はじめよう。まだ、未来は変えられる。

大阪大学・香川大学 医学部 合格体験記 

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24年 大阪大学・香川大学(医学部)合格者 合格体験記

23歳、男性。国公立大学理学部卒業見込み。
学部生の早期から免疫学の研究室に所属した経験から、より患者に貢献するためには臨床を経験してから免疫研究を行う必要があると考え、2023年4月から受験勉強を開始。
学生生活を送りながら2024年8月に大阪大学などに合格。

1 はじめに

私がこの体験記で何よりもお伝えしたいことはたった1つです。
いつ読まれているのかわかりませんが、もし受験の約一年前に読まれたなら、
【是非自分の実力を把握し、志望校との差を実感するために過去問または校舎でコピーできる模試を今すぐ解いてみてください。】
過去問は解答がない大学が多く、フリマサイトなどで購入する必要があるため、模試の方がやりやすいかもしれません。わからないところが多いと思いますが、基礎完成実戦と進むにあたってどれほどのレベルに自分が到達すべきか指針となるはずです。

2 受験先と受験結果

大学名 一次 二次
名古屋 ×
香川 ○(追加)
大阪
浜松医科 出願のみ
山口 出願のみ

どの大学からも合格をいただけなかった場合は他に大阪大学・香川大学、秋田大学、弘前大学、奈良県立医科大学を受験予定でした。他にも共通テストの出願書類を一応取り寄せておくつもりでした。

3 プロフィール

2024年8月現在、私は理学部化学科の4年生です。現在は量子化学の研究室で卒業研究を行っています。一般受験は物化選択でした。大学入学後、化学合成や免疫学研究を行う研究室に早期から所属し、免疫学研究を行っていました。学部2年生で学内発表を経験しました。学部3年生でKALSに入塾し基礎・完成・実戦コースを受講しました。私が学生でなく金銭的に余裕があれば物理化学コースもつけていたと思います。

4 勉強方法

勉強した科目

英語(TOEIC)、物理、化学、生命科学、統計学、小論文、面接

勉強法

英語

前半校はすべてTOEICスコア換算のみだったので、2023年4月~2023年8月で700点から920点まで上げました。生命科学の基礎コースを疎かにしながらTOEICの金フレ、黒フレ、公式問題集、韓国版の過去問集、文法特急などやりまくっていました。もう少し早く目標スコアを取っておくべきでした。
大阪大学の生命科学第4問は英語なので、過去問を解いたり、KALSの阪大模試を解いたりして、直前期には再度英語も勉強しました。大阪大学受験後に後半校に向けて完成コースの医学英語演習の答案を提出しました。

物理

阪大頒布会で最も使われていたマセマキャンパスゼミの演習を用いて力学、電磁気学、波動振動、熱力学のすべての問題を解きました。
適宜、YouTubeでヨビノリさんの力学やKeisuke Hosokawaさんの電磁気学を視聴しました。他にもKALS模試の過去問を10年分解きました。
そのあと香川大学や大阪大学の過去問もすべて解きました。また、阪大の物理を解くにあたって微分積分や線形代数が必須なので物理に必要な数学は適宜勉強しました。

化学

医学部学士編入試験の勉強を始める時点でボルハルトショアー有機化学、シュライバーアトキンス無機化学、アトキンス物理化学、基礎教育シリーズ分析化学を用いてある程度理解していた科目です。いきなり演習から入り、物理化学演習大学院入試問題から学ぶという本で物理化学系の問題演習を行いました。例題はほぼすべて解けるようになり、演習問題はわからないところもありました。
他には有機化学演習基本から大学院入試までという本を使って有機化学の演習を行いました。例題はすべて理解しましたが、演習問題はあまりやっていないです。有機は忘れやすいのでこまめな復習が必要だと思います。
KALS模試の過去問も10年分解きました。適宜ヨビノリさん、とものラボさん、もろぴーさん、sin有機化学さんのYouTube動画も視聴していました。

生命科学

基礎・完成・実戦ですべてノートを取り、わかるまで何度も井出先生の授業を聞きました。完成の期間に基礎に戻り、実戦の期間に何度も完成に戻っていました。確認テストはもちろんすべて解きました。新大阪校の通学コースをオンラインで受講していたため、松本先生、永安先生による小テストの解説も欠かさず聞きました。
また、定期的に開催されるすべてのテストを会場で受験しました。(成績は後述のとおり散々です。)要項集はすべてAnkiに入れて暇さえあればどんなふうに回答するかイメージしていました。何周したか数え切れません。

統計学

通信授業を見た後、新大阪校の通学コースをオンラインで受講しました。特に新大阪校の先生の授業はとても分かりやすかったです。

小論文

全講の答案を冬に提出し、授業を1回見ました。それからは放置していましたが、名大の1次試験合格後阪大の1次試験対策をしながら返却された答案を見直しました。答案を作成するにあたり、適宜「小論文これだけ!医療・看護編」と「落とされない小論文」を用いて書き方を学びました。

面接、志望理由書

まず、志望理由書を書く前にnoteで阪大合格者の志望理由書を購入して書き方や内容を見ました。合格者の志望理由書を早い段階で見ておく(受験前年の8月ごろ)ことは書き方がわからない自分にとって良かったと思います。そのうえで自分の経歴や医師志望理由などに当てはめ、自分なりの文章にしてチューターさんに何度も確認してもらいました。
そのチューターさんに私の面接ではどのような質問が考えられるか、自分の考えが合っているのか、どのような話し方をすればよいのかなどを伝授してもらいました。
また、校舎で閲覧可能な面接アンケートに書かれた質問をすべてメモし、自分の解答を作成しました。それを友達や親にランダムに読んでもらい、その様子を自分でzoomを使って録画し、記録、改善しました。

5 模試の成績

第1回公開模試

科目 得点 偏差値 順位/受験者
英語 40/100 49.9 80/156
生命科学 94/200 56.7 48/167
物理 65/100 62.8 11/81
化学 64/100 58.8 24/85

第2回公開模試

科目 得点 偏差値 順位/受験者
生物 42/100 44.3 92/134
物理・化学 34/100 49.4 49/90

各種定期テスト

試験名 得点/100 偏差値
基礎生命科学① 57 -
基礎生命科学② 20 -
基礎生命科学③ 27 -
完成生命科学中間 69 56.5
完成生命科学実力 44 54.4
実践生命科学中間 29 40.3
実践生命科学実力 61 57.2
実力テスト英語① 68 49.8
実力テスト英語② 45 36.7

6 最後に

受験中、本気で対策をして感触も良かった大学から不合格にされ、周りを羨んだり、自分を卑下してしまったりすることもあると思います。応援してくれている人の顔が浮かび、本当に申し訳なくなるとともに、一気に今後落ち続けたらどうしようかという不安が駆け巡ります。本当につらいです。やる気がなくなり、自分の実力に絶望します。しかし、人生思い通りに行くはずはありません。それでも何とか笑顔で踏ん張っていれば、思いがけないところで救われる。そういうものだと思います。勉強に疲れた時、是非休んでください。休んでいられないと奮い立つことができればあなたの覚悟は本物です。不安になった時、是非チューターや周りの人に相談してください。メンタルを保って受験を続けているだけであなたは間違いなく成長し、ゴールに近づいています。大丈夫です。そんな簡単に受かるわけがないのが医学部学士編入試験であると同時にしっかり努力していれば必ず道が開けるのも医学部学士編入試験です。どうか努力の方向だけは間違えないように。

転んだのは進もうとしたから
逃げたいのは戦っているから
悩んでいるのは変わりたいから
幸せなのは頑張ったから

これから受験に挑む皆様に合格が訪れますように。