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| 【大学便り】 KALS卒業生からの大学情報です。 |
旭川医科大学2年生/山口大学5年生/浜松医科大学2年生/秋田大学3年生/神戸大学2年生 群馬大学5年生 / 琉球大学3年生 / 鹿児島大学3年生 /滋賀医科大学5年生 筑波大学5年生 / 旭川医科大学4年生 |
■ 旭川医科大学 2年生更新日:2012年3月14日 もうすぐ東日本大震災から一年ですね(原稿執筆日:2月28日)。あの時、私はKALS新宿校の8階で勉強していて、ものすごく強い揺れに大慌てで友人達と避難したのを覚えています。ちょうど仕事を辞める決心をして有給休暇中の出来事でしたので、なぜか自分の未来にも途轍もない困難が待ち受けているのではなかろうかと、茫然自失とした不安に駆られていましたが、いまこうして医学生として過ごせる日々には唯ひたすら感謝感謝です。皆さんも不安こそを糧・バネにして頑張ってください。 入学してからまだ半年しか経っていませんが、大学の授業や旭川での生活の様子を、少しでも受験生の皆様の刺激になれるよう、書き綴ろうと思います。 【勉強・授業】2年後期の半年間で学ぶ主な科目は、解剖学・生理学・病理学・微生物学・寄生虫学・薬理学と、盛りだくさんです。編入試験に出題されることを理由に、生化学と医学英語を編入生は免除されます。その代わりと言っては変ですが、担当教官のご厚意で組織学の授業を編入生向けにアレンジして別途ご指導いただきました。上記の科目はすべて座学ですが、それとは別に皆さんご存知の解剖学の実習が週に3日前後行われます。 目玉は何と言っても解剖実習です。事前に解剖の手順とそこで出てくる筋肉や内臓器官など様々に予習し、実習終了時には毎回口頭試問が課されます。「(先生)指ししめーす!palmaris longus!」「(生徒)パルマリス・ロンガスは…長掌筋だから…こ、これですか…?」「(先生)ざんねーん!やり直し!」といった具合で、これにキチンと答えられないと帰れません。剖出の終わった班は口頭試問対策に必死です。毎回の予習の量もさることながら、何時間にもわたって解剖台を覗き込むような姿勢で解剖を行うため、知力も体力も悲鳴を上げること請け合いです。それでも、この解剖実習こそが自分が医学部生として迎えられたのを最も実感する瞬間ですので、皆さんも解剖実習の暁には是非幸せな腰痛と闘って下さい。 一方、座学はと言いますと、解剖学・生理学・病理学の3科目は、入学してから月に1回×計4回の中間試験があります。量があまりにも膨大だから、何回かに分けてテストするということなのでしょう。個人的には微生物学も寄生虫学も薬理学も相当ボリューミーだったと思いますし、2月に一斉に行われる期末試験では漏れなく誰もが海馬の限界に挑戦することになります。その覚えるべき量たるや、編入試験の為にKALSで勉強した学習量の数倍はあったと思います。あくまで私的な体感ならぬ脳感、いや海馬感ですが。 科目には好き・嫌いが付きもので、編入生でもかなり個人差がありますが、私の周囲を含めて個人的に最も苦労したのは病理学でした。病理学は病態を記述し、その発症機序を解明する学問ですが、特にその基礎になる生理学で"正常な生理"を、組織学で"正常な組織"を理解していないと何が異常=病気なのかチンプンカンプンです。私はKALSの勉強も中途半端にギリギリのラインで合格を頂き、特に生理を面倒くさがっておろそかにした不届き者でしたので、生理は分かっていないは組織もやったことすらない、それで最初の授業で組織切片をスライド式に見せられて「何がおかしいか一目瞭然ですよね」とか言われた日には、荷物をまとめてKALSに戻りたくなりました…。とにかく生理あり組織あり、たまに生化学やら疫学もありと、病気を軸にして解明レベルが雑多に寄せ集まった分野になっていて、未だに勉強の要領を得ていません。反省してこの春休み中に復習しております。 …と、このような感じで半年間勉強してきました。ここまで書いてみて、ただ自分の恥をさらしただけのような気もしますが、あまり気にせず普段の生活の様子なども少しご紹介を。 【学生生活】旭川医科大学は毎年10人の編入生が入学し、一般入学の学生約120人に対して多いのか少ないのかは分かりませんが、様々な事情を理解し合える貴重な戦友です。学年によってもカラーがありますが、私の代は文理半々、男女7:3で、テストの情報など色々に助け合いながら和気あいあいとやっております。 部活に入っている人もいますし、アルバイトをしている方もいます。その辺は普通の大学生活と変わらないでしょう。唯一違う点は、編入時期である2年後期は"医学部6年間のうち最もキツい半年"と言われており、入学早々勉強を放り出すことはできないことでしょうか。要はすべて必修科目なので、落として来年また受講するという融通は利かないので、部活にしろアルバイトにしろ、そればかりに精を出す訳にはいきません。当然ですが。 入学以降知り合いに「旭川って冬は寒そうですね」とよく言われます。寒いなんてもんじゃありません、極寒です。今年は-29℃の夜があったとか。それでも、家や校舎の中がとてもとても温かいせいか、寒さにも驚くほどすぐ慣れます。私は生まれも育ちも西の方なので、日々降り積もる雪を見ながら自分はスキー場にいるんじゃなかろうかとよく錯覚しましたが、慣れればどうということは無いです。移動に車がないと不便なことだけは未だに困っています。 駅前が繁華街になっていて何か大きなイベントでもあれば皆で繰り出しますが、下宿・アパートの集まっている大学周辺だけでも大方の用事は事足ります。…というよりも、2年後期がそれほど暇ではなかったことと、移動手段(=車とか)がしっかりしていないと夜出歩くのは寒いだけなので、大学近辺でも充足できる気晴らしを各々勝手に見つけます。 余談ですが、この半年で私はAmazon.comとかなり仲良くなりました。冗談のようですが、車がなくても生活水準を落とさずに済んでいるのはインターネット様々です。 以上、本当に皆様の刺激になるのかさっぱりですが、何か少しでも引っかかっていただければと願いつつ、ここで筆を置かせていただきます。皆様のご健闘を心からお祈り申し上げます&旭川医科大学でお会いしましょう! |
■山口大学 5年生更新日:2012年1月11日 2011年は、とにもかくにも東日本大震災があった年として記憶されることになりそうです。私たちは、住む場所を失い、大切な人を失い、未来に不安を抱える人々を多く目の当たりにしてきました。多くの日本人は、この天災という理不尽に苦しめられる人々に、自らは何ができるのか考えた1年ではなかったでしょうか。その2011年、私は医学部の5年生となり、臨床実習の日々を過ごしてきました。 この文章を読まれる受講生の方々には「臨床実習」という言葉は耳慣れないかもしれません。4年生までの基礎医学・臨床医学の講義は、皆さんが過ごされた大学の座学のイメージ通りです。ただ、医学部の5・6年生には「臨床実習」という他の学部にはない実地演習の期間があります。この「臨床実習」は、 Bed Side Learning と呼ばれ、実際の患者を問診したり、診察して、その患者ごとの問題点を学習していきながらこれまで教科書や講義で学んだ知識を定着させていくというものです。もちろん免許は持っていないので、検査を行ったり薬を出したりすることないですが、5年生に進級する際に問診と身体診察の実技試験を受けているので、ある一定の範囲では自分の担当患者に対して診察行為を行うことが許されています。ドラマでも注目された総合診療部という科があります。この科は専門の科に行く前に診断をつけるために、身体全体を診察・検査する科ですが、この科の実習では、来院した患者の問診・診察を学生がひと通り行い、その後、担当の先生と共に必要な検査を考え、診断を下します。自らの手で患者の診断が行え、医師の一歩手前まで来ているということが実感できる瞬間です。受講生の皆さんは、試験突破に向けて日々勉強に励んでいることと思いますが、入学後2~3年は同じように試験勉強をしなければなりません。ただそれをクリアすればできる範囲に限りはあるものの自らの手と診察道具で患者に接することができる日々が待っています。 しかしながら、日本の Bed Side Learning は欧米ほど学生のできる医療行為の範囲が広くなく、やはり先生方が行うことをただ見学するだけの時間も多いのが現状です。特に手術は長時間に渡るものでも学生は周りで見ているだけということがあり、これが本当に実習としてどれだけ意味があるのかという疑問は多くの医学生が抱いているものです。よく日本は概念は輸入するが、その制度の心は輸入できていないと揶揄されますが、これもその一端と考えられます。ただ Bed Side Learning の本質は、医学生が実際の医療行為 を行って臨床医としての素養を磨くことよりも、これまでの教科書メインの学習から脱却して患者という生身の人間から何を学ぶかにあると思います。この1年、担当させていただいた患者の皆さんから私は何を学んだかを振り返ると、まず思い立つのは「人は病いという理不尽をどう受け入れるのか」ということです。 生活習慣病という言葉が世間に定着して久しく、自身の生活を改めることで病気が予防できるという概念が一般に浸透しつつありますが、何の前触れもなくある日突然自らが病気であるという事実に苦しめられる人ももちろんいます。大学病院という特性もありますが、これまで私が担当させていただいた患者の方々を振り返ると、自らの生活に原因がある疾患よりも、それまで大きな病気を経験しなかったにもかかわらず、ある日突然発症し、疾患を指摘される患者の方々の方が多かったです。大学病院の前に訪れた病院で診断が下されるものの治療が高度になるため大学に来られる例、また診断が下せなく大学病院で検査を徹底的に行い診断を下す例など様々です。それらの患者を一つの科で一人担当していくわけですが、検査であればその場に立ち会い、手術であれば先生方と共に手術場に加わります。それに加えて、毎日病室に向かい、問診・診察を行い、日々体調の変化がないかをチェックし、カルテを書きます。担当する方々は安定している患者が多いので、診察自体に重要性はあまりないですが、一方で問診は大きな重要性を持ちます。多くの患者の方々は自分の病状を聞いてもらいたいという感情を持っています。もちろん担当医の先生方も聞いていますが、私たちは担当がその方一人のみの担当なので問診の時間は十分に取れます。問診を行っていく中で、若い方であれば仕事に対する不安、中年の方であれば家族に対する不安、高齢の方であれば予後に対する不安などを伺うことになります。多くの患者の方々の思い傾聴していく中で共通して私が感じ取ったのは、ある日突然病気になったという理不尽さに対する感情です。「なぜ私が今この時に」と多くの方が思われています。正直、私は大きな病気になったこともなく、そのような方々の思いに共感するということは大変難しいです。治療の副作用から会っていただけないようなこともあります。ただ、毎日通い、あなたの思いに寄り添う覚悟がありますという態度を示せば、話していただくことも多くなり、また患者の方々自身の病気の受け入れも好転していくことが多かったように思います。東日本大震災において、全国からボランティアが集い、救援物資が届けられたことが、被災者の方々にとって震災という理不尽に立ち向かう勇気になったことと同じく、患者の方々にとっても、私たち学生の傾聴の態度が病気を受けいれる一助になっていると感じています。このように実習の身でありながらも、実際の患者の方々との触れ合いの中から、今の自分でも何か貢献できるという実感を持ちながら勉強を進めていけることがこのBed Side Learningの 本質であると私は考えています。 受講生の皆さんは、私もそうであったように、進路や仕事に対する大きな不安を抱えながらも試験勉強を続けていることと思います。実際に入学してしまえばそれらの不安は一層されるので、今が一番つらい時期のひとつであると思います。しかしながら、それを乗り越え、順調に勉強が進められれば、自らの手で患者の方々と向き合える日々が待っています。そのような時がやってくることを楽しみに日々励んでいただければと思います。 |
■ 浜松医科大学 2年生更新日:2011年11月22日 浜松医科大学での日々をお伝えしたいと思います。 2年後期(12月まで)は午前中は組織学、午後は解剖学実習、が基本です。組織学の授業は、様々な組織の細胞を顕微鏡で見て、それをスケッチする、というものです。井出先生がおっしゃっていた「ピンクと紫の色鉛筆だけ減る」っていうのはこれのことか〜、なんて思いながら過ごします。僕は絵が下手なので、大変です。解剖学実習は4人一グループで、約2ヶ月間続きます。ちなみに、入学式の午後からいきなり解剖学実習が始まるので、ちょっとびっくりします。組織学も解剖学も講義を受けるということはほとんどなく、予習で教科書を読んで、学校ではスケッチしたり、解剖実習したり、と作業のみを行う感じです。一般生は2年次前期に組織や解剖に関する講義を受けているようなのですが、知識のない編入生は毎日予習をしっかり行なった上で授業に臨まないと、キツいです。ですので、編入生はこの時期に限っては、予習→授業→復習、という、まるで優等生の様な日々を送ります。しかし、究極にだらしないこの僕ですら何だかんだで1ヶ月ほどを無事に過ごせたので、今後編入して来る人は全く問題ないと思います。 入学して1ヶ月ほどで組織学の試験があります。そしてそれが終わると、残りの1ヶ月ほどは、ひたすら解剖学実習ということになります。そして12月に解剖学の試験が行われます。解剖学の試験は、ラテン語か英語かドイツ語で答えなければいけないものなので、かなりしんどい、という噂です。今の時代、ラテン語なんて誰が使ってんだコノヤロー、なんて言いながら暗記する日々です。 授業以外のことについてですが、多くの人がなんらかの部活に入っています。編入生の先輩の多くも部活に入っています。浜松医科大学は2年次後期が6年間の中で最もキツいと言われており、そのために部活やアルバイトは3年生から始めたほうが良いそうのですが、すでに部活に入ったチャレンジャーな同期の編入生もいます。僕は以前、週休6日制、みたいな雰囲気の文系の大学に通っていたので、朝から夕方まで授業を受けて、そのあと更に部活を行う人を見て、そのエネルギーを少し分けてくれ、としみじみと思ったりしています。 大学周辺は基本的には遊ぶようなところはなく、極めて平和な雰囲気が漂っています。ですので、飲んだり遊んだりする時は、浜松駅周辺まで繰り出す感じです。駅周辺は「やはり政令指定都市、なかなかやるぜ〜」という感じです。大学がもうちょい駅に近ければな〜、と月に100回くらいは思います。ただ、浜松の雰囲気はどこかのんびりしていて、とても好きです。気候も良く、暖かいですので、能天気な僕には最高の場所です。 また、大学生活とは関係のない話になりますが、カルスで学んできたことは本当に活きているな〜と感じています。普段の授業に加え、井出先生の余談や、組織学入門などのオプション科目など、今になって改めてそのありがたさをしみじみ感じます。今年の浜医の編入生は5人とも何らかの形でカルスに関わっていたので、共通の話題として盛り上がったりもします。まあ、何を言いたいかというと、合格するまでは苦しいかもしれないけれど、安心してカルスで勉強して下さい、応援してます!、ということです! たいした情報量のない文章ですが、これを読んでなんとなくモチベーションが上がった、なんていうことがあれば幸いです。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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■ 秋田大学 3年生更新日:2011年8月17日 秋田大学医学部での講義や生活について述べさせていただきます。私は2011年の春から3年次学士編入生として在籍しています。カリキュラムの都合上、今年で3年次編入から2年次へ移行するため参考にならないこともあるかと思いますが御了承下さい。また、まだ在籍期間も少ないため参考となる情報が少ないこともあると思いますがその点も加味して頂けると幸いです。 最初に、カリキュラムについて説明させて頂きます。前期は、2年生と一緒に生理学、生化学、組織学、解剖学を学びます。夏休みは学士編入生は薬理学、微生物学、病理学、免疫学を各1週間学習していきます。後期は、3年生に合流して循環器や呼吸器を始めとする臨床の講義が始まります。年度末に1年間学習してきたことを試験する統一試験があります。これによって、進級できるかどうかが決まるという非常に重要な試験です。年度末以外にも科目毎に形成試験があります。4年生では、3年生に引き続き、臨床の講義を行います。夏休みに学士編入生は法医学を学びます。これで学士編入生だけの特別カリキュラムは終わります。 次に、講義について説明させて頂きます。2年生前期は、8時50分から17時10分まで授業です。生理学、生化学の内容はKALSで学んだことの復習がほとんどですが、より医学的な内容に富んでいて面白いです。また、学士編入生に質問されることも多く先生達も気軽に話しかけてくれてとても親切で楽しいです。ゴールデンウィークを終えると、解剖学実習と組織学が始まります。解剖学実習は週4日、組織学が週1日で行われます。解剖学実習は、20時近くまで実習を行う日も多々あります。家に帰ると次の日の予習があり自炊をしている人には辛い時期だと思いますが、今振り返ってみると知識が日々増えていき自分の成長を感じられる充実した時期だったと思います。解剖学実習の形成試験は、日本語3点英語5点という配点で行われるためみんな必死に英語を覚えたり、土日に実習室に来て筋肉や神経など各部の名称を覚えていました。組織学は顕微鏡で組織の切片を見てスケッチするものでした。実習が行われる前の週にその単元の内容のことを講義してくれるので予習しやすく毎週最後まで残り、先生方に質問したり先生方の愚痴を聞いたりと楽しかったです。夏休みは、実際にマウスを使った実験や口腔細菌の培養などの他にも朝から晩まで講義があります。学士編入生のためだけに先生方が時間を割いて親切に講義をしてくれます。後期の臨床の講義をよりよく理解するためにもこのようなカリキュラムを組んで下さった秋田大学に感謝したいと思います。 最後に、秋田の気候や生活を少し話させて頂きます。秋田は晴れの日はとても空が綺麗ですが、雨の日はものすごく暗く感じます。雨が降らなければ、春や初夏は風も涼しくとても過ごしやすいのではないかと思います。夏も扇風機があればクーラーをつけずに過ごせます。東京に比べて蒸し暑いということもなく、勉強する環境には適していると思います。大学病院の周りは生活するのには十分ですが、車などがないと遊ぶところはないです。車があれば海も山も近く自然を満喫できるのではないでしょうか。駅前に出れば映画館もあり遊ぶところもあるので土日に気晴らしに遊びに出たりもします。8月上旬には竿燈祭りもあり秋田ならではの行事も楽しむことができます。まだ冬を経験していないので何とも言えないのですが、かなり寒いと聞いています。こたつは必須と言われたので、引っ越しとともに購入しました。 以上で簡単になりますが、秋田大学の紹介とさせて頂きます。 |
■ 神戸大学 2年生更新日:2011年8月10日 2011年4月に神戸大学医学部に二年次編入してまだ4カ月足らずですので、二年次前期の授業の少し詳しめの紹介、二年次後期の基礎配属実習について、全学年を通したカリキュラムの概要の紹介、その他学業以外のことを述べたいと思います。 さて、次に2年次後期の基礎配属実習についてです。この実習が神戸大学の特徴的なカリキュラムかと思います。基礎医学系の研究室に2年生が各々配属され、実験の基礎的な手法の習得や論文の読み解きを2ヵ月間課され、希望によってその後も各配属先に残留して3年前期までプロパーの研究員と同じように研究に従事できるプログラムです。神戸大学の学士編入試験を受験される方は、どんな研究室があるのかHPでチェックされると良いと思います。KALSの講義で基礎医学研究上のおもしろいエピソードを先生からたくさん聞かせていただいたので、個人的には楽しみにしているプログラムの一つです。 3年生以降のカリキュラムですが、3年生は他の大学と同様に座学中心です(薬理学・病理学・微生物学・免疫学・公衆衛生学・法医学)。4年生以降は完全に臨床系のカリキュラムのみになります。4年生では各診療科でそれぞれ一定期間チュートリアルに参加し、提示された症例をもとに自己学習→討論→まとめ発表という巡業をひたすらやるようです。5年生では各科でベッドサイドラーニングを行い、基本的な診療技術等を修得します。6年生では個別計画実習と言って、各人で計画を作成して大学外の実習協力病院(海外や研究施設含む)で実習に参加し、最後に発表を行うというものです。 最後に学業面以外に関してですが、十分に時間はあるので一般生となるべく交流をもつためにクラブ活動に何かしら関与したほうが良いと思います。また、大阪、京都、四国などがわりと近いので週末にちょっとした旅行をするにも適した立地です(個人的にはそこが気に入っている)。六甲山系と神戸港に挟まれた風光明媚な町ですね。自然も都会もどちらも捨て難いという方にはお勧めの町です。 以上、とりとめもない内容ですが神戸大学医学部2年生前期終了者からの「大学便り」でした。皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。 |
■ 群馬大学 5年生更新日:2011年8月3日 群馬大学についてご紹介します。現在は2年次前期への編入で、その枠は15名、各学年とも20代前半から30代まで幅広い年代の編入生が在籍しています。 まず講義ですが、2年前期は生命科学を中心とした科目を学び、後期から組織学・解剖学・生理学が始まります。本当に医学生らしい生活が始まるのは2年後期からと言えます。組織学・解剖学は3ヶ月間にわたり講義と実習が行われ、数回の試験があります。期間も長く、体力的にも精神的、知力的にも大変ですが、将来どの科に進んでも必要となる学問なのでしっかり学んで損はありません。同じ解剖班になったことをきっかけに一般生と親しくなるチャンスでもあります。また群馬大では全国に先駆けて人体解剖とCTの統合による医学教育に取り組んでおり、CT画像と併せて解剖学を学びます。年明けからは生理学が始まり、KALSの授業をさらに深めて人体の生理を学びます。余談ですが、神経生理学の平井宏和教授は脊髄小脳変性症の研究で有名な方で、とても学者らしい雰囲気の授業でした。 3年前期は公衆衛生学・生化学・細菌学・ウィルス学・寄生虫学・免疫学等があります。群馬大の特色として細菌学とウィルス学の試験が大変難しいことが挙げられます。編入後すぐに噂を聞くことになると思いますが、この科目こそ6年生の卒業試験に次ぐ難関となります。講義開始と共に実習レポートと膨大な過去問を利用した学科試験対策の日々が始まり、睡眠時間も少なくなります。当時は本当に大変でしたが、無事に通過すればホッとした思い出の一つです。しかし実は感染症や耐性菌の問題は臨床に出てからも重要となってくるので、やはり大切な科目と言えます。そして後期からは薬理学・検査学・病理学・法医学といった基礎医学に加え、症候学の講義も始まります。症候学では疼痛、ショック、発熱…と毎回のテーマに沿った病態生理の講義があり、やっと臨床の入口に立てた気持ちになります。また最後には基礎医学実習があり、希望の基礎系研究室で4週間にわたって実験や研究を行ってレポートを仕上げます。私はこの機会に遺伝子組換え実験の手技を身に付けることができました。 4年生は各科の臨床講義があります。病院で働く先生方が忙しい合間を縫って(時には徹夜明けという先生も)病気や診断、治療といった講義をされます。講義中に先生のPHSが鳴るのに最初は驚きましたが、途中からはそんな場面も普通になりました。忙しそうな臨床医の日常を初めて垣間見た頃でした。また小グループで症例から鑑別疾患をディスカッションするチュートリアル学習などもあります。年明けにはCBT(PCによる座学試験)とOSCE(実技試験)がありますが、CBT・OSCE対策の講義や実習はほとんどないため、学生同士で教科書を片手に対策しました。 群馬大は東京からのアクセスが良いので都内のセミナーや病院見学にも行きやすく、また編入生も多いので何かと心強いです。生活面では医学科の学生は編入生も含め、勉強に部活にバイトにと本当にバランスよく取り組んでいます。長期休暇には旅行や短期留学に行く学生も多くいます。やはり部活に入ると知り合いが広がるので楽しく、私も文化系の部活に所属していますし、時には勉強会に参加することもあります。先日はその一環で草津のハンセン病療養所へ見学に行ってきました。 |
■ 琉球大学 3年生更新日:2011年6月8日 琉球大学での講義や生活についてご紹介します。琉球大学は2009年より編入時期が2年次4月となりました。以前は3年次への編入だったため、学士編入者は独自のカリキュラムで学習していましたが、現在は一般学生と同様のカリキュラムで講義を受けるため、腰を据えて学習することができます。ここでは私が入学した2年次前期(2010年4月)から3年次前期(2011年5月)までの約一年間をご紹介します。 まず講義ですが、2年次前期では解剖学、組織学、生化学、生理学、を学びます。これらの科目は一年を通して学習します。解剖学で使用する教科書は1100ページの英語で、入学前に教授から通読するよう勧められます。試験も英語で行われ、口頭試問も行われます。また組織学では顕微鏡を使用し大量の組織のスケッチを行います。 後期では前期の科目に発生学と遺伝医学が加わります。特に解剖学は実習となり、週3回13時〜17時まで献体の方を解剖していきます。3〜4名が一班となり、与えられた課題を進めていき、間に合わない場合は休日にも実習を行います。これが約5カ月間続きます。とにかく2年後期は実習が多く、さらに試験も2週間に1度は何らかの科目が行われるため、精神的にも肉体的にも大変な時期です。また救急車同乗実習もこの時期に行われます。本来は1年後期に行われる実習ですが、学士編入者は2年後期に行います。この実習は消防署に20時間程滞在し、救急隊の方と寝食を共にして救急要請に対応します。救急医療の過酷さを垣間見ることができます。 3年前期は一転して座学が中心で、薬理学、病理学、免疫学、細菌学、寄生虫学、ウイルス学といった科目を学びます。 3年前期までは基礎科目が中心ですが、KALSで学んだ生命科学の知識が非常に役立っており、要綱集を開く時も数多くあります。私の座右の書のひとつです。また英語の授業は2年前期に週1日しかないため、受験生活で英語能力を向上させておくことが大切だと感じています。 続いて大学の特徴です。私の学年は約100名いますが年齢層は幅広く、最高齢で50代の方がいらっしゃいます。再受験生は10名程おり、学士編入者や多浪生も合わせて25歳以上が2割ほどいます。このように琉球大学は年齢には寛容であると感じます。ちなみに既婚者もいらっしゃいます。学生の多くは部活やアルバイトをしており、忙しい日々ですが各々勉強との両立をしています。また、ご存じの通り沖縄県は亜熱帯地域のため、4月に海開きが行われます。大学から15分ほど車を走らせると海があるので、勉強に疲れた時は綺麗な海で気分転換をしたり、友人とビーチパーティーをして英気を養うことができます。沖縄県は人も気候も温かく、とても過ごしやすい環境です。 最後に、合格者の多くは大学入学後の方が大変だとおっしゃいます。確かに医学部では膨大な知識を吸収する必要があります。しかし入学後は受験時のような先の見えない不安はなく、望んでいた医学を学ぶことができ、数年後には医師として医療現場で活躍できるのです。入学後は充実した日々が待っています。繰り返しになりますが、KALSで学ぶ基礎知識は入学後も必ず役立ちます。KALSでの内容を身につけるとアドバンテージをとることができますので、地道に勉強し、そして希望を持ち続け合格を勝ち取ってください。皆さんの合格を心より祈願しております。 |
■ 筑波大学 5年生更新日:2011年5月18日 筑波大学の特徴について述べさせていただきます。筑波大学学士編入は2年次編入で私は現在5年次に在籍しています。2年次1学期から解剖が始まります。解剖は平日の毎日、朝から夕方まで続きます。体力的になかなかハードですが、医学を学ぶ志しを身につけるいい機会でもありますし、ここで学んだ知識は現在でも活きています。その後、2年次後半から3年次終了までで臨床・社会医学の座学は全て終了します。なお、学士編入者のみで1年次に学習する基礎医学講座(生理学、組織学、病理学、生化学、免疫学、薬理学)が2年次に一年間開かれます。3年次までの講義は割と余裕があり、研究室で研究を行ったり、部活に精を出したり、バイトに打ち込んだりと、色々な経験が出来ます。私は研究室に在籍し、学会発表や論文報告を行いました。筑波大学は3期性の大学(2013年より二期性になるかも、とのこと)なため、試験が他大学に比べ分散していますので、試験勉強にもゆとりがありますし、知識の定着という観点からは優れていると思っています。(その反面、夏休みなどの長期休暇は短いです…) 4年次は夏までに総復習の講義があり、その後、CBT(いわば“プレ国試”)、OSCE(臨床能力を試される実技試験)を受験します。9月頭から6年生の夏まで長い臨床実習が始まります。筑波大学の特徴はこの長い病院実習で、“student doctor”制度(クリニカルクラークシップ)となっています。つまり、平日のほぼ毎日、日常の身体診察やカルテ記載、更には採血や点滴ライン取り、オペでの簡単な手技(皮下縫合やドレーン留置など)を指導医の元、実践します。長い時は日が変わる時もありますが、長時間のオペに入ったり、患者さんの身体所見をまとめたり、と日々のタスクをこなすことで臨床医としての能力が身に付くようになると思います。(他大学では研修医一年目・二年目で行うような内容をこなしているそうです。)県内の大学は筑波大学のみで最近では東京からも患者さんが訪れるため、症例数が豊富であり、特に循環器カテーテル治療は日本でもトップクラスの症例数を誇っています。その他、外科症例数も多く、幅広い疾患を経験することができます。2013年に新病棟が出来ることも特記しておきます。 筑波大学の特徴としては海外留学が盛んなことが挙げられます。6年次の前半、希望者は海外の病院での実習を行うことが出来ます。その他英語で医学を学べる機会が多く設定されております。私は消化器移植外科を志しており、卒後のアメリカ留学を見据えて、臨床実習の合間にUSMLE(アメリカ医師免許認定試験)の勉強をしています。筑波大学では臨床研修期間中の留学も認められており、この制度を利用してアメリカに“武者修行”に行きたいと考えています。 また、つくばはつくばエクスプレスの開通によって東京へ簡単にアクセス出来ます。ふと旧友と遊びたい、というときにも(終電はそこそこ早いですが)簡単に遊びに行けます。筑波大学はとても広大な敷地の中にあり、東京などの大都市に狭苦しさを感じる方には合っていると思います。 |
■ 旭川医科大学 4年生更新日:2011年5月18日 旭川医科大学の2年次後期からこれまでの講義内容や学生生活を振り返る。 2年後期―10月1日の入学から数日で解剖実習が始まる。週に3日の午後は解剖実習、それ以外は講義という流れだ。講義では解剖学・生化学・生理学・病理学・薬理学・寄生虫学・微生物学を学ぶ。KALSで学んだことが役に立つことも多い。このうち4つの科目に対して毎月1回テストがある。それぞれの科目が4割以上、合計6割以上で合格となる。解剖実習ではその日に剖出すべきものが終わったあと、必ず行われる口頭試問に正解して初めて終了となる。この時期に学ぶ内容は医学の基礎にあたる内容だ。しかし、基礎とはいえ初学者にとってはかなりの量なので、ほとんどの学年で「試験対策委員会」という組織があり、これを中心に学年全員が協力してその試験に向かう。試験の時はやはり辛いが、みんなで助け合いながらその試験に臨むので、この連帯感が助けとなるのは言うまでもない。そしてこの時に勉強する内容は、3年以降の臨床講義でさらに理解を深める土台となっていく。 3年前期―この時期のメインは、臨床講義と実習だ。臨床講義では循環器・呼吸器・消化器からスタートする。これは、ひたすら講義を聞くというものなので、先生によっては眠たくて辛い。しかもこれらの科目は範囲が広く試験も大変だ。実習は生理学・病理学・薬理学・寄生虫学・微生物学がある。お約束のレポート提出はあるが、2年のような講義形式とは異なり、体を実際に動かしたり、顕微鏡を見てスケッチをしたり、実験したりでなかなか面白い。 3年後期―この時期はずっと講義のみ。講義室で座りっぱなしでお尻も痛い。この時期は腎臓・泌尿器・糖尿病・内分泌・膠原病・血液・精神・神経・皮膚科・耳鼻科・眼科・歯科口腔外科を学ぶ。これでもかと詰め込んでくれる上に、年明け早々にこれら全てのテストが行われる。おかげで帰省もできずに旭川で年越しを迎えた学生も多い。全ての科目をじっくり理解して勉強することは、限られた時間では到底無理であり、試験に通るための勉強をせざるを得ないことにやるせなさを感じることもあるかもしれない。 そして、4年生の現在、残りの臨床講義を学び、合間に研究室に配属されたり、「チュートリアル」という名のグループ学習などがある。先輩から聞くと4年生は結構時間の余裕ができると聞いており、「なぜ3年の時にあんなに詰め込むのだろう」と疑問に思う学生も少なくないようだ。実際他の大学と比べると、臨床講義が始まるタイミングが早いという話はよく聞く。とはいえ、4年の後期の終わりから病院実習が始まるので、いよいよ座学だけでなく現場を見学しながら勉強ができるようになる。 さて、講義や試験に関してはざっとこんな感じだが、学ぶ量も試験も多く、大変そうなイメージを持たれただろうか。個人的には、半分は正しく、半分は正しくないと考える。このような環境でも、皆上手に時間を作り、部活やアルバイトをしながら学生生活を謳歌している。特に、編入生の時間の使い方もバラエティ豊富だ。これまでのキャリアを活かし、仕事や部活・研究・勉強会などで、現役の学生らに刺激を与えている人もたくさんいる。 医学部では、勉強はするのは仕事のようなものだ。その中で自分の未来像をイメージしながら前向きに取り組むのが医学部生活だ。本学では入学してから勉強に打ち込める環境が整っており、そういった気持ちを持つ学生を全面的に応援してくれる先生も沢山いる。編入試験に合格してからが本当の勉強が始まりだ。皆さんが入学されたら、医学を勉強できる喜びをかみしめつつ、充実した日々が待っているとお伝えしたい。 |
■ 鹿児島大学 3年生更新日:2011年5月6日 2010年10月に2年次後期編入し、現在3年生をしております。皆さんに卒業までのイメージをお伝えすべく6年生や卒業生に話を聞いていると、編入後の4年半の過ごし方は千差万別ですが、驚くほど共通して出るフレーズは「卒業まで早かった」「つらかった」「楽しかった」です。この、一見関連のないことば達から医学部生活をご説明いたします。 まず、「卒業まで早かった」について、卒業から4年半と考えると長く感じる方も多いと思います。実際、私もそうでした。ところが、実際は入学後すぐに基礎医学である解剖学・病理学が始まり、3年生、4年生と進むにつれて臨床医学を矢継ぎ早に学びます。そして、5年生はポリクリ(病院実習)、6年生は卒業試験・国家試験という2大試験に向けて勉強する、といったように、学年を追うごとに内容が実践に近づくため冗長さを感じる間もなく過ぎていきます。 次に「つらかった」について、入学後すぐ、在学中最もハードと言われる解剖学の講義と実習が年明けまで同時並行で進みます。その期間は、毎日9時から20時近くまで実習を行い、週1回、1週間で学んだ内容(1回の範囲で全身の筋肉・血管など膨大です)のテストがあるため土日はその対策をします。そして解剖学が終わると病理学です。病理学とは組織学で学んだ正常な体の組織をベースに異常な組織を学ぶ学問ですが、組織学を受講していない編入生にとって、慣れるまで努力を要します。そして3年以降は、同時期に複数の科目を受講することになり、違う分野が連日でテストされることもしばしばです。そのためよく言われることですが、編入試験よりも膨大な量の勉強になることは確実です。ただし、編入試験とは色合いが大きく異なるのでその点を付記しておきます。まず、編入試験の生命科学では範囲が限られた領域で、その中で応用力や答案の洗練度を競う一方、医学部の勉強はとにかく範囲が膨大で短期間で記憶することが求められるため、くじけず頭に叩き込み続けるタフさと、到底すべて暗記できる分量ではないため重要なところを抑える要領のよさが重要です。次に、編入試験は数十倍という倍率で限られた椅子を争うスタイルですが、医学部の勉強は一定以上の点数で単位を取ることが重要です。そのため、医学はいくら勉強しても先が遠く達成感を得づらいものですが、編入試験とは違い「合格ラインに到達すれば単位は得られる」という安心感はあります。 では、つらい話はこの辺にして、「楽しかった」にも触れておきましょう。解剖実習の期間は別として…いくら忙しいといって大学生ですから、春・夏・冬は長期休暇がありますし、通常授業は9時に始まり16時前後に終わります。そのため、部活動に入る、バイトをする、遊ぶ、勉強会や病院実習に参加するなど過ごし方は人それぞれです。医師国家試験の合格率は90%程度ですから、4年半どう過ごしても高い確率で医師になることは出来ます。そのため医学部での生活は、人間性や知識、社会経験など"医師免許を得る+α"の何かを掴むための時間的余裕があると捉えることもできます。 最後に、拙い長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。何はともあれ医学の勉強が出来る喜びは大きく、学生生活は有意義なものです。受験結果が出るまでは、沢山不安になったり落ち込んだりされると思いますが、医学部での生活を想像してモチベーションにしていただければ幸いです。がんばってください。 |
■ 滋賀医科大学 5年生更新日:2011年4月18日 滋賀医大の講義について、私が入学した2年次後期(2008年10月)から4年後期(2011年3月)までの2年半について概観します。滋賀医大では2年後期は6年間の中で体力的にも知的にも最も大変な時期と言われていますし、実際にそうでした。月曜から金曜まで毎日8時50分から5時50分まで5限分の講義または実習が続き、試験やレポートなどほぼ毎週一つか二つはあり、試験準備や課題のない週末は2回くらいしかなかったと記憶しています。受験勉強期間も含めこんなに勉強がつらく大変な時期はない、こんなに大変とわかっていたら受験しなかったかもとその当時は弱気になった時期もありましたが、終わってみれば、やればできるものだと思えます。この2年後期の大変さ、時間的余裕のなさはあまりに過酷なので(という理由だけではないと思いますが)、2010年4月入学の学生から新カリキュラムとなりました。したがって、2011年10月に2年生として入学する編入生は新カリキュラムとなりますので、私がお話しするものとは時間割編成が変わり、2年後期の大変さは分散されるものと思われます。 まず2年生後期ですが、10月から代謝生化学、臓器生理学、神経生理学、分子遺伝学、細胞生理学実習、解剖学講義が始まります。生化学では10日に1回程度のレポート、生理学の実習にもレポート、解剖学講義では1週間から10日に1回筆記試験がついてきます。11月後半になると、解剖実習、代謝生化学実習、核酸生理学が始まります。解剖実習は週2回は午後全部、週1回は終日、1月後半になると毎日解剖実習という時期もありました。解剖実習ではこれも約10日に1回試験があります。前日まで解剖した範囲について部位別(例 胸部、腹部など)の試験が行われます。現役の学生は記憶の反射力もよく、一夜漬けでこなしていける人が多いですが、私のような高齢者には反射力の要求される暗記はかなりきついものがありました。解剖実習が山場にさしかかる頃に、他の科目の期末試験がおこなわれ、一体いつ寝たらいいの?という状況になりました。科目によっては中間試験があるものもありました。大変だ、きついと言っている間に半年はあっと言う間に過ぎ、3年生に進級します。 3年生前期も引き続き知的にややハードな日々が続きました。免疫学、病理学、細菌学、ウイルス学、薬理学、放射線影響学など講義と実習の両方があります。滋賀医大では組織学を2年生前期で行うため、編入生は半期でやる組織学を3時間位の集中補講でやるだけです。組織の十分な知識がないまま病理学を学ぶのはなかなか大変でした。7月末と夏休みをはさみ9月中旬には期末試験があります。そしてパラダイスと呼ばれる3年後期が始まります。3年後期から4年前期は臨床講義と少人数能動学習が主です。後者は10人ほどのグループで症例をもとにディスカッション形式で行われるものです。4年生後期は臨床講義と公衆衛生のフィールド実習があり、12月で講義はほぼ終了。1月は試験とCBT、OSCEのための実技実習があり、2月初めにOSCE試験。これが終わると学生生活で最も長い約2か月の春休みです。そして4月からは5年生。病院での実習が始まります。 講義の他に、3年生は学園祭での仕事が全員に割り振られます。これは必修科目のような扱いで逃れることはできません。 以上、滋賀医大の2年後期から4年終了までのおおまかな大学生活をお話ししました。みなさんの合格を祈願します。合格した後には、受験勉強より大変な学生生活が待っていますので覚悟しておいて下さい。 |