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大阪大学・香川大学 医学部 合格体験記 

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24年 大阪大学・香川大学(医学部)合格者 合格体験記

30代、男性。国立大学理系学部卒業。2023年4月から本格的に受験勉強を開始。仕事と両立をしながら 2024 年7月香川大学、同年 8 月大阪大学に合格。

1 プロフィール

受験先と受験結果

 2024年度に初めて医学部学士編入試験を受験し、大阪大学と香川大学から合格を頂きました。この2校を受験先とした理由は、①試験が4科目型であること(高校時代に物理・化学選択だったので、アドバンテージを取れると考えました)、②推薦状が不要であること(大学卒業から相当の年数が経過しており、教授等に推薦状を頼みづらかった)、の2点です。
(阪大1次)物理 32 化学 27 生命科学 119 英語 92(合計 270/450点 1次順位 8位/76人中)
(阪大2次)小論文 44 面接 25(総合 339/550点 最終順位 3位/18人中)
香川大学:最終合格

進学先と進学先を選んだ理由

 大阪大学医学部に進学を決めました。選んだ理由は、研究・教育環境の充実度の高さ、また、自身が興味を持っている医学領域において、先端的な取組を行っている点が魅力的だったためです。また、都市部での臨床経験を積むことで、知見をさらに広げられると考えました。

2 勉強方法

KALS に入学した時期・KALS を選んだ理由・受講内容

 KALSには2023年4月に入学しました。KALSを選んだ理由は、医学部学士編入試験に特化したカリキュラムと過去問分析が充実していたためです。また、チューターや講師陣のサポート体制が整っている点も魅力的でした。受講したコースは、基礎+完成+実戦+物理化学コースです。各科目の講義内容が非常に体系的で、効率的に学習を進めることができました。

入試までに勉強した科目

 物理、化学、生命科学、英語(TOEIC)、小論文を中心に勉強しました。

各科目の勉強法

物理

 KALS受講後、「演習 力学キャンパス・ゼミ」「演習 電磁気学キャンパス・ゼミ」「演習 熱力学キャンパス・ゼミ」で演習を積んだ上で、過去問10年分を演習しました。効率良く対策できたと思いますが、阪大の本番では条件を見落とし大きく失点しました。条件や数値を見落としては解けるものも解けないので、落ち着いて問題文をよく読むことが大切です。

化学

 「単位が取れる量子化学ノート」「単位が取れる物理化学ノート」「単位が取れる有機化学ノート」で基礎を固めた後、KALSを受講し、過去問10年分を演習しました。また、阪大頻出の有機スペクトル解析については、KALS講座でも「単位が取れる〜」でもカバーされていなかったので、「マクマリー有機化学」で学習しました。

生命科学

 KALS生命科学の講座は非常によく練られており、効率良く学習を進めることができました。医学部学士編入試験における最重要科目である生命科学について、必要十分な事項を把握できるので、安心して学習を進めることができました。また、完成シリーズからは演習形式で講義が進んだこと、実力テストや公開模試などその時点での自分の実力を把握できる仕組みがあったことなどにより、単に知識を詰め込むだけでなく、問題を解く力も身につきやすいカリキュラムでした。また、トップレベル生命科学テストゼミも受講し、問題を解く力の強化に役立ちました。本番では実験考察問題が多く出題されましたが、こうした実践演習が有効だったと思います。

英語(TOEIC)

 元々得意科目だったため、本番直前に「TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術」を学習したのみでした。本番では980点を取得できました。本書で得られる「技術」は、あくまでTOEICに特化した解答技術ですが、TOEICスコアアップには効果的・効率的だと感じました。

小論文

 KALS講座に含まれていたので、当初は添削も受けて対策するつもりでしたが、そこまで時間が取れなかったため、結局テキストを読んだだけで終わりました。それでも、テキスト記載の小論文の型や解答例は参考になりました。また、勉強の合間に「医と人間」「医の希望」「医の変革」等を読み、医学知識を増やしました。

面接

 大阪大学では、面接官は3人で20分間、質問内容は以下のとおりでした。
・医学部学士編入の志望理由、その上で大阪大学を志望する理由
・これまでの経歴、それを今後どう活かすか
・入学後の展望
・卒業後の進路
突飛な質問はなく、緩くも厳しくもない雰囲気で、至ってオーソドックスな面接という印象でした。また、回答内容だけでなく、考え方の論理性や深さが重視されていたと感じました。少なくとも上記のような定番の質問については、しっかり準備しておく必要があると思います。
 香川大学も、大阪大学の内容と大差ありませんでした。
 なお、志望理由書は早期に着手することをおすすめします。添削指導を受けていると思ったより時間がかかります。4月からの直前期には主要科目に追い込みをかけられるよう、3月までに完了させましょう。
 志望理由書では、自分の専門知識や経験を踏まえ、なぜ医師を目指すのか(なぜ医師でなければならないのか)、その上でなぜその大学なのか、ということについて、論理的に一貫性のあるストーリーを伝える必要があります。このストーリーを作り上げるのは自分一人では困難であり、他者に添削してもらうことが必要です。私の場合、KALSのチューターに相談したり、添削サービスを利用したりして完成させました。

KALS 実力テスト、公開模試の目標設定、成績について

 実力テストや公開模試は、実際の試験に近い環境で受けられるため、非常に有意義でした。特に弱点を把握し、改善策を考えるのに役立ちました。

おすすめ図書

 「単位が取れる」シリーズや「キャンパス・ゼミ」シリーズは要点がよくまとまっており、KALS講座の補完を効率良く行うことができました。

1 日の勉強時間

 平日は2〜3時間、休日は7〜8時間ほど勉強していました。スケジュールを細かく立て、無駄のない勉強を心がけました。

スランプの有無と克服法

 スランプを感じた時期もありましたが、KALSのチューターに相談し、勉強の方向性を再確認することで乗り越えました。

3 その他

これから医学部編入を目指す方へエール

 編入試験は、一般的な大学受験と異なり、学力だけでなく自分自身のキャリアや将来の目標をしっかりと持つことが重要です。自分がなぜ医師を目指すのか、どのような医師になりたいのかを明確に説明できるようにする必要があります。勉強はもちろん大切ですが、それ以上に、社会での経験や、自分の人生の目標をしっかりと見据えていることが重要です。
 また、勉強面では、幅広い知識が問われるため、計画的に学習することが大切です。特に編入試験の場合、時間が限られているため、効率的な学習方法を見つけることが鍵となります。過去問を解きながら、どの分野に重点を置くべきかを見極めることが重要です。
 最後に、受験は非常に大変なプロセスですが、目標を見失わずに努力を続ければ、必ず結果に結びつくと信じています。これから編入試験を目指す方々も、自分を信じて頑張ってください。