プロフィール
61歳男性。私立大学法学部卒業後37年間地方公務員として勤務。放送大学公認心理師学部段階カリキュラム選考試験合格を機に大学院受験を決意。2025年9月京都文教大学大学院臨床心理学研究科博士(前期)課程に合格。
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大学院受験を決意するまで
私は昭和63年に私立大学法学部を卒業後都道府県庁に入庁し37年間行政職として奉職しました。職歴の中で、様々な困難を抱えた方々と向き合う機会があり、また管理職として人間関係や家庭に問題を抱えた職員のために心を砕く経験をしたこと、一方私生活ではこれまでに様々な困難を経験してきたことなどから、人間の心理状態が引き起こす問題の原因やその解決方法に強い関心を抱くようになり、心理学を深く学びたいと考え55歳で放送大学に入学しました。その学びの過程において徐々に第二の人生を心理の専門家として社会貢献したいと考え始め、入学5年目に『公認心理師学部段階カリキュラム2024年度「心理演習」「心理実習」受講のための選考試験』に幸いにも合格したことをきっかけに大学院進学を決意しました。
進学先を選ぶにあたって重視したこと
進学先を選ぶに当たって、私の(ハンディともいえる)年齢を考えた時に必要な条件と考え最も重視したことが、長い社会人経験など多様な背景を持つ人を幅広く受け入れていただけそうだということでした。京都文教大学大学院臨床心理学研究科博士(前期)課程はこの条件に合致すると考えたので受験先に決めました。説明会で教員の方々の熱意を感じ、職員の方々の対応が親切丁寧で、研究室訪問で研究計画書の素案に専門的な見地から多角的な視点で的確な指摘をしていただけたなど良い印象があり、幸い合格をいただいたので進学先に決めました。結果として受験は1校のみです。
KALS入学と受講コースの選択
放送大学の選考試験の結果がまだ出ていなかった2024年11月と、合格が決定した後の2025年2月に新大阪校であった説明会に参加しました。2回とも宮川先生に面談していただき大学院受験について不安なことなどを相談させていただけたことでKALS入学を決意し、2025年4月に入学しました。
2025年3月末で都道府県庁を役職定年退職し時間に余裕ができたので迷いなく通学講座を選びました。心理学については、放送大学で必要単位をほぼそろえ心理学検定特1級を取得していたので初心者ではないと考え「心理系大学院速習コース(通学)」を選びました。英語については、長く学習から遠ざかっていましたが30年ほど前に英検準1級を取得していたのである程度アドバンテージはあると考え「英語長文読解標準編(オンライン)単科受講」を選びました。
志望校の絞り込み
志望校は、多様な背景を持つ人を幅広く受け入れていただけそうだと思えた東京にある2校と京都文教を6月初めに選びました。7月からはそれぞれの大学院説明会に参加し、印象が良かった東京の1校と京都文教を受験することを8月初めに決め、過去問の入手や研究計画書作成などの準備をはじめました。9月上旬に京都文教を一般入学試験で受験しました。課された試験は学科試験の「心理学」と「英語」、面接試験及び研究計画書審査でした。
各分野の勉強方法
各分野の勉強方法としては、半年という短い期間で結果を出そうと考えたこともあり、ひたすらKALSのテキストを読み内容を理解し記憶し定着させそれを答案に書いてアウトプットする、対面授業には特別の事情(放送大学の実習演習受講、大学院説明会参加)がない限り必ず出席しその後復習を兼ねてオンライン講座を視聴する、英語長文読解は毎週曜日と時間を決めてオンラインを受講する、といったことを根気よく続けることに絞りました。7月の実力診断テストは本番を強く意識して全力で取り組んだためか、試験終了後ヘトヘトになり試験結果が判明する直前は大変憂鬱になりましたが、結果は思いのほか良く自信になったと思います。
科目別に取り組んだこと
科目別に取り組んだこととして、心理学は、確認小テストを十分な復習をして受ける、テキストにある問題は全て繰り返し解く、太字で記載されている部分には蛍光ペンでマークする、ということを続けました。
心理学概論は、テキストの確認問題とeラーニング教材の問題は全てカード教材を利用しながら書いて記憶することに努め、用語説明練習の答案は授業終了後全てWEBで提出し宮川先生の添削を受けて見直しました。
心理系英語は、テキストの予習をしてから授業に臨みました。試験本番での辞書持込不可を念頭に、まずは辞書を使わずに訳してみて、どうしてもわからない場合だけ辞書を使いました。復習問題は全て解いて記憶に努めました。分野別頻出単語リストは完全とはいえませんが記憶に努め、短文和訳演習はテキストと同様に取り組みました。
心理統計学・研究法は、授業の後でテキストにある問題は全て、特に計算問題は手を抜かずに取り組んで理解を深めました。
英語長文読解標準編は、心理系英語と同様辞書を使わずテキストの予習をしてわからない部分は辞書を使う、テキストの問題は必ず解く、ということを続けました。
臨床心理学論述演習は、試験本番を意識して毎回緊張しながら真剣に取り組みました。答案の出来は全く納得のいくものではありませんでしたが、宮川先生に添削していただいた講評を見て論述方法を確認しました。
KALSの授業とテキストだけに絞ったため他のものには手を出しませんでしたが、志望校の出題傾向を考え「改訂版臨床心理学(有斐閣)」を8月に購入し熟読する時間を持ちました。他に購入した書籍は宮川先生の新著「こころの道具箱」です。
授業時間以外の勉強時間
授業時間以外の勉強時間は毎日6時間くらいです。半年という短期間で結果を出したかったので、放送大学の実習演習以外の時間は全て受験勉強に集中しスランプに陥る余裕はありませんでした。
研究計画書の作成
研究計画書作成に関しては、宮川先生の研究計画書指導とオフィスアワー、そしてチューターカウンセリングに全面的に頼りました。資料収集から原案作成に至るまで十分な準備をしてから望みました。自分一人で抱え込んでいたら絶対に完成しないので早く先生やチューターに見ていただくことが重要と思います。
面接対策
面接対策に関しては、仕事上私自身が面接官となった経験がありある程度心に余裕があったかもしれません。しかし、受験は自分が面接を受ける側であり、チューターのオンライン個別指導で服装や話し方などが面接官からどう見られているか客観的に指摘を受けることができたことは大変貴重で有意義な機会でした。
通学講座を選んで一番良かったこと
KALSの通学講座を選択して一番良かったことは、幸いにも受験する同志に恵まれたことです。毎回講義終了後に(時には食事をしながら)情報交換をしたり、説明会に一緒に参加したり、試験直前の8月末には志望校に向けての過去問対策勉強会の機会を持ったことなどが、受験本番に向けて心の余裕を十分持てたことにつながったと思います。
今後の展望とこれから目指す方へ
大学院修了後は公認心理師及び臨床心理士の資格を取得し、例えばひきこもりの支援などの分野で、心理支援の実践をしていきたい、生涯を通じて心理的支援による社会貢献をしたい、と考えています。
これから大学院進学を目指す方には、「心理職に就きたい」、「心理学の研究に従事したい」、といった「揺るぎない動機」が自分にあることを充分確認していただきたいと願うとともに、それさえあれば必ず道は開けると考えています。私の受けた面接でもその点を重点的に聞かれたと感じています。私自身大学院に進学するには年齢の問題があるのではと不安でしたが、「揺るぎない動機」は人一倍強いという自負があったことが受験を乗り越えられた要因だと考えています。
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