22年 長崎大学 医学部学士編入試験合格者 合格体験記
29歳女性。公立大学外国語学部卒業。
医療機器メーカーでの6年間の営業の経験から医学部受験を決意。20年8月より仕事と両立しながら勉強をはじめ、22年3月末に仕事を退職し受験に専念。22年10月に旭川医科大学と長崎大学に合格。
プロフィール
医学部編入、学士編入を志したきっかけ・時期
大学卒業後、医療機器メーカーで営業職に就いて働く中で人の役にたつ仕事をしていきたいという思いを持つようになった。そのような思いを持つ中で日々接する医師たちが目の前で患者さんを救い多くの人の役に立っている姿に憧れ、医学部編入を志した。
受験先と受験結果
21年度:旭川医科大学、長崎大学、山口大学、滋賀医科大学を受験
→全校一次試験で不合格
22年度
大学名 | 一次試験 | 二次試験 | 結果 |
---|---|---|---|
鹿児島大学 | × | ||
大分大学 | ×(書類落ち) | ||
愛媛大学 | × | ||
旭川医科大学 | ◯ | ◯ | ◯ |
長崎大学 | ◯ | ◯ | ◯ |
富山大学 | ◯ | 辞退 | |
山口大学 | ◯ | 辞退 |
志望校を選んだ時期・理由
2科目型の大学をメインに考え、受けられる大学を全て受験した。山口は物化があるが後半でありマーク式であること、愛媛は高校の一部範囲しか出ないと聞いた(実際には想定外の範囲から出たが)ことから受験した。
KALS に入学した時期・KALS を選んだ理由・受講内容
受験を決意しインターネットで情報を集めた結果、文系であり生命科学が初学である私にはKALSの受講が合格への最短ルートであると感じたため受講を決意。仕事をしていたこともあり通学が困難なことから通信講座を選んだ。受講内容は1年目は総合コース、2年目はカウンセリング等を受けるために単科で波動・電磁気を受講した。
各科目の勉強法
(※受験を終えた今ならわかりますが1年目は本当に落ちる勉強法だったなと思います。是非反面教師になればと思います。)
1年目の大反省
生命科学:とにかく授業を聞いてノートまとめをし続け、まとめたノートは30冊以上になっていた。また、確認テストを何周もしできるようようになったと思い込んでいた。さらに何を思ったか要項集を一言一句ノートにうつすことに大量の時間を割いたりした。→今思えば、圧倒的に演習が足りず、「できる気」になっていた。記述対策は一切できていなかった。この年の春の模試の偏差値は45
だった。
英語:英語が得意だと思っていたこと、仕事をしながらで時間がなかったことから1年目はほぼノータッチで受験に臨んでいた。→今思えばこれは最悪の選択、英語は当然やるべき。
2年目の勉強法
-生命科学
・基礎完成実践のテキストとワークブックを3周以上し、間違った問題はアプリに入れて正解するまで解き続けることで定着させる。結果としてテキスト、ワークブックの問題は大体完璧になったと思う。(何度も回すことは大変重要だったと感じる。)
・テキストやワークブックにでてくる計算問題は必ずできるようになるために計算問題が得意な友人に質問し、解けるようになるまで教えてもらった。
・テキストとワークブックの記述問題だけをアプリに入れて暗記することで記述の書き方を覚える。夜に暗記→翌朝に復習することで定着させた。
・トップレベルテストゼミを受講する。トップレベルテストゼミでは記述の書き方を学べること、時間内に問題を解く練習ができること、周りの受験生と比較して自分の立ち位置が知れること、記述を採点してもらえることができるので大変有用だった。また、一度井手先生からGoodをもらったことはモチベーションになった。トップレベルテストゼミの偏差値は大体55〜60くらいだった。
・要項集の確認問題を暗記した。合格体験記を読み、長崎の合格者は要項集の確認問題を暗記している人が多いと感じたので、毎晩寝る前にベットの上で暗記して翌朝一番に復習(書いたり言ったり)することを3周くらい行った。
・長崎と旭川の過去問は10年分解き、わからない問題は自分で調べて解答を作った。
・過去問は大学のものだけでなくKALSの模試も用いて多くの問題に触れるようにした。間違えた問題は全てアプリに入れて何度も回した。
英語
・英単語を覚える。(これはマスト)ターゲット1900、カルスの英単語、医学部の編入への英語演習の巻末の単語を毎朝1時間を使ってすべて覚えた。
・和訳が苦手だったので土田先生にカウンセリングで相談し、おすすめ頂いたポレポレと英文解釈 基礎・中級、英文法1の例文集の日本語訳を数周することで和訳の感覚を掴んだ。
・医学英語や実戦のテキスト、編入の過去問を用いて医学英文を読むことに慣れた。テキスト等和訳のついているものは、英文を頭の中で和訳して合ってるか確認をすること(精読)を毎日行った。
・速読の練習を行う。具合的には医歯薬系入試によくでる英単語600を毎日読み150〜200語/分を心がけて練習した。
・TOEFL対策としては中国版のTPOを利用して試験に近い形で勉強した。
・旭川の2週間前からは英作文対策としてTOEFLの参考書を用いて英作文の書き方を身につけた。
物理化学
生命科学の勉強が落ち着いてきた6月頃から勉強を始めた。まったくの初学であったので以下の方法で勉強した。
物理:Try itを聞く→物理のエッセンス・カルスのテキスト問題・カルスの小テストを解けるまで回す。
化学:Try itを聞く→ 問題精講ピンク・緑 ・カルスのテキスト問題・カルスの小テストをすべてとけるまで回す。
有機化学の暗記はノートに書いてノートごと覚えた。
以上の方法で初学でも高校範囲は解けるようになったと実感した。
その他
-書類
22年2月ごろから書類の作成を始めた。大分で書類落ちしたので6月頃に改めて考え直した。なぜ医師になりたいのか、どういう医師になりたいのかを自分の中で深掘りして書類を作り直した。面接に進んでわかったが、書類は面接でかなり重要な材料になるので、しっかり考えていてよかったと思う。書類はチューターさんに定期的に見ていただくことでブラッシュアップできた。
-数学
山口対策に1Aのみ勉強した。大学受験時に勉強しており、また、比較的得意だったので、高校生向けの数学のサイトで感覚を取り戻した。
-統計
旭川に向けて少し勉強した。具体的には、旭川の過去問の範囲をウェブで調べて勉強した。Youtubeを見たりもした。
-小論文
富山受験1週間前からKALSのテキストを使って勉強した。今年の富山ではKALSのテキストに出てきた内容がそのまま出たのでラッキーだった。長崎の2次対策には、追加で医系小論文最頻出20と直前でも落とされない小論文という本を読んで知識や書き方を身につけた。
-面接対策
KALSの過去問を使って想定問答集を作った。提出書類を多くの人に見てもらい質問をしてもらって練習をした。面接は練習することが大切なので、面接対策講座やチューターカウンセリングを使って練習することをおすすめする。
1日の勉強時間
1年目:仕事をしていたこともあり、平日は4時間を目標。(疲れて寝ていたこともありおそらく2時間くらいしかできていなかったと思います。)週末は10時間を目標にしていた。
2年目:仕事を辞めてからは1日13時間を目標にしていた。家の近くの有料の自習室を借り、朝から晩まで自習室にこもっていた。時間が全てではないが、受験の時に勉強時間なら他の受験生に負けていない!と自信にすることができた。
スランプの有無とスランプ克服法
仕事を辞めて意を決して臨んだ2年目の受験で鹿児島の筆記落ち、大分の書類落ちと続いた時はさすがにかなり落ち込んだ。仕事を辞めたのに今年も全滅するのかと不安と焦りでかなり病んだ。その日は勉強をやめて友達と飲みにいくことでストレスを発散できたので思い切って休むことも大切と感じた。また、受験勉強をしていると日々落ち込むこと悩むこと病むことが多くあったが、合格体験記を読んだり合格者の友人やチューターさんと話すことで気持ちを保っていた。勉強だけをしていると焦り悩み病むことが多いが結構多くの合格者が通っている道で頑張れている証拠だと思うのでもし今落ち込んでいる方がいたら、自分なりのリフレッシュを見つけて自分を労ってあげてください!
これから医学部編入を目指す方へエール
受験を始めて1年目に全滅し、2年目も前半全滅と正直苦しいことがたくさんあり、なぜこの道を選んだんだろうと思ったこともありました。でも、初めて筆記が通過した時や合格した時の喜び、合格後にゼミを選んでる今の将来へのワクワク感で、苦しかったけどこの道を選んでよかったなと今は思っています。これから苦しいこともたくさんあるかと思いますが、一度しかない人生なのでやりたいと思ったことに向けて後悔のないように頑張ってください!応援しています!