科目紹介【A群】
全20回開講の主要科目、研究計画書指導対象科目
- 英語長文読解[標準編]全20回(1回=2時間)
【社会科学系英語 分野別頻出単語リスト付】 - 本講座の目的は、英文読解の基本技術の習得です。単語を暗記し、熟語を覚え、文法を理解しても、英文は読めるようにはなりません。この講座では、大学院一般入試の標準レベルの英文を題材にして、英文の論理・構造の分析から得られる英文読解の基本原則を解説しながら、システマチックに英文を読む方法をひとつの技術として習得していきます。大学院入試レベルの英語論文の読み方がわかるようになります。
- 英語長文読解[上級編]全20回(1回=2時間)
【社会科学系英語 分野別頻出単語リスト付】 - 本講座の目的は、高度な英文読解力・訳出力・要約力の養成です。言語はそれぞれ、意味の紡ぎ出し方が異なります。英文は、英語という言語の意味を紡ぎ出す方法に則した読み方をして初めて理解することができます。この講座では、ハイレベルの英文を題材にして、英文の論理・構造(意味を紡ぎ出す方法)の分析から得られる読解の基本原則を解説しながら、英文を効率よく読み、かつ、和訳・要約する方法をひとつの技術として伝授します。
- 論述トレーニング 全20回(1回=2時間)
- 大学院の入試対策をする上で、「論述力」を身につけておくことは必須です。本講座では、小論文の書き方の基礎編から高度なテクニックまで指導します。実際の過去問から選んだなるべく汎用性の高い題材を中心とし、人文系・社会科学系志望者にとっても満足いく講義を心がけます。毎回の授業で答案を作成し、講師の添削・チェックを受けることで、実力が着実にアップします。
科目紹介【B群】
入試実戦力や基礎を短期攻略するための科目(全7~13回開講)
- 政治政策 全7回(1回=2時間)
- 政治学や政策研究の基本的な考え方を説明し、現代政治の流れを概観したうえで、現代民主政治の特質や政党政治の変容、政治-行政関係の刷新といった、上位校・トップ校の大学院入試で近年多く出題されているトピックについて解説します。大学の「政治過程論」や「行政学」の講義で扱われる内容が中心となりますが、比較政治学の視点も採り入れて諸外国の制度や状況にも適宜論及し、世界規模の経済危機と格差の拡大、移民や難民の大量発生などのグローバル・イシューにも触れる予定です。
- 国際関係論 全7回(1回=2時間)
- これまで自明のものとされてきた国際政治・経済の秩序が崩れ、新たな秩序が生まれつつあると言われており、上位校の大学院入試でも、このような変化を主題とする、あるいはそれを前提とした問題が出題されるようになっています。本講座では、内外の最新の研究を参照しつつ、国際関係の現状(①それを構成する個々の現象、②現象間の相互作用・連関)について詳細にかつ系統立てて解説します。安全保障の変容、地域主義の発展、国際政治・経済の法化などの現象を中心に講ずる予定です。
- 国際協力・国際開発論 全7回(1回=2時間)
- ODAを始めとする日本の国際協力の歴史を辿り直すとともに、貧困からの脱却を目指す途上国の開発状況、開発論の主流を形成してきた経済開発論の概要、さらにはそうした主流理論における欠落を補うものとして重視されるようになった社会開発・人間開発論の基本的な論点について解説します。深刻さを増す環境問題に関わる国際協力の現状と課題も扱う予定です。開発経済学に関する知識の有無が答案の説得力を左右する可能性があるので、これについての必要最小限の知識の教授・確認も行います。
- 社会・公共政策論 全7回(1回=2時間)
- 1990年代から本格化した戦後の政治体制の見直しの動きとともに、日本では公共政策・公共経営と呼ばれる領域を扱う学問分野の必要性が認識され、大学・大学院にもそうした名を冠した講義やそれを専門とする学科・研究科が設置されるようになりました。実務家養成を主な目的とする公共政策・公共経営大学院の入試では、研究者養成機関としての一般の大学院におけるよりも筆記試験の比重が大きく、しっかりと準備をしておく必要があります。本講座では、頻出分野に加えて、社会政策や福祉政策、環境政策などを取り上げる予定です。
- 社会科学系論述 全7回(1回=2時間)
- 本講座では、社会科学系の大学院入試で過去に出題された問題の解説、近く出題されることが見込まれる論題についての答案作成練習を行います。無難な答案を書く力だけでなく、トップ校の入試で必要となる、他の答案とは一味違う論述を展開する力を養成することを目指しています。受験者の多くが書きそうな事柄、あまり多くの人が言及しそうにない事柄について、テーマごとに解説する予定です。この分野では遠くない過去の出来事に関連する設問が多いことから、グローバリゼーション、地球温暖化、少子高齢化、多文化主義のような頻出テーマに加えて、民主化運動や災害・復興といったテーマも扱う予定です。
- ミクロ経済学 全7回(1回=2時間)
マクロ経済学 全7回(1回=2時間) -
ミクロ・マクロ経済学を体系的に学習することで、財政学、租税理論、金融論、環境経済学、開発経済学など、各専攻に必要な学力を養成します。また、最先端の研究論文、推薦図書などは随時紹介していきますので、研究テーマの探索にもご活用ください。
※「ミクロ経済学」のみ、あるいは「マクロ経済学」のみの受講も可能ですが、研究計画書作成の指導が受けられる2科目以上のコース受講がお薦めです。 - 経営学Ⅰ〔企業論・経営学説史・組織人事論〕(1回=2時間)
経営学Ⅱ〔戦略・マーケティング論〕 全7回(1回=2時間) -
経営学研究科、商学研究科の志望者を対象に、模範解答例を示しながら、各研究科で過去に出題された問題の解法を研究します。マーケティングや経済時事など、関連知識を充実させることで、近年ますます学際的になる多様な問題に対応できる力をつけます。経営学Ⅰでは企業論・経営学説史・組織人事論を、経営学Ⅱでは戦略・マーケティング論を扱います。
※「経営学Ⅰ」のみ、あるいは「経営学Ⅱ」のみの受講も可能ですが、研究計画書作成の指導が受けられる2科目以上のコース受講がお薦めです。 - 英文法 全13回(1回=2時間)
- 本講座の目的は、英文読解の基盤となる文法事項を理解することです。大学院の入試では専門英語を読解して和訳・要約する力が求められます。英語からしばらく遠ざかっていた方、英語は苦手…という方は、専門英語と共に受講することをお勧めします。効率的かつ確実に英文読解の基盤となる文法力を養成します。