はじめよう。まだ、未来は変えられる。

筑波大学大学院 合格体験記 

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プロフィール

20代女性。筑波大学情報学群知識情報・図書館学類を卒業し、大学図書館に司書として勤務する。2023年8月に河合塾KALSに入校、仕事と両立しながら、2024年9月筑波大学大学院人間総合科学学術院人間総合科学研究群心理学学位プログラムに合格した。

受験を志したきっかけ

私は、大学受験で筑波大学の心理学類を受験し不合格となりました。後期で合格した知識情報・図書館学類に進学し、図書館情報学の楽しさをしり、司書として就職しました。業務が忙しくなる中で、ふとこれまでやり残したことはないだろうかと思い、大学受験のことを思い出しました。私が受験を考え出したのはこの時でした。

KALSを選んだ理由

心理ではないところから受験を目指す私にとって、予備校選びは大変で、ネットの受講者の声や合格者の声を参考にしていました。ですが、受験生の声だけではどこの予備校が適しているのかわからず、直接河合塾KALSに電話をかけてみました。そこで、心理の受験について丁寧に説明をしていただき、対策本も多く出していること、坂井先生の授業を受けたことがあったため、河合塾KALSでの受講を決めました。私は周りに大学院受験をすることを知られたくなく、1年で誰にもばれないように終わらせようと思い、一番合格できそうなパーフェクトコース(英語強化ver.)を受講しました。対面とオンラインで迷ったのですが、私はさぼり癖があるため対面にしました。

志望校の決定

受験校については、1校では難しいのではないか。と入校当時は予防線を張っていましたが、受験について考えるうちに、私がしたいことは、「心理の大学院に行くこと。」ではなく、「筑波で心理を学ぶこと。」なんだと思い、受験は筑波大学1本にしました。私が筑波大学で心理学を学びたい理由は、高校生の1番辛かった時期に筑波大学に救われて、私もそういう存在になりたいと思ったからです。筑波大学は、どんな人でも受け入れてくれると思っていたし、私自身が4年間在籍して、授業も部活も学校行事も、自分が望めば環境を提供してくれる場だと感じていました。

勉強方法

過去問分析とキーワード対策

志望校が決まってからは、KALSの授業で心理学全般を抑えつつも、過去問分析をして、志望校で出題されやすいキーワードに自主的に取り組みました。心理学部出身でない私にとって、授業で扱わないキーワードは正解がわからず大変でした。そんな時は、KALSの講師やチューターの方に相談して、一緒に回答を検討しました。筑波大学の専門試験は用語説明の論述がメインなのですが、私は暗記が苦手でした。そのため、過去問を解く際は、きれいな文章やテンプレートを覚えて書くのではなく、関連知識をいくつ連想して出せるか、キーワードと助詞をつなぐだけの文章にすることを心がけていました。特に筑波大学は毎年いろんな分野・心理学用語が出されるため、1つ1つを完璧に覚えるというよりは、なるべく連想して数を出せるようにすることを意識しました。

英語対策と面接・研究計画書

筑波大学の英語の試験は、きれいな意訳を書くよりは文に忠実に訳すことが求められると思ったため、KALSの英語の授業や大学受験の参考書を使用して、文型や修飾語のかかり方を意識して取り組むようにしました。英語についても講師に過去問の指導をお願いできることもあるので、大変だとは思いますが可能であれば利用してみてほしいです。面接練習は様々なチューターさんにお願いして、たくさんの人から意見をもらうようにしました。今のKALSは私がいたころよりも、たくさんのチューターさんがいるのでより多面的に意見をもらえると思います。KALSのチューターの方は、受講生の得意な部分や強みを見つけることが得意なので、自分の良い部分を生かしたまま、苦手な部分を補う方法をたくさん教えてもらえると思います。研究計画書についても、講師を中心にたくさんの方に見てもらいました。自分がやってみたいとぼんやり思っていたことが、1枚の提出書類として完成したときは、正直感動しました。自分はあまり心理学と関係ないことを研究しようとしていたので、それが心理学で研究できる内容になり、予備校に通っていてよかったと思いました。1人では絶対無理でした。

社会人受験の工夫

勉強の進め方とタスク管理

私は集中力があまり続かないタイプなので、勉強時間については好きなものを先に好きなだけやって、気分が乗ってから苦手なものを行うようにしていました。そのため、「毎日何時間しよう。」と決めず、「やりたいだけ好きにしよう。」としていました。こんな大雑把な性格なのに、計画が崩れると自分を責めてしまうため、日単位ではなく、週単位でタスクを決めていました。勉強時間についても、「週全体で〇時間行けばいいかな。」くらいに考えていました。また、家ではだらけてしまうと思い、チューターカウンセリングや講師への相談の予約を活用して、なるべく早い時間から外に出て、校舎に通うように癖をつけていました。仕事に行きつつ、周りに隠して受験勉強をしていた私にとって、KALSで職員の方とお話をすることは、良いリフレッシュになり、勉強だけでなく精神的健康のためにも良かったです。KALSの職員さんは、授業後に質問しに行っても、台風の日にプリントを届けに行っても、いつでも明るく迎え入れてくださって、通学の支えになっていました。

合格後に感じたこと

受験を通して得たもの

1年間たくさんの支えがあって、2024年に筑波大学大学院に合格することができました。心理学を学び、面接練習や志願書の作成を行う中で、改めてこれまでの自分を振り返る良い機会になりました。私は、高校生の時に置いてきてしまった「筑波で心理を学ぶこと。」をやっと取りに行けただけでなく、受験を通して私自身を見つめなおすことができました。これだけでも受験をしてよかったと思うのですが、入学してから、たくさんの人に出会い、いろいろな場所で心理職として研究や実習をさせてもらい、さらに人としての幅が広がった気がします。今は大学院で臨床心理士の資格取得を目指しながら、3個の外部のプログラムに参加し、外勤として研究所や支援施設で補助員として学ばせていただいています。受験をしようと考えた、2023年には全く想像できなかった毎日の連続です。大学院では資格を取ることも大事だと思いますが、学校や指導教員の先生によって、実習や外勤、体験できる学会・イベントも違うと思うので、進路の選択の際にはそうした部分も気にしてみると良いかと思います。これらは将来働くうえでも役に立つかと思います。

これから受験をする方へ

受験という選択について

大学院受験を経験して、何かの選択をして、その道を目指そうとするのは思いのほか大変なのだと思いました。お恥ずかしいことに、大学受験の時は「合格するか」・「不合格になるか」の2択でしか考えられず、受験という選択は当たり前だと思っていました。しかし、社会人として働くか、仕事を辞めて学問の道に進むか、受験にかかるお金をどこまで出すか、いつ受験するのかといった、たくさんの選択を経験して、「受験をする」という選択自体が大きな一歩なのだと思いました。今、この合格体験記を読んでくださっている皆さんも、そうした大きな選択をされたのだと思います。「受験をするか、しないか。」は本当に大きな選択だと思います。どの選択をしても、ちゃんと向き合ったからこそ出せるものだから、胸を張っていいことだと思います。もし、「受験をする。」を選んだのであれば、その選択の先に選んだ未来を是非KALSで実現してください。心理系大学院に少しだけ先に合格した先輩として、応援しています。

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