はじめよう。まだ、未来は変えられる。

早稲田大学大学院 合格体験記 

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自己紹介

20代、女性。大学1、2年生は県内の私立大学に通い、3年次編入で名古屋大学(教育学部人間発達科学科発達教育臨床コース)に編入。卒業後、1年間の院試浪人を経て早稲田大学大学院人間科学研究科合格。

大学院受験に至るまでの経歴

大学での学びと編入の経緯

最初に、大学院受験に至るまでの経歴についてです。大学1、2年生では、県内の私立大学で心理学を専攻していました。学費を抑えたかったことと、大学院がある大学に通いたいという理由から3年次編入を決意しました。名古屋大学に編入した後は、臨床心理のコースで勉強をしつつ、公認心理師の単位も全て取得しました。編入前の大学でも公認心理師の単位は取得しており、大学によってはそのまま引き継げることもあるようですが、名古屋大学では大学院に進学したい場合、もう一度取り直す必要があったので、院に進学しない編入生に比べて忙しかったとは思います。また、心理学検定も特1級まで取得しました。

名古屋大学大学院に進学しなかった理由

名古屋大学の大学院に進学しなかった理由は2つあります。1つ目の理由は、博士課程に進学するという道も考え始めたからです。元々、大学院(修士)に進学することは決めていましたが、修士を終えた後のことは具体的に決めていませんでした。卒論で改めて自身の研究テーマについて考える中で、博士まで進学するのならば、より研究テーマに合った大学や先生を探してみてもいいのかもと考えるようになりました。修士の後に就職すると決めていたら、そのまま名古屋大学に進学していたと思います。2つ目の理由は、大学によって大学院の特色が違うということを知ったからです。私は認知行動療法に関心をもつようになり、様々な大学院について調べると、大学院全体として力を入れている分野が異なっていたり、先生(研究室)によって専門の領域が大きく異なったりしていることに改めて気づかされました。編入の段階では大学院まで心理を勉強したいという気持ちが先行していましたが、大学院受験の際は研究テーマを中心に探したことに大きな違いがあったように思います。こんなに大学によって違いがあるなら、もう少し視野を広げて研究をする場所を探してもいいのかもと思い、他大学院への受験を決意しました。

大学院受験全体について

受験校の選び方と結果

次に、大学院受験全体についてです。私は関東の大学院を4つ受験しました。大学は、関東圏の中で自分のテーマに合う研究室があるところを選びました(関東圏に絞ったのは関東に気になる大学が多かったのと、色んな地方で受験をするのは慣れない場所に何回も行くことになって気持ち的に負担だと感じたからです)。その4つの中で合格をいただけたのは早稲田大学大学院人間科学研究科でした。私が受けた大学院の中で、学部入試を基にした難易度順でいうと、早稲田大学は2番目です。合格をいただけたのは早稲田大学だけだったので、大学の偏差値イメージだけで受かるか受からないかが決まらないのが大学院受験なのかなと個人的に思います。また、早稲田大学は受験日がラストで、それまでに3つの大学院の不合格が確定していたので、気持ちを強くもつことや、自分でメンタルコントロールをすることが大切だったと思います。

勉強・出願で行って良かったこと

KALSで特に良かったこと

勉強や出願で行って良かったことは、主に3つあります。1つ目は、宮川先生に相談に乗ってもらうことです。私は、これが1番KALSに通っていて良かったことだと思っています。研究計画書を作るのは、大学1年生から心理を学んできて、かつ編入の際にも研究計画書を書いた私でもとても難しいものでした。そんな時に何回でも宮川先生が相談に乗ってくださって、とても心強かったです。※1 特に、大学院から心理を学ぼうと思っている方は研究計画書の何から手をつけていいか分からないと思うので、相談してみると道が開けた気持ちになると思います。2つ目は、大学ごとに必要な参考書を揃えることです。受験直前期のことですが、早稲田大学では認知行動療法の専門書を揃えるなど、大学ごとに対策をしたのが良かったです。何も対策せずに受験をしたら、当日焦ってしまったと思います。過去問やKALSの受験アンケートなどから情報をたくさん得ておくと合格に近づけると感じます。3つ目は、スタッフの方と普段から話すことです。大学院受験はどうしても孤独になりやすく、いざという時に相談したり質問したりできる場所がないと不安になってしまいます。分からないことがあったときに、すぐ質問できる環境があるだけで頑張ろうと思えるようになりました。応援してくれる人がいるのは、力になったと感じています。私は周りの生徒さんたちと話すことが少なかったですが、生徒同士で交流するのもいいと思います。

早稲田大学に合格するまで

早稲田大学で気を付けること

最後に、早稲田大学に合格するまでにやっていたことと、他大学でこうすれば良かったと反省していることについてです。まず、早稲田大学についてです。早稲田大学は他の大学に比べて気を付けなくてはいけないことが多いです。1つ目は、推薦状を必ず準備すること。大学生であれば、指導教員の推薦状が必要になります。これが準備できずに諦めてしまう人もいるので、早い段階で準備をしてください。2つ目は、説明会を忘れないこと。他大学の大学院説明会の参加は自由であることが多いですが、早稲田大学は事前に予約をして、参加していない人はそもそも受験ができないこともあります。3つ目は、研究科での募集ではなく、研究室ごとの募集だということ。早稲田大学は、研究室(先生)ごとの募集なので、先生が募集をかけていない場合は受験できない可能性があります。事前に確認しておかないと焦ることになると思うので、気を付けてください。ある意味、その先生に絞って面接や研究計画書の対策ができるということでもあるので、事前準備ができていれば、ちゃんと勝負することもできる大学だと思います。次に、他大学の反省点についてです。1つ目は、研究室訪問の時期を意識すること。私は受験する全ての大学の研究室訪問をしたかったのですが、大学によっては締め切りがとても早いところがあります。1番早いところでは、大学院説明会の前日まででした。大学を選んでいる間に締め切りがきてしまうこともあるので、迷っていたらとりあえずお話を聞いてみるといいと思います。2つ目は、大学ごとの対策のバランスを考えること。1か月の間に3-4つの受験をするというのは精神的にも身体的にもきつく、その中で大学ごとの対策をするとキャパオーバーになってしまいます。事前に大学ごとの勉強方法を確立させておくことで、焦らずに対応できると思います。特に他県を受験する人は、往復や、ホテル新幹線の予約など勉強以外の労力もかかるので、時間配分を1番に考えて動くことに気を付けてほしいです。受験直前期の往復や予約をしている時間は、想像以上に無駄に思えて焦ってしまいますが、休めてラッキーくらいの気持ちで気楽に乗り越えてくれたらいいなと思います。

応援メッセージ

大学院受験に臨む皆さんへ

大学院受験はみんなが経験するものではないので余計不安になったり、先輩や先生たちの話を聞いて焦ったりする人も多いと思います。もちろん大変なこともありますが、私は好きな心理学を勉強して、自分の行きたい大学を目指すことができて、楽しい時間もたくさんありました。院試浪人を迷っている人がいたら、その人ごとの環境にもよると思いますが、私はオススメします!楽しいこともいっぱいあるので、気負いすぎずに前向きに受験に臨んでほしいなと思います。頑張ってください!

注記

※1:講師との研究計画書個別指導には回数制限がございます。通学講座の対面授業前後やオフィスアワーでは、講師と自由に相談いただけます。

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