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大分大学 医学部 / 鹿児島大学 医学部 / 滋賀医科大学 医学部合格体験記

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21年 大分大学/鹿児島大学/滋賀医科大学 医学部学士編入試験合格者 合格体験記

23歳、男性。私立大学薬学部卒業見込み。
実務実習で在宅訪問を行う中、より医療従事者の少ない地域で医療に従事することを目指し、医学部受験を決意。21年2月から本格的に受験勉強を開始。卒業研究や就職活動と両立しながら同年に大分大学、鹿児島大学、滋賀医科大学に合格。

プロフィール

神奈川県出身。県内の高校を卒業し、私立大学の薬学部に進学。大学受験時には医学部への進学には興味がなく、理系を選択し受験をしてゆく中で、資格を取得できる学部という理由から進学先を決定。

20年8月

緊急事態宣言により遅れていた薬局での実務実習が始まる。在宅訪問を主としている薬局であり、地域医療に従事されている医師や多くの患者と接する機会をいただき、地域医療の魅力に気づく。同時に、薬剤師として患者にできること以上の医療を提供してゆきたいと思うようになった。
実習先の薬局に勤務する薬剤師の旦那さんが医学部編入をし、医師として活躍されているというお話を聞き、医学部編入に興味を持ち、すぐにKALSの説明会に参加。即入塾をした。改めて振り返ると、自身のフットワークの軽さに驚く。

20年11月

病院での実務実習が始まる。すでにKALSに入塾していたものの、実務実習中は勉強や課題に追われてしまい、一切の受講ができていなかった。しかし、病院実習でも医師の方々と接する機会は十分にあったため、モチベーションの低下などは感じなかった。

21年2月

全ての実務実習が終了し、再度研究生活に追われることとなる。所属している研究室は非常に熱心な教育体制をとっており、休日などは存在しない。実務実習終了後から編入試験に向けた勉強に本腰を入れようと思っていたところだったため、改めて研究室選びは慎重にすべきであったと反省する。

この時、指導教員に医学部編入試験を受けることを打ち明けた。応援と推薦書はいただけたが、勉強時間はもらえなかった。

21年3月

医学部編入への勉強時間の少なさや門戸の狭さなどを恐れ、同級生と足並みをそろえて製薬企業の研究職を目指し就職活動も開始する。卒業と同時に編入学できなかった場合は、翌年の受験は諦めて就職するつもりであった。2月後半から3月にかけては様々な企業の説明会が開催されており、研究の合間を縫って参加。またも勉強時間が奪われる。

21年4月

医学部編入への勉強時間の少なさや門戸の狭さなどを恐れ、同級生と足並みをそろえて製薬企業の研究職を目指し就職活動も開始する。卒業と同時に編入学できなかった場合は、翌年の受験は諦めて就職するつもりであった。2月後半から3月にかけては様々な企業の説明会が開催されており、研究の合間を縫って参加。またも勉強時間が奪われる。

21年5月

琉球大学の受験があった。この時期は就職活動も佳境であり、沖縄でオンライン面接を受けなければならないほどの多忙であった。もちろん、受験や面接がない日は研究室で研究を行っているため、琉球大学に対する対策はほとんどできていない状態で試験に臨んだ。結果はもちろん不合格であったが、このままではいけないと思い、編入受験のための勉強を過去問ベースにしていった。

21年6月

某大手製薬企業から研究職としての内々定をいただく。最終面接前に医学部の編入試験を受けることを伝えていたが、承知の上でお話を下さった。心の広さに感動した。

ここからは研究を行いつつ、編入試験に集中して進めていった。受験校と結果は次項目に示す。

受験校と結果

書類 筆記 面接 最終結果
琉球大学 ×
鹿児島大学 入学辞退
大分大学 入学辞退
群馬大学 面接辞退
滋賀医科大学 進学

※試験日程順に記載。

進学先と選択した理由

滋賀医科大学に進学を決定した。地域医療にも注力している上、がん治療などの研究も積極的に行われている点や、鹿児島・大分大学と比較しても編入学生が多い点、新幹線による交通の便が良い点などを決め手とした。

勉強方法

KALSについて

入塾のきっかけは実務実習先の薬剤師の方の紹介であった。説明会ではチューターの方々とお話しさせていただくことができ、自分にも医師になるチャンスがあると感じ即入塾を決意。それまでアルバイトに命を燃やしていたため貯金は豊富にあったが、研究室との両立の必要があったため、通信講座で基礎・完成・実戦コースを受講した。学習を進めてゆく中で、確率・統計や志望理由書添削、大学別の対策講座などを追加受講した。

志望校の選択

薬学部在学中であり、薬剤師国家試験も控えていることから、生物・物理・化学の知識はある程度あったが、編入試験で求められるレベルには及ばなかった。琉球大学の受験を通じて、筆記試験の難易度や受験者数と合格者数の比を体感し、改めて受験戦略を練り直し、
・2科目型(+高校レベルの物化)の筆記試験である
・1か月の筆記試験受験は最大でも1校
・募集人数が多い
の3点に注目して受験校を選んでいった。
さらに、面接で筋の通った志望動機を伝えるため、自身の進路の希望は臨床医を軸とし、強く研究医を募集している大学の受験は見送った。

各科目の勉強法

大学受験時には物理・化学を選択していた。しかし、5年間も触れていないと人間は運動方程式すら忘れる生き物であると痛感した。また、大学での成績もあまり良いほうではなく、定期試験直前にニコニコしながら頭のいい同級生にご飯を奢っているような学生であったため、あまり参考にならない。
編入試験受験時には、科目ごとに得意不得意を感じることはあまりなかった。以下、科目ごとに勉強の所感を記載してゆく。

<生命科学> 使用教材:KALSテキスト・ワークブック・要項集

大学の講義や研究で生物学には携わっていたものの、体系立てて勉強したことがなかったため、KALSでは大人しく基礎シリーズから受講。想像よりも知らないことが多かっただけでなく、井出先生の編入試験に対する知識の豊富さにも驚かされた。井出先生の雑談を聞くだけでも価値があると感じている。
基礎・完成・実戦と毎週1講ずつ公開されてゆくが、研究室や就職活動の影響もあり、常に後れを取っていた。そのため、実力テストでは実力を発揮することができなかった。

<英語> 使用教材:KALS単語リスト、各大学の過去問

留学等の経験はなく、高校卒業以降ほとんど勉強をしていなかった。研究室配属後は強制的に論文を読まされていたため、Nature、Cell、Scienceなど毎週目を通していた。また、就職活動を行うにあたって多くの人間が受験するであろうTOEICを受験し855点を取得していたが、出願書類として外部試験を課す大学を受験しなかったため、無用の長物となる。
編入試験の英語は大学ごとに出題形式の特徴があるため、基礎学力をつけるような勉強は医学英単語のみにとどめ、早い段階から過去問演習に着手し、時間感覚やアウトプットの癖付けを行っていた。

<統計> 使用教材:KALSテキスト

琉球大学を受験した際、統計の問題が一切解けないことが判明、その後すぐにオプション講座を受講した。鹿児島大学の筆記試験までにある程度の学力をつけたものの、その後ほとんどの大学で統計が問われることはなかった。

<物理・化学> 使用教材:物理のエッセンス(河合出版)、らくらくマスター化学基礎・化学(河合出版)

滋賀医科大学受験の直前のみ、付け焼刃の勉強を行った。マーク式の試験であるため、高校時代にセンター試験対策として使用していた参考書を引っ張り出し、使用した。教材に河合出版が多いが、迎合しているわけではない。

KALSでの成績

前述の通り、常に学習が遅れていたため手元に残る成績表はほとんどないが、受験したもの偏差値(順位)のみ記載する。

完成実力テスト 第一回公開模試
生命科学 57.5 (38位/159人) 58.0 (73位/342人)
英語 59.0 (24位/159人) 49.2 (188位/332人)
2科目 59.7 (26位/158人) 54.1 (110位/328人)

学習環境

あまりまとまった学習時間をとることはできなかったが、大学への登下校時間、研究活動中の隙間時間などは可能な限り学習時間にあてた。KALSの通信講座をスマートフォンで視聴し、iPadでノートをとるというスタイルを確立し、いかなる場所でも学習ができるようにしていた。

医学部編入を目指す方へ

学士編入は門戸が狭いうえに情報が限られており、さらに、面接や書類での審査にも重きを置かれているため、学士として、また人としての総合力が試されます。KALSの先生やチューター、合格者など、多くの方々とコミュニケーションをとり、自身を客観視しながら受験戦略を立ててゆくことが、合格への近道だと思います。

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