- 作成日 2026/6/30
公認心理師・臨床心理士をめざして大学院受験を考えたとき、「予備校の講座では何をどう学べるのか」を最初に知っておくと、対策の見通しが立てやすくなります。心理系大学院の入試は、専門科目・英語・面接(研究計画書)と求められる力が幅広いため、講座がどこまでカバーしているかが選ぶうえでの大切な観点になります。
本記事では、河合塾KALSの公認心理師・臨床心理士大学院 入試対策講座について、カリキュラムの全体像、専門科目・英語・論述で学べる内容、知識を定着させる仕組み、研究計画書までの一貫したサポートという順で、特長を整理します。
目的別に選べるカリキュラムの全体像
KALSのカリキュラムは「目指す進路に合わせて科目を選択できる」ことが土台になっています。科目は大きくA群とB群に分かれ、オススメ科目をまとめたコース受講も可能です。
| 区分 | 位置づけ | 主な科目 |
|---|---|---|
| A群 | 主要科目。専門科目&専門英語と論述・共通英語からなり、研究計画書指導の対象 | 心理学概論/心理学/心理系英語/論述トレーニング/英語長文読解[標準編・上級編] |
| B群 | 入試実戦力や基礎を短期攻略し、A群でカバーしきれない分野を補強 | 心理統計学・研究法/臨床心理学論述演習/英文法 |
A群の専門科目は「基本講習」と「直前講習」の2段階カリキュラムです。基本講習では、初学者でも合格ラインへ到達できるよう、独学では得られにくい体系的理解・解答術を身につけ、科目によっては過去の入試問題も解きながら実戦力を高めます。直前講習は入試レベルの問題演習が中心で、短期集中で入試に向けた実戦力を仕上げます。教材はオリジナルのテキストもしくはレジュメです。
科目の組み合わせ方は、現在のレベル・志望校の受験科目・受験までの期間によって変わります。具体的な開講科目はカリキュラム一覧でご確認ください。
専門科目で学べる内容
専門科目は「基礎の体系化」から「出題の中心である臨床心理学」、さらに「研究法・統計」までを段階的にカバーします。
- 心理学概論:初学者と、体系的な知識整理が必要な既習者を対象に、心理学全般の重要事項を体系的に講義します。知識の獲得だけでなく、「心理学的なアプローチで物事を見られるか」という、大学院進学後にも必要となる資質・ベースの育成を重視しています。
- 心理学:出題領域のメインである臨床心理学に特化し、同領域の知識を深く・広く学びます。公認心理師の登場以降、他職種と連携する現代型アプローチが入試でも問われつつあり、従来型・現代型の双方を理論から実践まで扱います。直前講習では基礎心理領域を含めた総合演習を行います。
- 心理統計学・研究法:研究計画書作成にも直結する「研究法」を学んだうえで、「心理統計学」を扱います。入試の統計は複雑な計算処理よりも統計的な「理解」を問われるケースがほとんどであるため、計算は最小限にとどめ、図解を含んだ教材で学習を進めます。
また、一部の大学院では関係行政論など公認心理師カリキュラムに沿った出題や、基礎心理学領域の出題も見られるようになっており、講座ではこうした領域もカバーしていきます。入試で問われる科目の全体像は、試験科目ガイドで詳しく解説しています。
英語と論述の対策も講座内で完結できる
専門科目と並ぶ柱である英語と論述についても、レベルや目的に応じた科目が用意されています。
| 科目 | 学べる内容 |
|---|---|
| 心理系英語 | 心理学の英語文献を読みこなし、心理系大学院の英語試験にパスする力を養成。基本となる英語力と心理学の専門知識の両面を磨く |
| 英文法 | 英文和訳などに必須な英文法のエッセンスを凝縮。英語から離れていた方・苦手な方の基礎固め |
| 英語長文読解[標準編・上級編] | 標準編は英文読解の基本技術の習得、上級編は高度な読解力・訳出力・要約力の養成 |
| 論述トレーニング | 小論文の書き方の基礎から高度な論述テクニックまで指導。答案を作成し講師の添削・チェックを受けて論述力を養成 |
| 臨床心理学論述演習 | 出題の中心である臨床心理学について、基礎から一歩踏み込み、高得点をねらえる解答力を養成 |
心理系英語には、携帯に便利なサイズの『分野別頻出単語リスト』が付き、スキマ時間の単語学習に活用できます。論述力は筆記試験だけでなく研究計画書の作成でも必要となるため、専門科目と並行して早めに鍛えておきたい力です。
知識を定着させる仕組みがある
講義を「聴いて終わり」にしない仕組みが組み込まれていることも、この講座の特長です。
- 出題傾向に基づく講義:出題頻度の高い分野を重点的に攻略する構成で、学習の的を絞れます。
- 確認テスト・用語説明練習:講義とあわせて知識のチェックやアウトプットの練習を行い、記憶の定着と弱点克服につなげます。
- 添削課題(デジタル採点):論述系の科目では答案を提出し、講師の添削を受けられます。専用サイト上で提出・返却を行うデジタル採点を導入しています(通学講座では導入していない科目もあります)。
- 実力診断テスト:対象科目の受講者限定で実施され、「個人成績表」で自分の学力水準や課題・弱点を把握できます。
「講義を受ける→確認テストで知識をチェック→不明点を講師に質問→テキストで復習」という学習サイクルを回しながら学習を進められるため、初学者でも着実に学力をつけることができます。学習の進め方そのものは、心理系大学院入試の勉強法もあわせてご覧ください。
研究計画書まで一貫してサポート
筆記試験対策だけでなく、合否を左右する研究計画書の作成までを講座内でサポートしている点が大きな特長です。
研究計画書は、大学院入学後に研究・学習しようとするテーマおよび手法の概要をまとめたもので、面接試験の材料となる重要な書類です。KALSでは、書き方や作成手順に関する概要講義から個別指導へと進む流れで、講師・チューターと共に研究計画書をつくりあげていきます。過去の受講生が作成した研究計画書を河合塾KALS内で閲覧できるなど、多角的なサポートがあります。
なお、研究計画書指導はA群科目またはコース受講の方が対象です。サポート体制の全体像はサポート体制の解説記事で、最新の講座情報は講座トップおよびデジタルパンフレットでご確認ください。
よくある質問
心理学をまったく学んだことがなくても受講できますか?
受講できます。心理学概論は初学者を対象に含む科目で、心理学全般の重要事項を体系的に講義します。A群科目の基本講習は、初学者でも合格ラインへ到達できることを内容・特色として掲げており、基礎から段階的に積み上げられる構成です。
英語に自信がない場合はどうすればよいですか?
英文を読むための基本的な語彙力・文法力に不安のある方には、心理系英語とあわせて「英文法」の受講がすすめられています。基礎固めの英文法から、標準編・上級編の英語長文読解まで段階的な科目があるため、現在のレベルに合わせて始められます。
どの科目・コースを選べばよいか分かりません。
現在のレベル、志望校の受験科目、受験までの期間によって適した組み合わせは変わります。オススメ科目をまとめたコース受講も可能です。考え方の整理にはコース・受講形態の選び方の記事を、個別の相談はガイダンスや個別受講相談をご活用ください。
制度や受講に関するご質問は、よくあるご質問にまとめています。
まずはガイダンス・説明会へ
講座の特色や試験情報、学習の進め方を知る第一歩としてご活用ください。