プロフィール
20代前半女性。国立大学文学部心理学専修を卒業。
大学受験の段階で臨床心理士を目指していたが、学部時代にコロナ禍を経験し、心理的に疲労していたのもあり、卒業してから大学院受験を志す。卒業後、バイトをしながらKALS新宿校に通い、2024年12月、鹿児島大学大学院臨床心理学研究科に合格。
本文
臨床心理学を学びたいと考えるまで
大学受験の段階で、心理学の資格を取ることを望んでいた。進学した国立大学では、公認心理師の資格は取れないことを知っていたが、大学院で臨床心理学を学べるなら、それ以外の心理学も学んでおこうと思い、実験心理学の学部に入る。学部時代、臨床心理学を学びたい気持ちが増し、大学3年生で将来を考える際に、大学院受験を志してはいたが、まわりに院進する人も少なく、大学で臨床心理学を本格的に勉強したこともなかったために大学院の受験勉強をどう進めていけばよいのか自信が持てないことや、コロナ禍ということもあり他者との交流も少ない中で受験をすることのハードルの高さにより、受験勉強するだけの気力を持てなかったため、とりあえず4年で卒業をすることを目指して卒業論文を仕上げ、大学4年生を過ごす。卒業後に、大学院進学を本格的に目指し、バイトをしながら河合塾KALSに4月から通い始め、春期・心理学大学院コース(半年コース)を10月末まで受けた。受講をしたいと家族にお願いする際には、心理職になりたい気持ちをしっかり伝えたので応援してくれた。その時に自分がこれほど心理職になりたい気持ちが強いことを自覚でき、頑張って心理職になろうと思えたことと、応援してくれる人がいるからこそより受験勉強を頑張ろうという気になった。
受験先を鹿児島大学大学院に決めた理由
受験先は、国立大学の専門職大学院を狙い、九州大学大学院か、鹿児島大学大学院を検討していたが、11月末という受験日程や、TOEICの結果と心理臨床計画書を提出すること、院が鹿児島県の中心地にあるという立地、過去問の解きやすさを見て、鹿児島大学大学院の受験を決めた。また、同大学院の5月末にあった「オンライン臨床心理学研究科・入試説明会」「オンライン研究室訪問」を見て、鹿児島大学大学院の雰囲気が自分に合うと非常に感じた。例えば、少人数制でのびのびと心理学が学べる点、実際に心理臨床の現場で働かれている先生と密に接することができるという点、鹿児島にはあまり行ったことが無かったが、宮崎になじみがあったこともあり、自然が多く、ゆったり過ごせる雰囲気が自分に合い、魅力的だと感じ、自分が将来そこに通っている姿を想像出来たことから受験を決めた。
併願をしなかった判断
KALSでは、併願校を何個か決めておいた方が良いとのお話があったが、他大学院の受験対策(過去問を解くこと、研究計画書を作ること)をする時間的余裕や心理的余裕を持てなかったことや、鹿児島大学大学院以外に進学している姿を想像できなかったことから、鹿児島大学大学院の結果次第で、冬春にある入試対策を行おうと考えて、11月末にある入試に臨んだ。
試験内容と専門科目の対策
鹿児島大学大学院の試験内容としては、事前にTOEICの結果を提出していたので英語の入試が無く、1日目に専門科目(心理学)、2日目に面接が課された。専門科目(心理学)の内容については、大問1(A)で、論述が2題、大問2(B)で心理学の専門用語の説明問題(5つの用語から3つを選んで簡潔に説明をする問題)、大問3(C)では、文章の所々にある括弧を埋める括弧を選ぶ問題が出題された。2時間の試験時間があるため、論述や説明問題も比較的余裕を持って回答することができる問題であると思う。大問1(A)では、スーパービジョンとコンサルテーションの違いを論述する問題が出た。大問2(B)では、「社会構成主義」や「アクティブラーニング」等、事前に想定していたものとは違うところから用語が出題され戸惑ったが、自分の知っている知識でなんとか回答欄を埋めた。大問3(C)では、類型論が問われ、クレッチマーの類型論等について記号選択で回答した。得点開示をしたところ、7割程度取ることができていた。
面接試験の様子
1日目の夕方に午前・午後のある程度の順番が示されており、午後の序盤に面接があることが分かっていたので、「面接」自体に緊張しすぎてしまう私ではあったが、緊張しながらもスーツを着て気持ちを変えて臨んだ。面接で聞かれる内容については、事前にKALSの先輩が書かれた合格体験記を読んでいたこともあり、何となく押さえていた。ただ「大学院への志望理由」と「どんな心理職になりたいと思っているのか」に関しては自信を持って言えるようにしておいた。実際の面接では、志望理由を一番初めに聞かれたあと、どんな心理職に興味があるのか、そのきっかけ等について問われたように記憶している。研究計画書に書いてあることについてより深く聞かれた印象があり、あまり事前には想定できていなかった質問も飛んできて困惑したものの、自分の中にあった回答を素直に表現することができた。KALSの先生が仰っていた「心理臨床家になるのであれば、初めて接するClの方と話す機会が多いと思うが、それに繋がるように面接をしているのではないかと考えているため、大学院入試の面接では初めての人といかに話せるのかという観点を重視しているのではないか」ということや、「面接に臨む際に緊張することはあれど、その緊張を初めての人にまで分けて伝えるほどであってはいけない」と教わったこともあり、面接自体あまり得意ではないと思っている私ではあったが、初めての人に自分の進学したい気持ちを率直に伝えるという場であると認識すると、大分気持ちが落ち着くような感覚があり、その感覚を持って臨むことができたように思う。ただ、面接が終わった後には、合格できたという実感はなかった。自信はなかったが、少しだけの解放感と充実感に包まれて、合格発表の日を待った印象がある。
KALSにおける勉強法
KALSにおける勉強法としては、授業を重視し、授業を受ける前にテキストを読み、知らない用語にチェックを付けるなどして授業に臨んだと思う。また、先生方がおすすめしていた心理学の用語ノートを作ることを行い、※1宮川先生が書かれている大学院対策の赤テキストを参考に、ノートを作成し、テキストに書いていないことや授業で新たに学んだこと、テストで知った新たな知識を追加しながらノートを活用していった。それだけではなく、志望校の過去問を見て、傾向を掴んでそれに特化したまとめを作った。特に鹿児島大学は毎年、事例研究などの研究法の論述が出ていたので、自分が書きやすい言葉にしながらまとめていた。また、論述問題を解く際には、記述用のノートを作り、自分がこれぐらい書けるようになった、と過去の自分の回答を見返せるようにしていた。講座を受けていると貰える「用語説明問題」の冊子や、臨床心理学論述演習の記述問題を特に重視して、何度も時間を計って記述していた。先生方も仰っていたが、記述問題はとりあえず書かないと伸びないことを非常に実感した。最初、私も過去問を見て、ここまで書けるわけがない、と諦めていたが、授業を受けて知識を付け、記述問題を解くことに慣れてくると、筆が進み、自分の言葉で説明できるようになってきたので、練習するのみだと思う。また、自分で回答し採点することに自身が無くなった時には、先生方のオフィスアワーを活用し指導を受けていた。研究計画書についても2回の指導を受けられることは非常に自信につながり、自分らしく院で学びたいことを言葉にできたと思う。
モチベーションの保ち方
受験勉強のモチベーションとしては、新宿校に通う1時間近くの通学時間においては自分の好きなことをしたり時々友達と会ったりバイトをしたりして勉強以外の時間において気分転換でき、自分のことを大切に思える時間を作った。その代わりKALSではしっかり勉強するというメリハリをつけ勉強していたと思う。また、日記と勉強記録を毎日つけ、自分が勉強している証を残してモチベーションを上げていた。
大学院に進学して
現在大学院で1年間を過ごし、学内の相談室や県内の施設における実習において実践的な臨床心理学を学ぶことができ、その時の対応や自分自身について頭を抱えることもあるが、描いていた大学院生活の想定以上に楽しい。同じ志を持つ院生や先生方と心理学について語り合うことも楽しく、コロナ禍で出来なかった大学生活を取り戻している感覚がある。あと1年間の大学院生活ではあるが、KALSで努力した自分自身を忘れずに糧にして大学院生活を送っていきたいと思う。
注記
※1『公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード120 心理学編 第2版 (KS心理学専門書)』
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