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滋賀医科大学 医学部 合格体験記 

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24年 滋賀医科大学 医学部学士編入試験合格者 合格体験記

25歳、男性。国立大学法学部を卒業。
家族が浪費により多重債務に陥った経験から精神医学に興味を持ち、医学部受験を決意。2022年6月にKALS通信コースに入塾し、本格的に受験勉強を開始。仕事と両立をしながら2024年11月滋賀医科大学に合格。

プロフィール

医学部編入、学士編入に至るまでの経歴

大学時代、政策学のゼミで赤ちゃんポストに焦点を当て、周産期の効果的な行政相談窓口のあり方を検討する中で、周産期のメンタルヘルスに興味を持つとともに、医療や行政へのアクセスに問題意識を抱く。また、在学中には家族が行動嗜癖による浪費を繰り返すようになったものの、本人の意思により心療内科や相談窓口へのアクセスを実現できず、結果として多重債務に陥ったことから、精神医療の重要性とともに医療アクセスに問題意識を抱く。医療制度を担う行政機関において、臨床経験を持つ行政医師として精神保健福祉行政に携わりたいと考え、現職の内々定を頂いた2021年8月(大学4年生)に医学部受験を決意。卒業までにアルバイトでKALSの受講費用を貯めながら受験校の分析、受験スケジュールの策定を行い、就職後の2022年6月(社会人1年目)にKALSへ入塾。公務員として働きながら2024年11月(社会人3年目)に滋賀医科大学に合格。

受験先と受験結果

鹿児島大学(一次×)、大分大学(書類×)、長崎大学(一次×)、富山大学(一次×)、滋賀医科大学(一次○、二次○→進学)、山口大学(一次○、二次辞退)、旭川医科大学(一次×)、秋田大学(書類○、二次辞退)

進学先を選んだ理由

滋賀医科大学の最終合格発表時には山口大学、秋田大学の二次試験を控えていたものの、実家から最も近いこと、友人がいること、気候が穏やかで車なしでも生活できることから滋賀医科大学に決定。

勉強方法

KALSを選んだ理由、受講内容

文系出身、社会人という状況で、最も効率よく合格可能性を高めることができると考えたから。編入後の資金を考慮すると、3年間は社会人として働きたいと考えていたため、基礎シリーズ(2023年対策の生命科学、英語、物理、化学)、完成・実戦シリーズ(2024年対策の生命科学、英語、小論文、統計)に分けて受講。

志望校を選んだ時期

受験を決意してからKALSに入塾するまで10ヶ月程度あったため、この期間にある程度受験校を選定。入塾後、生命科学の学習相談やカウンセリングを通して、最終的な受験校を決定。2科目型、英語外部試験(TOEIC)を優先し、物理化学は高校レベルで対応できる大学を加えた上記8校を受験校とした。

入試までに勉強した科目

生命科学、物理、化学、統計、英語、TOEIC、小論文

得意科目

得意と言い切れる科目はないが、不得意科目ではないのは生命科学、英語、化学(高校レベル)。

不得意科目

物理

各科目の勉強法

生命科学

受験勉強1年目は2022年7月から基礎シリーズを受講。平日は仕事から帰宅した後講義を受講し、休日にノートまとめ、問題演習を行った。問題演習を何周したかは覚えていないが、同じ問題に飽きて生命科学の勉強を休止する期間を作る程度には繰り返した。受験勉強2年目は2023年9月から完成・実戦シリーズを受講。平日は仕事から帰宅した後講義を受講し、休日にノートまとめ、問題演習を行った。各中間テスト、実力テストは新宿本校で受けたかったため、テスト実施日までに問題演習を複数回行えるようなペースで講義を受講。全ての記述問題をほぼ暗記して答えられることを目指して問題演習を繰り返した(さすがに達成できず)。

英語

受験勉強1年目は、KALSの講義を一通り視聴した程度。TOEICに重点を置いて勉強した。受験時のスコアは890点。受験勉強2年目は完成シリーズを8割程度受講した。

化学

受験勉強1年目は2022年6月から基礎シリーズを受講。生命科学の勉強を休止した4ヶ月程度でスタンダード化学Ⅰ、Ⅱをそれぞれ受講。KALSのテキスト以外は使用していない。受験勉強2年目は滋賀医科大学、山口大学の一次試験直前の1ヶ月でスタンダード化学Ⅰ、Ⅱの問題演習を行った。

物理

受験勉強1年目は2022年6月から基礎シリーズを受講。生命科学の勉強を休止した4ヶ月程度でスタンダード物理Ⅰを受講。スタンダード物理Ⅱは1コマ目で断念。受験勉強2年目は滋賀医科大学、山口大学の一次試験直前の1ヶ月でスタンダード物理Ⅰの問題演習を行った。

小論文

受験勉強2年目に完成シリーズを8割程度受講。

統計

ほとんど勉強していない。

KALSテストの成績(偏差値)について

生命科学

・基礎力判定テスト(2023):53.9
・基礎力判定テスト(2024):61.6
・完成中間テスト(2024):49.5
・実力テスト1(2024):57.1
・実戦中間テスト(2024):50.9(会場受験生のみ)
・実力テスト2(2024):46.8(会場受験生のみ)
・第1回公開模試(2024):58.9
・第2回公開模試(2024):53.8

英語

・単語テスト1回目(2023):35.7
・単語テスト1回目(2024):45.6
・単語テスト2回目(2024):49.2
・単語テスト3回目(2024):43.5
・実力テスト1(2024):56.5
・実力テスト2(2024):41.4
・第1回公開模試(2024):49.1

おすすめ図書

Abceed(TOEIC対策用のアプリ)

1日の勉強時間

平日:最大5時間、最低1時間
土日:最大10時間、最低3時間

スランプの有無

基礎シリーズを1年かけて勉強したため、生命科学はさすがに同じ問題ばかりで飽きてしまった。だからといってスタンダード物理Ⅱに取り組む気も起こらず、2023年7月頃には勉強の効率が落ちてきていたため、9月から始まる完成シリーズに向けて8月の1ヶ月間はTOEIC対策以外の全ての勉強を取りやめ、リフレッシュ期間とした。

その他

これから医学部編入を目指す方へエール

2科目受験校を目指して受験勉強をしてきたものの、一次の筆記試験は全て不合格(鹿児島、長崎、富山、旭川医科)となり、4科目校(滋賀医科、山口)が受かるという結果になりました。しかし、物理化学に力を入れていなかったため、滋賀医科、山口の一次合否発表後は合格した嬉しさと、物理化学をもう少し勉強しておけば良かったとの後悔が残りました。文系出身の方には分かりやすいと思いますが、私立文系の3教科型と5教科型では後者の方が受かりやすいと言われているように、余力のある方は科目数を増やした方が受かりやすいのではないかと感じました。

受験を決めた当初、文系卒で医学部に行くなんて本当に可能なのか…と思い、しばらくは家族以外の誰にも言えませんでした。勉強を開始して実力がつき始めると、友人にもだんだん話せるようになり、最終的には関わりのある友人全員から応援してもらえるようになりました。また、学位取得大学に入学する際にお世話になった高校時代の先生に志望理由書の添削や面接対策をしていただいたり、学位取得大学の教授には大量の推薦書を執筆していただいたり、受かったら仕事を辞めることになるにもかかわらず職場の上司も応援してくださるなど、多くの方のご協力をいただきました。そしてなにより、社会人として働きながらも、実家で暮らしながら受験に専念できる環境を作ってくれた家族の協力が大きかったです。これから進む医学の道も、それ以外のことについても、何事にも本気で取り組んでいきたいと感じています。