あなたのキャリアは有利?不利?専門家が語る「入試時期」の落とし穴とは
- 主任講師:河合塾KALS 鄭 龍権
- 作成日:2025/5/27
国内MBAやMOTを目指す皆さん、「自分の今のキャリア(勤務先や業種)って、入試で有利になるのかな?不利になるのかな?」そんな疑問を持ったことはありませんか?インターネット上の情報に惑わされたり、無用な不安を感じたりしている方もいらっしゃるかもしれません。
キャリアの有利不利は基本的にない
この、多くの受験生が気になるキャリアによる有利不利について、自身の経験に基づいて明確にお答えします。
結論から言えば、勤務している企業の規模や業種によって、基本的に有利不利はないと考えて大丈夫です。特定の業界だからといって優遇されたり、逆に不利になったりすることは、基本的にはないという認識で問題ありません。これは、様々なバックグラウンドを持つ社会人が集まるMBA/MOTの場としては当然とも言えるでしょう。
“受験時期”こそが合否を分けるカギ
しかし、一つだけ気をつけて欲しい点があります。それが「受験時期」です。
入試の募集期間を通じて、大学院は合格者を決定していきますが、もし募集の後期になって、たまたま特定の業種(例えばメーカーや金融など)からの合格者が偏って多くなっている場合、入試の最終段階では業種によって少し差が出てきてしまう可能性があります。これは、全体のバランスを見て合否を判断する必要が出てくるためと考えられます。
つまり、キャリアそのものに差があるわけではなく、「申し込むタイミングが遅くなればなるほど、思わぬ有利不利が出てくる可能性がある」ということなんですね。
だからこそ、私は「是非早めの出願をお願いしたい」と強く推奨します。キャリアのことで悩んだり、選考時期を気にしすぎるよりも、まずは準備を整え、早めに出願手続きを進めることが、入試戦略において非常に重要だと言えるでしょう。