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医学部学士編入制度とは?

医学部学士編入制度

医学以外の学問分野を専攻し、明確な目的意識を有する学士(取得見込み者も含む)を医学部2年次または3年次に編入させる制度です(国立の場合)。

選抜方法

筆記試験と面接試験で構成されます(一次選考が書類審査の大学もあります)。多様な人材の確保という目的に沿って、学科試験の成績だけでなく、大学での専攻・社会経験、面接(集団討論含む)などを併せた総合的評価によって選抜する点に特徴があります。

筆記試験

大学ごとで出題範囲が異なりますが、「生命科学」と「英語」の2科目はほぼどの大学でも必須です。「生命科学」とは、高校生物をベースに、分子生物学を中心とした、生化学、生理学、神経を含む解剖学、組織学、発生学、免疫学など基礎医学に関連する分野の総称です。生物系学部出身者であっても、この幅広い出題に苦戦される方は多くいらっしゃいますので、十分な対策が必要です。大学によっては「生命科学」「英語」に加え、「物理」「化学」「数学」が生命科学の問題の一部として、または独立した試験科目として出題され、これらが合否を分けることもあります。よって、受験を始めるにあたっては、試験科目をどこまでカバーするかを決めなければなりません。文系出身者や物理未履修者は生命科学と英語の2科目に絞られる方が多いですが、物理、化学、数学の頻出分野だけでも、高校の教科書の章末問題レベルはマスターしておくことをおすすめします。学部入試と異なり科目数は少なく、大学入学共通テストの受験も必要ありませんが、募集人員も限られているため、自ずと高い得点率が求めれます。

面接試験

原則、筆記試験をパスした方のみを対象としたもので、ここでの出来・不出来が最終的な合否を分けます。志望動機(なぜ医師を目指すのか?なぜ◯◯大学を志望するのか?将来は何科を志望するのか?)、およびキャリアパス(将来△△県に残るか?入学から10年後のあなたの医師像は?)は全国どの大学でも必ず質問されます。そもそも編入学試験は、「医師としての将来像を明確にした他学部卒業者を医学部に編入学させる試験」ですので、こうした質問をされるのは当然と言えます。志望動機からキャリアパス、さらに大学生や社会人を通して身につけたことを医師としてどう活かすかまで一貫した答えを述べられなければなりません。

医学部学士編入試験の準備と流れ

試験の流れ

現在、国公立大と私立大を合わせて29の大学(うち国公立大学が27校)の医学部が学士編入試験を実施しています。ここ最近は入学時期など試験制度変更がある可能性があるので注意が必要です。

  • STEP1

    書類審査※1
    第一段階として、書類審査のみで合否を判断する大学は年々少なくなっていますが、書類で合格すれば学科試験倍率が緩やかになるので、書類審査のある大学は有力な選択肢です。
  • STEP2

    学科試験
    学科試験については、英語と生命科学の大学から、英語、理科3科目に加え数学まで課す大学まで様々です。試験科目の少ない大学を選んで、十分な対策を講じることで文系学部出身者や時間の少ない社会人受験者であっても、一般入試よりも軽い負担で受験することが可能です。もっとも科目負担の軽い大学は人気になりやすく、非常に狭き門の難関試験になっています。
  • STEP3

    面接(集団討論含む)
    面接試験は学士編入試験ではより重視され、個人面接だけでなく集団討論を課す大学もあり事前の対策が重要となります。
  • ※1書類審査を実施していない大学もございます。

学士取得を前提としない医学部編入

群馬大学、筑波大学、高知大学、大分大学は修業年限4年以上の大学において2年以上の在学者(見込みの者を含む)で、指定の単位※1を修得した者も出願可能です。

  • ※1指定の単位などの出願条件は、大学によって異なります。受験対策を始める前に、必ず各校の募集要項をご確認ください。