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浜松医科大学・秋田大学 医学部 合格体験記 

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24年 浜松医科大学・秋田大学 医学部学士編入試験合格者 合格体験記

20代後半、男性。国立大学4年制薬学部卒業。生物系の博士課程修了見込みで受験。
2023年10月から受験勉強を開始。大学院生活と両立をしながら2024年11月浜松医科大学、12月に秋田大学に合格。

プロフィール

医学部編入、学士編入に至るまでの経歴

4年制薬学部卒業後、同大学院進学、修士修了、博士修了見込みで受験。

受験先と受験結果

1次 最終
浜松医科大学 ○(進学)
秋田大学 ○(書類)
北海道大学 ×

進学先と進学先を選んだ理由

浜松医科大学
・光医学という独自の強みを持ち産学連携に力を入れているため。
・大学の立地は悪いが、浜松市自体は東京、大阪にアクセスしやすく便利なため。
・日照時間が長く気候が温暖で暮らしやすいため。

医学部編入、学士編入を志したきっかけ・時期

理由は様々ですが、がんの不均一性に病理医としてアプローチしたいと考えたからです。
入学後の金銭的なことを考えると一度社会人経験を挟んで編入するか悩みましたが、修了と同時に編入する方が長期的には良いと考えて2023年夏頃に受験することを決意しました。

勉強方法

KALSに入学した時期・KALSを選んだ理由・受講内容

2023年10月に入学、多くの合格実績があるKALSを選びました。完成・実戦・物理化学コースを受講しました。また、トップレベルテストゼミと、受験しませんでしたが、筑波大・滋賀医大の対策講座を受講しました。

志望校を選んだ時期・理由

論文執筆や研究に追われ勉強開始が遅く、KALS説明会で2年目で受かる人が多いと聞いていたため、最初は2年スパンで考えており、1年目は基本的には卒後の縛りがない大学、4科目校、東日本の大学、後半校から選びました。面接に苦手意識があったため、1年目は面接に慣れることができればいい、運良く最終合格できればいいと考えていました。模試の結果から、生命科学の筆記試験はある程度上位に食い込めると思っていたので、1年目はあまり受験校を増やさずに体力と金銭の温存を戦略として考えました。

北大はTOEIC出願のみで苦手な英語が出ないため出願しました。
浜松医大は一部の大学でしか出ない英作文が出題されるため、出願しない予定でしたが、福井大学と筆記試験の日程が被りチャンスと捉えたため受験しました。
滋賀医科大学に出願はしていたのですが、浜松医大の台風に伴う再試験と日程が被り、筆記試験は受験できませんでした。
秋大は書類選考を通過すれば大きなチャンスであり、また年齢的にギリギリと思い出願しました。

経歴・業績的に受かりやすい研究系の神戸大学、名古屋大学はプレゼンテーションが苦手なため受験しませんでした。また、グループディスカッションやTOEFLを課す大学、筆記試験を課さず小論文のみ課す大学も避けました。

入試までに勉強した科目

生命科学、統計学、高校~大学物理、高校~大学化学、英語、大学数学(途中まで筑波大受験を考えていたため)

得意科目・不得意科目

得意科目:生命科学、物理
不得意科目:英語

各科目の勉強法

生命科学についてはテキストを中心に勉強しました。ワークブック(WB)の問題はいずれも最低一回は目を通しました。要項集は隙間時間も駆使して合格まで最低7回は読みました。一問一答も勉強開始から秋大の筆記試験まで最低10回は周回しました。入学後に直接役立つ生命科学にはかなり力を入れており、模試では偏差値70近くの成績でした。
秋大の生命科学については、直近2年の出題を考慮すると組織学を勉強する必要はないと考えます。勉強範囲が広く、おそらく出てもほとんどの受験生ができないから出題されないのではないかと予想します。
浜松医大の生命科学は再試験ということもあり、例年とは違う形式で基礎~実戦レベルまで論述10問が出題され、KALS生に有利だったと思います。

物理・化学はKALSのテキストを中心に勉強し、WBについては受験する大学の過去問を中心に演習しました。北大の物理・化学は近年易化傾向が続いているので、難しいと感じた問題はスルーしました。浜松医大で近年出ていない波動もスルーしました。高校範囲は化学のみ市販のメジャーな参考書を用いて勉強しました。

英語については完成シリーズを受講していましたが、思うように英語対策に割く時間が取れず、過去問で出題形式を確認するだけに留めました。KALS英単語集も3~4割くらいしか暗記できませんでした。
英作文対策については英語の論文を5本以上書いていたこともあり過去問を見て、どういう形式か確認しただけでした。また、KALSの模範解答を見てどの程度書ければいいのかも確認しました。

おすすめ図書とその利用法

生命科学に関してはKALSのテキスト以外はやりませんでした。しかし、基礎シリーズをとらなかったことに不安を感じていたため、「サイエンスビュー 生物総合資料」を購入して勉強の合間にパラパラ読み、抜けていた知識を補完しました。

1日の勉強時間。また、勉強時間を確保するための工夫や苦労など

基本的には平日は3~5時間、土日は研究がない日は10~12時間、研究がある日は5~9時間勉強していました。隙間時間をうまく活用し、睡眠は必要な分をとることを意識しました。追い込みすぎ等、原因は色々ありますが4~6月に精神的不調に陥ってしまい、土日にほとんど勉強できない日が続きました。

スランプの有無とスランプ克服法

先述の通り、4月頃に大きく精神的不調となり約3か月間は停滞気味でした。おいしいものを食べたり、友人と会ったりすることで万全とは言えませんが、何とか回復しました。

その他、受験勉強を経験した感想など

①博士課程修了(見込み)は受験した全ての大学で面接官からのウケが良好であると感じました。特に浜松医大では研究業績も提出するため、大きくプラスになったと思います。筆記試験がうまくいったこともありますが、面接でも、既に合否が決まっているような雰囲気を感じました。

②大学によると思いますが、地方大学だからといって安易に「地域医療に貢献したい」、「卒後はその地域に残る」、のような各大学に合わせた書き方はしませんでした。例えば、秋大では研究がしたい旨を提出書類に書きましたが、書類選考は通過したため、あくまで自分がやりたいこと、それを成し遂げる力があるのかをこれまでの実績ベースで大学にアピールすることが重要であると感じました。

③優先順位を意識して勉強すべきでした。高校時代に得意であった物理で差をつけようと考え、大学物理まで勉強しましたが、私が受験した大学で大学物理が出題されたのは浜松医大の熱力学のみで、力学、電磁気学は高校物理で対応でき、北大の力学も高校物理の教科書レベルであり、高校化学にもっと力を入れるべきでした。北大に合格できなかった原因の一つです。

④KALSの小論文添削、面接対策やカウンセリングをもっと活用すべきだと思いました。北大の成績開示を見た限り面接が大きな原因で落ちた訳ではなかったですが、あまりうまくいったとは思えず、筆記試験で大きな差がつかない配点になっているため、面接対策にもっと力を入れていれば良かったと感じました。また、小論文に関しても前年度の合格者の方と比べて約3点低い点数であったため、期限内に添削を受ければよかったと思いました。

その他

医学部へ編入するにあたっての抱負

病理医となり、がんの正確な診断や橋渡し研究に貢献したいと考えています。

これから医学部編入を目指す方へエール

ベタな表現ですが受験生活はマラソンです。適度に息抜きをして、自分の機嫌を取りながら受験を続けていくことが大切だと思います。体調には気を付けて頑張ってください。