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福井大学・富山大学 医学部 合格体験記 

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福井大学・富山大学(医学部)合格

28歳、女性。私立大学国際教養学部卒業。 社会に出てから、身近な人が精神疾患に苦しむ様子や子供の自殺率上昇の現状を目にし、医師を目指す決意をする。仕事と両立をしながら2022年8月から本格的に受験勉強を開始。2023年2月に退職してからは受験勉強に専念し、福井大学・富山大学に合格。

1.プロフィール

経歴

小児精神科医を目指して高校時代に医学部進学を試みるが失敗。私立大学国際教養学部卒業後、国際法律事務所にて弁護士秘書・翻訳パラリーガルとして勤務。2022年7月にKALSに入塾し、受験勉強を開始。

受験先と結果

2科目型の受験校を検討していましたが、数学・物理・化学の比重がそこまで高くない大学も視野に入れ、出願校を決めました。
受験校と結果は以下のとおりです。
実施年度:2023年度

大学名 書類 筆記 面接
鹿児島 ×
東京医科歯科 ×
旭川医科 ×
富山
福井
金沢 ×
秋田 ×
弘前 辞退

進学先を選んだ理由

志望する精神科医療の治療や研究活動が充実していることから福井大学への進学を決めました。

2.勉強方法

KALSを選んだ理由・受講講座

受験を決意した当初、費用面でKALS入塾を悩みました。試しに独学で勉強してみたところ、あまりにも手探り状態だった上、過去問はどうするのかなど、独学では万全な体制で試験に挑むことができず後悔するだろうと感じたため、KALS入塾を決意しました。KALSの講義や資料は独学とは比べ物にならないほど充実しており、勉強を進めれば進めるほど、入塾してよかったと心から思いました。
受講講座は以下のとおりです。
・2023対応 基礎+完成+実戦コース
・プレミアム講座 生命科学過去問分析(旭川医科大学)
・プレミアム講座 生命科学過去問分析(鹿児島大学)
・直前対策 集団討論対策(金沢大学)

各科目の勉強方法

【生命科学】
全体の流れ
高校時代にセンターレベルの生物は履修していましたが、当時から10年経過しており、受験勉強スタート時の知識量は初学者と同等でした。
2022年8月に本格的な勉強を開始し、まず、KALSの基礎・完成・実戦のテキストを2023年3月に完了させることを目標に勉強を進めました。2023年3月時点では、なんとかテキストをひととおり終えた程度で、ワークブックはほとんど手つかずでした。その後、完成・実戦のワークブックに着手し、試験が始まるまでに最低3周することを目標にしました。
要項は、丸暗記を目標に同年1月から読み始めました。高校時代の大学受験の際に、1冊問題集を完璧にすると知識の定着力が格段に上がると実感していたため、ワークブック2冊と要項(合計3冊でやや欲張りましたが。。)を完璧にすることが最終的な目標でした。
最終的に、比較的すらすらと答案を作成できるようになってきた2023年8月以降、筆記試験で複数校合格するなど、知識の定着を実感できるようになりました。
毎日行ったこと
用語問題集
完成・実戦の用語問題集を毎日解きました(完成の演習1を全問解く。翌日は演習2、といった流れです。)。
生命科学は学習範囲が広く、不得意分野を作りたくなかったのと、毎日必ず触れたかったため、朝起きたら一番に1時間ほど解くようにしていました。
確認テストの復習
用語問題集を繰り返すうちに、問題の場所などで答えを覚えてしまうようになったので、確認テストもワークロードに追加しました(1日に用語問題集と両方解くのではなく、あくまで1時間程度でできる分だけにしていました。)。
テストバンク
とにかく日々の地道なインプットが必要と感じ、テストバンクも活用しました。
校内テスト/公開模試
繰り返し復習しました。結果がよくないと落ち込み見直すことが嫌になりますが、一喜一憂せず、「間違えた個所=新しい知識」、と前向きに復習に励みました。
KALS以外の教材
KALSで十分ですが、入塾前に購入していた生理学の教材はとてもわかりやすく、時々眺めていたのでご紹介いたします。私は図を描くと記憶しやすいので、この教材を見ながらよく図示していました。
・N教授の生理学講義ノート 二宮 治明 (著)
【英語】
海外在住経験や留学により、英語にはアドバンテージがありました。受験勉強を開始してすぐにTOEFLを受験し103点を取得したため、勉強のウェイトは軽くしていましたが、医学論文を読む経験はなかったので、KALSの完成テキストを3周ほどし、単語帳は常に携帯して暇さえあれば確認していました。テキスト内の苦手な文章は繰り返し音読しました。さらに、実際の試験を意識してNatureを無料購読し、毎日読むようにしていました。また、休憩を兼ねて洋書を毎日1時間読んでいました。特に、ジュラシックパークは生命科学の単語も豊富に出てくるので、英文を読むことが負担でない方にはぜひおすすめします。
【数学・物理・化学】
正直、生命科学でいっぱいいっぱいだったのですが、鹿児島・福井・弘前用に最低限の勉強はしようと思いました。教材はKALSの基礎のテキストで十分だと思います。KALS以外で役立ったのは、トライイットの学習サイトでした。トライではKALSよりさらにかみ砕いて説明されており、初学者におすすめです。
・トライイット高校物理

校内テストの結果

生命科学 基礎力 完成中間 完成実力 実戦中間 実戦実力
得点 86/100 73/150 45/100
平均 76.7/100 38.1/100 55.7/150 51.6/100 37.7/100
偏差値 55.0 57.4 54.3
英語 基礎力 完成実力 実戦実力
得点 72/100 59/100 79/100
平均 37.6/100 38.7/100 53.2/100
偏差値 66.5 61.9 65.4

一部、答案を紛失してしまい記載できず申し訳ございません。生命科学は終始中間的なレベルでしたが、大きく後れはとっていない、と前向きに考えていました。実際、テストを受けた時点では、受講を終えるのに精一杯で復習には手が回っていない状態でした。一方、英語は安定した成績だったので、アプローチは間違っていないと考え、ひたすら勉強を進めました。

公開模試の成績

第1回

生命科学
得点 84/200
平均点 51.9/200
偏差値 62.0
順位 26位/212人
英語
得点 79/100
平均点 51.1/100
偏差値 69.4
順位 6位/210人
2科目総合
(英語×2+生命科学)
平均点 154.1
偏差値 68.1
順位 7位/203人

第2回

生命科学
得点 58/100
平均点 51.8/100
偏差値 53.9
順位 54位/153人

公開試験でも、生命科学は中間的レベル、英語は安定した成績でした。想定していた結果だったので、焦らず生命科学の成績アップを目指して要項、ワークブックをひたすら解きました。

面接・二次試験対策

【個別面接】
個別面接は、チューターさんからの情報とKALSの過去の記録を参考に、回答を用意しました。また、イメージトレーニングと鏡の前で話す練習をしました。反省点は、チューターさんと本番を想定した練習をしなかったことです。そのためか、面接で不合格になる大学もありました。実際、何が敗因だったかはわかりませんが、一度はチューターさんと練習をした方が後悔しないかもしれません。
【集団討論】
KALSの対策講座を受講しました。個人面接対策も兼ねて毎日新聞の医療ニュース欄を重点的に読みました。新聞には多くの医療ニュースや最新のAI事情などが毎日わかりやすく記載されているので、大変役立ちました。必要な部分だけをためておいて、受験先への移動時間やホテルで読んだりもしました。
【個別口述試験(プレゼンテーション)】
家族を相手に毎日練習しました。特に福井大学は、資料を持って発表することができないため、暗記が必須です。鏡の前での練習と家族相手の練習を20回以上行いました。

3.これから医学部編入を目指す方へのエール

編入試験は受験期が長い上、どのタイミングでも不安が尽きません。最初は成績の伸び悩みで苦しみ、次は筆記試験が通らないことに悩み、最後は面接で不合格になることに落ち込むといった具合です。本当に苦しいですが、初めて自分の受験番号を見つけたときの喜びは言葉に表せません。辛いときは合格体験記を読んで、「みんな苦しい道を通ってきている」、「最後まで諦めなかった人が合格を手に入れている」と励まされ、頑張る気力になりました。
大きな決意をしてここまで頑張ってきたあなたならきっと大丈夫です!努力は必ず報われ、ご自身に一番合った合格をつかみ取ることができると信じてください。心から応援しております!

4.最後に

いつも手厚いサポートをしてくださったKALSの皆様、恩師、同僚、そして家族に対して、この場をお借りして深く感謝申し上げます。皆様のサポートなしではとても成し遂げられませんでした。これからさらに貪欲に勉強に励み、立派な医師となることでこの恩をお返しさせてください。心温かいサポートを誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。