はじめよう。まだ、未来は変えられる。

滋賀医科大学・福井大学・長崎大学・大分大学 医学部 合格体験記 

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24年 滋賀医科大学・福井大学・長崎大学・大分大学(医学部)合格者 合格体験記

27歳。私立大学の教養を学べる学部卒業。医療とは全く関係のない会社に新卒から入社し、社会人を続けながら受験。4校から最終合格を勝ち取る。

はじめに

この合格体験記を執筆しているのは2月初旬で、受験生活から解放されて2ヶ月半ほど経っているのだが、今でも不合格の悪夢にうなされるほど受験生活はとてもとてもしんどかった。
生半可な気持ちで編入試験に臨まれることはおすすめしないので、留意されたい。
私は壁にぶち当たった時に合格体験記を読んで、諸先輩方もしんどい思いをしてきたんだなと、自分の心の傷を癒すような目的で使っていた。
そのため、私もここではあえてしんどかった、辛かった思いを中心に書き、どなたかの受験生活の励みになれたらなと思う。
私が出来るアドバイスは以下の3点だ。(井出先生もよく仰ってることだが、、)
①基礎を完璧にしてください。一問一答の正答率は100%でないといけません。
②やると決めたら死ぬ気で勉強してください。井出先生からの激励のメッセージで「死ぬ気で勉強してください。死なないので。」というものがありました。そうか、死ぬ気でやっても死なないかと思い、その後は死ぬ気で勉強をしたところ4校から合格をいただけるという結果を得られたと感じています。
③「実戦はやらなくても大丈夫」や、「編入試験は運だ」というような甘い言葉に流されないでください。そんな言葉を信じていたら、高い受講料や高い受験料の無駄になると思います。

バックグラウンド

私立大学の教養を学べる学部卒業
27歳(執筆現在)
医療とは全く関係のない会社に新卒から入社し、社会人を続けながら受験
TOEIC870点、TOEFL89点

試験結果(受験日順)

受験校 結果
鹿児島大学 1次不合格
東京医科歯科大学 1次不合格
大分大学 最終合格
長崎大学 最終合格
福井大学 最終合格
群馬大学 最終(面接)不合格 ※地域枠
滋賀医科大学 最終合格※進学先

各種テスト結果(生命科学のみ)

テスト名 点数・偏差値
第1回基礎シリーズ復習テスト 60点
第2回基礎シリーズ復習テスト 42点
第3回基礎シリーズ復習テスト 22点
完成シリーズ中間テスト 62点
実戦シリーズ中間テスト 47点
生命科学実力テスト② 58点
第1回公開模試 117点、偏差値63.2
第2回公開模試 54点、偏差値52.4
トップレベルゼミ第1講 81点(58点で偏差値60)
トップレベルゼミ第2講 40点(54点で偏差値60)
トップレベルゼミ第3講 61点(50点で偏差値60)
トップレベルゼミ第4講 51点(49点で偏差値60)
トップレベルゼミ第5講 30点(53点で偏差値60)

スケジュール

2023年4月 入校

チューターにスケジュール感を聞きまくる!+物理化学基礎を少しやる。ここで堀川先生が仰っていた「僕は沢山の問題を解くよりも、一つ一つの問題をじっくり取り組むのが良いと思います」というアドバイスは、今思えばまさしくその通りと思います。その後は堀川先生のお言葉を信じて、焦らず一つ一つの問題をじっくりと取り組む癖が出来ました。

2023年7月〜8月

チューターにスケジュールを聞きまくった結果、英語の外部スコアは早めに固めておいた方が良いことに気付き、7月・8月を英語教科月間とした→TOEIC870点取得(830点→850点→870点という感じで3回受けました、870点を取った時は絶対に熱中症になっていたなと思うので、夏になる前の受験をお勧めします)

2023年9月〜2024年2月

生命科学強化月間。辛くて辛くて死にたいと思う時もありました。(けど絶対に死なない)退社後にミスドでお代わりし放題のカフェラテを飲みまくって勉強していたので、カフェイン中毒になりかけました。カフェインは摂りすぎると脳がおかしくなりそうな気がしてきましたので、ほどほどをおすすめします。

2023年12月〜2024年1月

放送大学受講!群馬大学の単位取得要件を満たすために2023年秋学期から放送大学に入学しました。大学レベルの物理の課題が難しすぎて、大晦日と元日は泣きながら課題に取り組んでいましたが、無事に良い成績で単位を取得できました。放送大学のテキストや授業はとても分かりやすいので、授業自体はとても楽しかったです。(課題がちょっと地獄)

2024年2月〜4月

志望理由書作成!全然書けなくて泣きそうになりました。色々なチューターに合計15回くらい見てもらいましたが、色々なアドバイスを頂きながら作成した志望理由書は完成度が高いと言われることが多かったです。最初は他人に見せる心理的ハードルが高いものですが、受かるためにはその恥じらいを捨てましょう!

2024年3月

TOEFL強化月間!志望理由書を書く傍らで受験校を選択する中で、東京医科歯科大学の公衆衛生学のとある教授がやっていることに興味を持ち始め、どうしても受験したいと思い、TOEFL強化月間としました。78点→83点→89点という結果になりましたが、この点数を取れたのは運じゃないかと思うくらい、帰国子女でない私には苦手な試験でした。また、TOEFLの勉強の息抜きに、物理化学基礎を受講を再開して一通り終えました。

2024年4月

模試やトップレベルゼミに向けて死に物狂いで勉強

2024年5月

4月に死に物狂いで勉強した影響か、文字が読めなくなる。(たぶん適応障害?)首がずっと張っている気がして、たまに涙も出てきたりして、結構限界だったのかもしれません。けど、鹿児島大学の試験も近いし、全く気が休まらず、精神科を受診したほどです。睡眠薬等を処方され、とにかく寝ることに専念しました。机に向かっても何も楽しくない、ご飯を食べても美味しくない、散歩をしてもリフレッシュできない日々はもう2度と経験したくないものです。一方で、睡眠薬ってすごいなと、医学を学びたい気持ちは少し強くなった気もします。

2024年6月〜

いよいよ受験!受験結果は上記の通り。正直、大分大学の筆記試験の時も文字がほとんと読めない状態だったのですが、神様が見ていてくれたのか、良い結果を得られました。

2024年8月

物理化学強化月間!滋賀医科大学受験に向けて、やはり死に物狂いで物理化学を勉強しました。生命科学と同じく「基礎を大切に」という姿勢は持ち続けていたので、「宇宙一わかりやすい」シリーズを使って基礎を徹底しました。

勉強法

生命科学

・基礎を完璧にという目的から、一問一答の正答率は100%にした
→鹿児島大学の試験がうまくいかず、井出先生に相談をした時にいただいたアドバイスです。相談に伺った際の一問一答の正答率は90%ほどでしたが、それを100%にあげたところ、それ以降の大学の筆記は全て通りました。
・問題に取り組む際はよく考えるようにした
→「何を当たり前のことを」と思う方は、ご放念ください。ただ、編入試験は一般試験と比べて"テッパン問題"の出題が少ない中で試されているのは思考力だと思います。なので私は普段から「これこれはこうだから、こう考えられて、とすると、このホルモンがこう影響しているのかな?」といった具合で頭の体操をとても良くしていました。実際は全くの見当違いなことが多かったのですが、最初に沢山の思考を重ねた問題の方が、たとえ答えが間違っていたとしても復習の際によく頭に残ると思うのです。
・何度も取り組んだ
→復習が大嫌いなタイプだったのですが、井出先生に復習をきちんとしましょうと言われ、復習をしていなかったから全校不合格で浪人になるのは嫌だなと思い復習をしっかりとやるようになりました。復習をする方が効率的だと気づきました。
・先生に質問しまくる
→この考え方であってるのか、こういう考え方はできるのか?はchat gptに聞いても判然としないことが多かったです。そのため、授業後(通学生でした)に先生に沢山質問をしました。おそらく、きちんと勉強をしていれば質問は沢山出てくるのではないでしょうか。

英語

・スケジュールをたてる
→上記記載の通り、TOEIC強化月間とTOEFL強化月間を設けて集中的に勉強しました。TOEICは「金のフレーズ」という単語帳と「文法特急」というグラマーの参考書を完璧にしたところ、点数が伸びていきました。TOEFLは「TOEFLテスト英単語3800」のうち80点前後までの単語を完璧にしたところ、点数が伸びていきました。
・テキストで出てきた単語は全部覚える!
→単語帳は手を出せなさそうだったので、私はテキストで出てきた単語を全て覚えて最低ラインまで行くことを目標にするという作戦を立てました。この際、単語を語源から覚えると、応用が効いておすすめです。
・生命科学で井出先生に教えてもらった英語は覚える
→SARSをただ"SARS"と覚えるよりも、「Severe Acute Respiratory Syndrome」と覚えた方が覚えやすいと思います。同様に、PCRもただ"PCR"と覚えるよりも、「Polymerase Chain Reaction」と覚えた方が原理も理解しやすいと思います。

物理・化学

・基礎を完璧に!
→上記の通り、宇宙一分かりやすいシリーズを使って物理化学の基礎を固めました。基礎を固めて考え方を養っておけば、十分に滋賀医科大学の試験に対応できたと思っています。

小論文

・テキストで出てきたトピックスの論点整理は完璧に!
→自分の引き出しが全くない状態からの小論文スタートだったので、とにかく授業で出てきたトピックスに関する論点整理は完璧にしました。また、嘘でも良いので自分なりの答えを各トピックスに対して3点ほど用意しておきました。これで本番の小論文も、面接での会話も乗り越えられた気がします。

最後に

最後に、これは今まで触れて来られた方がいない話なので、触れておきます。
私は最終、大分大学・長崎大学・福井大学・滋賀医科大学の4校から合格をいただきました。
長崎・福井・群馬・滋賀医科は受験期間が被っているので、結果がわからないまま同時に受けていたのですが、蓋を開けてみたら群馬以外からは合格をいただけたという結果でした。
しかし、合格をいただく毎に増幅していった感情は苦痛に近いものです。自分のエゴのために、ただ合格という2文字が欲しいために私は試験をゲームのような乗り切ってしまったのではないか。他の方の人生の邪魔をしてしまっているのではないか。なんだかそんな気持ちが増えてきて、とてもとても辛かったです。
また進学先を決める際も色々な意見を頂いたのですが、この「色々な方の意見を伺う」という行為も、色々なことを言われすぎて更に悩みが増幅し、結果的に自分の首を絞めていったと思います。
会社の産業医に相談したところ「大きな幸福も苦痛ですから」と言われ、ちょっとだけ救われた気持ちになりました。
このように私には優しすぎる面があります。長所だとは思うのですが、これからの学生生活では、少しだけ直していきたいと思うポイントです。
優しすぎる方、ちょっとご注意ください。そもそも医者というのは少し図太くないとやっていけない職業なのかもしれませんし…
結果的に、結婚相手の実家が近い滋賀医科大学に進学を決めました。この選択が良かったと思えるよう、4月からの学生生活を充実したものにさせたいです。
皆さんも、頑張ってくださいね。