授業、テスト、単位、ゼミ、就職活動、大学等の情報)を共有しやすくなると考えました。もともと編入生は大学内では少数なので(当たり前ですが)、人数を考慮に入れたことも正解でした。ちなみに中央大学経済学部の今年の編入生は50人くらいです。

以上のようなことを考え、編入先を中央大学経済学部に決め現在(3年次夏休み)に至ります。実際に入学してみて上記のような考えは非常に有効だったなと感じています。気の合う友達も増え、編入生同士の飲み会などもありなかなかよい雰囲気です。授業や単位取得もお互いに協力し合い、忙しくもなんとかこなしています。私の個人的な感覚ですが、編入生は基本的に、向上心が高かったり、要領がよかったりする人が多く、とてもよい刺激になっています。

一週間の流れですが、私の場合、3年次は月〜金まで授業を入れました。大体3限に授業を終えるように組んだため、授業のあとは自由に使えます。それでいて、62単位履修しているので(編入生は1年間で64単位まで履修可)、仮に単位を落とさなければ(もちろんそのつもりです)、4年次はほとんど授業を取らずにすみ、自由に時間を使えるようになります。ゼミにも入っているため、編入生ではない人との接点もできました。はっきり言って忙しいです。ただ、「1年間だけの忙しさ」という限定なので、なんとか楽しみながらやれていますし、自ら望んで決めた編入学なので充実しています。3年次後期は、前期の状態に就職活動が加わってくるので、もう少し忙しくなりそうですが、よい生活のリズムを保ちながら楽しんでやっていけそうな気がしています。

編入試験に向け勉強していたときは、何を目的に編入するか、編入後はどういう大学生活にしたいか、たくさん考えていました。そういった編入学に関する「自分の目的」をしっかり考え抜いて決めたことで、何を基準に大学を選ぶかがはっきりと見え、結果として非常によい選択ができたと感じています。これから編入試験を受けようと考えている方は、是非「自分の目的」をしっかりと考え、自分の感じていることを把握してください。自分なりの目的を自分で把握することが大事なので、格好つくような目的である必要はないと思います。例えば私の場合は、以前所属していた大学と同等以上の大学に入りたい、世の中を見通す視野がほしい、きちんと学びたい、でもなるべく無難に卒業したい、実家から通えたほうがいい、就職に有利なほうがいい、友達を増やしたいい、など様々な目的がありました。私が友達になった人たちも、目的は人によって色々であり、聞いていて面白いです。このように目的を明確にすることが勉強のモチベーションにつながり、それがよい結果につながり、そしてよい選択につながっていくと思います。

河合塾の講師の方々、横浜校のスタッフの方々にお世話になったことを感謝しており、これから編入学を目指す人を応援しています。少しでも参考になれば嬉しいです。ありがとうございました。

※Aさんは昨年の受講生です。実際に編入しての体験談を寄せてくれました。

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大学編入NEWS 2008

編入Q&A

カウンセリングやガイダンスで、編入の様々なご質問を頂きますが、知っているようで意外と知られていないことや、勉強の仕方が分かっていない方が多いと感じます。そこで、今月はよくある質問の中で、特に今の時期に多いものをまとめてみましたので、確認してください。

Q1 志望理由がはっきりしていないのですが、どうすれば良いですか?

志望理由とは、簡単にいえば「こんな勉強をしたいけど、今の環境ではできないので大学を変えたい(あるいは大学に行きたい)」ということを具体的に書いていくものですが、やりたいことが決められない場合には、志望校にある程度合わせて決めていくしかありません。

同系統の学部・学科への編入を考えている方は、志望校と現在の大学の違いをまず知る必要があります。「○○について勉強したいが、今の大学ではそれを専門にしている先生がいない」という志望理由が一般的ですが、それには現在の大学の先生の専門は何か、志望校の先生の専門は何かということを調べておく必要があります。さらに、やりたい内容が大体決まったら、それに関する本を2〜3冊読んでおきましょう。これは意外と時間のかかる作業ですから、志望理由書を書く2〜3か月前には始めないと間に合わない場合もあります。

異系統の学部・学科に行く場合は、なぜ異なる専門を勉強したいのか、ということを納得させるだけの理由が必要です。自分のどのような経験からそのような決意に至ったのかということを見つめ直してみてください。あとは、同系統の場合と同様、やりたい専門に関する本を2〜3冊読んでみてください。

Q2 志望校が決められないのですが、どうしたら良いですか?

志望校は出来れば早く決めることをお勧めします。なぜなら、志望校が決まっていないと試験の対策が立てられない上に、モチベーションが下がってしまうからです。では、どうやって志望校を決めればいいのでしょうか。

第1志望だけは決まっているという方が多いと思いますが、そのような方は滑り止めになるような大学を1〜2校選びましょう。出来れば、第1志望の受験前に試験慣れのために1校受験することをお勧めします。早いうちに試験日があれば、その日を目標にスケジュールが立てられるので、余裕をもって第1志望に臨めます。ただ、合格しても行く気もないような大学を、たくさん受験するのは受験料の無駄になるので、よく考えましょう。また、試験科目が増えるのは負担も増えて大変です。同じような試験科目で受験できるところを中心に考えましょう。

さらに、世間的な評価では同じようなレベルでも、編入試験のレベルや内容が異なることもあるので、第1志望と同レベルの大学も、もう1〜2校候補に入れておくとよいでしょう。同様に、世間的な評価では同じようなレベルでも、大学の雰囲気がかなり異なることもありますので、必ずオープンキャンパスなどで大学の様子を掴んでおくようにして下さい。

あとは、試験の時期と合格発表の時期を考えて、何番目に受験した大学に合格したら、後の受験を取りやめるのかなどの「順位付け」も、試験が近くなったらする必要があります。具体的な大学については、カウンセリングでご相談ください。

Q3 受験にTOEICかTOEFLか英検が必要なのですが、どれを受ければいいですか?

TOEICはビジネス英語、TOEFLはアカデミック英語、英検は総合的な英語力が必要になり、対策の立て方がそれぞれ異なります。比較的点数が取りやすいと言われているのはTOEICで、就職時にもTOEICの点数が求められることが多いので、編入でもTOEICを受験する方が一般的です。ただ、今年東京での試験でこれから受験の申し込みができるのは、9・10・11月の下旬となっていますので、出願期間に間に合うかどうかよく確認してください。

一方、TOEFLはほぼ毎週テストが実施されていますが、日本人には苦手なライティングやスピーキングがあるので、短期間で点数を上げるのは難しくなっています。ただ、留学を考えている方はほとんどの場合TOEFLが必要なので、受験をした方がよいでしょう。

どの試験でも、和訳をするような試験ではありませんので、通常の編入の英語の試験も受ける方は、これらの試験対策のほかに、編入英語用の和訳の勉強も併せてする必要があります。なぜなら、和訳というのは日本語の語彙力や読解力といった総合的な国語力が必要になるからです。留学経験のある方や、海外の大学を卒業された方でも、ちゃんと対策を立てないと良い点数がとれませんので注意してください。

Q4 アルバイトやサークルはやめた方が良いですか?

受講生の方の中には、KALSの費用や受験料・入学金をご自分で出される方も多いようですので、アルバイトを完全に止めてしまうのは難しい場合もあるでしょう。また、最初から勉強ばかりしていると、試験を受ける前に「燃え尽きて」しまう方も多いので、メリハリをつけて勉強していくこともとても重要です。

問題は、現在のあなた自身の学習の進度と実際の試験のレベルとの差がどのくらいあるかということです。せっかく受験資金を貯めても、受験で競えるレベルに達していないのなら、本末転倒です。一生を左右する問題ですので、充分勉強できないまま試験に臨んで、悔いを残さないようにしてください。

Q5 KALSの小論文の授業で書く内容が、受験する学部と関係ないのですが、それでも受講した方が良いのでしょうか?

KALSの小論文の授業は、小論文の構成パターンや書くための技術を身につける授業なので、書くテーマに関係なく全て受講することを強くお勧めします。一度パターンを体得できたら、それはどのような問題に対しても応用が利きます。難関大学に合格されている方は、どのようなテーマが与えられても上手く対処できる方が多いのですが、それは幅広い教養や、与えられたテーマが何を求めているのかということを掴む読解力、構成力、問題に対する深い視点や考察が身に付いているからと言えます。「文学部を受験するので政治の問題の小論文なんか上手く書けない」と思っている方は、「小論文のパターン」がまだ分かっていない可能性が高く、問題を掘り下げていく力や、大学生としての教養が不足している場合が多いのです。そのような状態では、結局自分の専門に関するテーマの場合でも、上手く書けない可能性が高くなります。

また、あらゆる社会問題は個別に存在しているわけではありません。様々な事象が複雑に絡み合って問題を引き起こしているわけですから、法学部は法律のことだけ、経営学部は経営のことだけ知っていればいいという訳ではありません。そういった意味でも、様々なテーマを考えて行くことはとても重要なのです。
さらに、小論文のテーマは時に専攻と関係ないものが出される場合があります。昨年度も社会福祉学科で食品偽装の問題が出されたことがありました。KALSの小論文で出されるテーマは、大学生ならぜひ知っておいてほしい内容ばかりですので、「関係ない」と思わずにチャレンジするようにしてください。

続く

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大学編入NEWS 2008

社会科学系論文入門第3回 「主張の当否・政策の推進の是非を問う」型の小論文

〜はじめに〜
社会学系小論文の一つのパターンとして、主張の当否やある政策の是非を問うタイプのものがある。その場合は、「〜という主張について自分の立場を明らかにして、賛否を論じなさい」「〜を推進すべきか否か、自説を論じなさい」という題で出題される。例えば、「赤ちゃんポスト設置の是非を論じなさい」という形である。この場合は、問題となっている政策や制度の意義や背景を説明した上で、賛成か反対かの自説を展開する必要がある。

一 論証ブロックの作成

前回の原因対策型の小論文の書き方でも説明したように、論文を書く際にはいきなり書き出さずに、論文の構成(「論証ブロック」という。)を作成し、その後に個々の文章を書いて行く必要がある。
前回の原因と対策型では、まず、①あるテーマの定義と問題意識(背景)が問われ、次に②原因の分析、③対策論の提示とその根拠というように、基本的に3つの大きな論証ブロックが必要となる。

今回の「政策の遂行の是非を問う」型の論証ブロックは、次のようになる。

ブロック①制度や政策の定義ないしは意義と関連する論点を説明すること。
ブロック②自説を明示し(賛成か反対かを示し)、その根拠を提示すること。
ブロック③反対意見(自説が賛成論なら反対論)を列挙して、反論を加えること。

このタイプにおいては、字数の関係で、③を書く余裕がない場合もあるが、その場合でも、②の中でできる限り反対説を意識した論述をすることが望ましい。
自説と対立する意見に反論することは、重要な意味がある。一つは、自説を補強し説得力を強化するという点である。もう一つは、客観性を向上させるという点である。社会科学系論文で最もしてはならないことは、自分の思いこみで論文を書くことにある。「反対意見のここが矛盾している」「この点は十分に論じていない」というように、つっこんで書くことは採点者に、「厚い論証をしている」という印象を与えることになる。
なお、このような賛否を問うタイプの問題を採点していて時々目につくのは、「賛成しているのか、反対しているのか不明な」論文である。本人が第三者的な立場に立ったつもりかもしれないが、「賛否両論にはどちらも説得力がある」と書くことは、大きく減点されるので注意して欲しい。これは、出題意図に沿っていない答案なのである。

それでは、次の例題に沿って、論証のポイントを示していきたい。

例題
「現在、多くの妊婦が血液検査等の、胎児に対する出生前診断を受けている。そして、その検査結果において胎児が障害を持って生まれる可能性が示された場合には、妊婦のほとんどが人工中絶(これを「選択的人工妊娠中絶」という)を行っている。このような選択的人工妊娠中絶が行われ、それに対して政府が全く規制を行わない現状は、障害者についての差別を助長するものであるという主張がある。この主張の是非を論じなさい。」(類題2007年早稲田大学社会科学部)

二 政策・制度の定義及び基本論点の説明(ブロック①)

1 問題の解説
本問の選択的人工妊娠中絶は、ヒトゲノム等の遺伝子情報が解明されつつある現代においては、避けて通ることのできない大きな問題である。この問題には、優生思想と差別という、難しいテーマが含まれている。また、出題の形式としては、一行問題で「選択的人工妊娠中絶の是非を論じなさい」という形よりも、資料や論点をある程度提示して、それを踏まえて考えさせるというタイプの問題が予想される(早稲田社会科学部の類題もその形式に近い)。
ただし、このタイプの問題でも、「環境問なる農作物の栽培を強化すべきであるという主張の是非を論じなさい。」というような問題では、新聞によく取り上げられている時事問題であることから、ある程度知識を持っていることを前提としている。この場合はバイオ燃料について基礎的な説明を自らする必要がある。

2 出生前診断と選択的人工妊娠中絶についての基礎知識
本問は今後出題の可能性の高い問題であるので、一応基礎知識と基本的な論点を以下で説明する。

1)選択的人工妊娠中絶登場の背景〜出生前診断の進化
医学の発達によって、感染症や栄養不良による乳幼児の死亡率を減らすことが可能になったが、依然として残るのが乳幼児の遺伝性の疾患であった。このような先天性の異常は、治療不可能なものが多いことから、先天異常の発生予防に研究の重点が置かれるようになり、その結果、出生前に胎児を診断する技術が開発されてきた。現在では、母体血液中のタンパク質やホルモン物質を検査することにより、ダウン症など30種類以上の障害の可能性を診断することが可能になった。

2)中絶は法的に可能かどうか?
刑法では、中絶は、堕胎罪として犯罪となるが〜

続く

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大学編入NEWS 2008

KALSの<賢い>使い方

2008年度春期の編入・社会人入試講座がいよいよ4月から始まります。既に理系コースは2月から開講していますが、4月入校の方を含めてまだまだ「これからどうやって勉強していったらいいの?」とか「予備校の勉強以外はどうしたらいいの?」という方がたくさんいらっしゃると思います。

そこで、今月のNEWSはKALSを有効に使ってどのように勉強していったらいいのかということを解説していきます。

1.まずはチューターのカウンセリングを受けよう!

毎年、試験の3ヶ月前ぐらいに初めてカウンセリングを受けるという方がいらっしゃるのですが、正直なところ手遅れの方が多いのです。編入試験や社会人入試はそれほど簡単なものではありません。英語や専門の試験を2〜3ヵ月で何とかしようというのは少し無理があります。ですから、まず入校されたら「勉強方法」「志望理由書に向けての準備」について、必ずカウンセリングを受けるようにしてください。
新宿校では6階の掲示板にチューターの予定が貼り出されているので、都合の良い日に予約をしてください。予約は3階の受付で行っています。

2.自習室を有効に使おう!

受験勉強で最も重要な最初のステップは、勉強の習慣をつけるということです。人間は習慣によって支配されている生き物と言っても過言ではありません。毎日定期的に勉強する時間を作っていると、そのうち深く考えなくても勉強する気持ちになるから不思議です。
しかし「家では中々集中できない」「図書館は混んでいて場所が取れない」という場合には、KALSの自習室に必ず立ち寄るという習慣をつけてみましょう。同じような志を持って勉強している仲間をみれば、刺激を受けて勉強する意欲も湧いてきます。

3.過去問を手に入れよう!

ある程度志望校が決まっている方は、早めに過去問を入手してください。実際に過去問を解いてみるのは錬成コースが終わってからで構いませんが、
・問題の形式とレベルはどうか
・英語は細かい文法問題が出るのか和訳が多いのか
・英作文があるのか
・時事問題が出るのか
などを確認して、自分が到達しなければならない目標地点や、勉強スケジュールの全体像をつかむようにしてください。

4.計画表を作ろう!

勉強のペースを作れないのは「何をどのくらい勉強すればよいか」が分かっていないからです。やらなければならない参考書・問題集をピックアップしたら、その本を最低でも2回繰り返し終わらせるために、毎日何ページ終わらせなければならないのかを逆算して計画表を作りましょう。スケジュールを把握せずに毎日何となく勉強していても、不安になるだけでなく、必要な勉強量を確保することが出来ません。

受験に失敗してしまう人のほとんどは、勉強量が足りないのです。

5.新聞を読もう!

経済学・経営学・法学・政治学・社会学・社会福祉学・教育学などの専門科目・小論文や社会人入試の小論文では、時事問題が出題されることが多くなっています。その年に話題になった出来事や、ここ数年問題になっている事柄から出題されることが多いのですが、時事問題の対策として最も重要なのは、「新聞」です。新聞は基本知識の習得以外にも、文章力をつけたり語彙を増やすのにも有効ですので、必ず毎日新聞を読むようにしましょう。特に、
・志望学部に関連する記事は切り抜いてファイルしておくとよい。
・分らない言葉が出てきたときには必ず調べる。
・文章が苦手な方や、小論文や英語の試験で要約問題が出そうな場合は、社説の要約を行う。
・英語の和訳が苦手な方は、日本語力に問題がある場合が多いので、新聞で日本語を磨く。

6.仲間に積極的に声をかけよう!

実は、編入試験を目指す方にとって最も大きな壁は、「モチベーションの維持」なのです。毎年、いつの間にか受験をやめてしまう受講生の方が結構いらっしゃるのですが、実際一人で強い気持ちを持ち続けるのはかなり大変だと言わざるを得ません。そんな時に最も心強いのは、同じ志を持つ仲間の存在です。医学部の学士編入や教員試験の講座などでは、受講生同士で勉強する姿をお見かけすることもあるのですが、平均年齢が若い編入・社会人入試講座では、皆さん遠慮気味のようですね。
しかし、人間は刺激を受けないと中々前には進めないものです。同じ目標を持った仲間とともに切磋琢磨し、精神的に厳しい時はぜひ仲間の力を借りるとよいでしょう。

7.予習復習は必ず行おう!

「週に1回の授業で足りるのかな・・・?」と心配される受講生の方が時々いらっしゃるのですが、合格を決めてきた方々は皆さん予習復習を行っています。予習に1時間、復習に1時間かかるとすると、授業を含めると週に4時間は勉強することになります。これが3科目になると週に合計12時間ということになりますので、結構な量になりますね。中には「DVDで授業を4回見直した」というツワモノもいらっしゃいましたが、確かに記憶というのは反復によってしか定着しません。授業の日から2ヶ月間は無料で何度でもDVDを見直すことは可能ですし、英語の教科書も全部修得すればかなりの単語数になります。授業と教科書は有効に使いましょう!

8.チュートリアルには必ず参加しよう!

KALSでは、授業以外にも様々な内容で無料のチュートリアルを開講しています。未定のものもありますが、学習計画の立て方、面接・志望理由書対策は必修となっていますので、必ず参加して下さい。特に志望理由書は、これまで多くの方が苦労されています。最初に書きあげたものに修正箇所が多ければ、当然良いものが出来るのには時間がかかります。中には出願期限までに満足するものが出来ずに、中途半端なものを出してしまう方もいらっしゃいますので、必ずチュートリアルで説明されている内容をよく理解してから書き始めて下さい。
また、今年度は「時事問題論文の対策講座」も行います。前述のとおり社会科学系の学部・学科では多くの大学で時事問題が出題されますので、このチュートリアルで必ず傾向と対策をつかんで下さい。

9.掲示板を確認しよう!

KALSでは、受験の情報やオープンキャンパスの情報などを掲示板でお知らせしています。編入・社会人入試は情報戦だと言っても過言ではありません。「知らなかった」というだけで人生の貴重なチャンスを逃すのでは、あまりにも悲しいですね。また、面接や志望理由書の作成で重要な志望大学のカリキュラムや研究室の情報は、大学のホームページで調べるのが最も簡単です。何を調べたらいいのか分からない場合は、必ずチューターのカウンセリングを受けて下さい。

10.「読んでいるだけ」「聞いているだけ」は勉強ではない!

最近驚いたことは、参考書・教科書・問題集を「読んでいるだけ」、授業を「聞いているだけ」の受講生の方がいるということです。これでは、残念ながら人間の記憶には残りません。勉強は五感をフルに使って行う方が効果的です。まず、
・授業はノートをきちんと取ること。後から見直せるように分かりやすく色分けするとよいでしょう。
・問題集は、実際に解かないと意味がありません。特に英語で和訳が出る場合は、自分で辞書を引きながら和訳を行い、正解と照らし合わせていきましょう。専門科目は、暗記系の場合は教科書をノートにまとめる作業を行ってください。時事問題の論述などの場合は、起こっている出来事の内容とその背景、対応策を調べて書いていくとよいでしょう。

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