24年 神戸大学・鳥取大学・鹿児島大学(医学部)合格者 合格体験記
30代、女性。国公立大学大学院薬学研究科修士課程修了後、製薬メーカー勤務。社会人学生として大学院に通学するなかで、予防医療に関心を持ち医学部受験を決意。2023年8月から本格的に受験勉強を開始。仕事と大学院と両立しながら2024年7月に鹿児島大学、8月に鳥取大学、9月に神戸大学に合格。
1. プロフィール
医学部編入、学士編入に至るまでの経歴
大学・大学院では薬学を専攻し、基礎研究を行っていました。大学院修了後、現在に至るまで製薬メーカーでデータ分析に関する業務に従事しています。また、製薬メーカーで働く傍ら、公衆衛生系の大学院にも通い研究を行っています。ここでの学びや経験から医学部編入を決意しました。
受験先と受験結果
大学受験時には物理、化学を選択していたものの、かなり時間が経っておりほぼ何も覚えていない状況であったこと、仕事や大学院との両立で十分に勉強時間を確保できない可能性があると考えたことから、4科目ではなく2科目校、かつTOEFLが必要ない大学を中心に受験しました。受験校と受験結果は以下の通りです。
受験校 | 書類 | 筆記 | 面接 |
---|---|---|---|
鹿児島大学 | ― | 〇 | 〇 |
大分大学 | 〇 | 〇 | 辞退 |
鳥取大学 | ― | 〇 | |
神戸大学 | ― | 〇 | ◎ |
TOEICは880点で出願しました。TOEFLは受験していません。
進学先と進学先を選んだ理由
研究に力を入れていることなどから神戸大学に進学予定です。
2. 勉強方法
KALSに入学した時期・KALSを選んだ理由・受講内容
2023年8月に入学しました。医学部編入を考えた際に、ネットなどで自分なりに調べてみたのですが情報が少なく、一人で勉強するのは効率が悪いと感じました。その中でKALSの説明会に参加し、KALSには合格に必要な情報が豊富に用意されており、効率よく勉強ができると考え選びました。
受講内容は、以下の通りです。
・基礎シリーズの生命科学(オンライン)
・完成・実戦シリーズ、トップレベル生命科学テストゼミ(いずれも通学)
・集団討論対策講座(大分大学)
・個人面接対策
入試までに勉強した科目
生命科学、英語、小論文を勉強しました。
各科目の勉強方法
生命科学
KALSのテキストをやり込みました。勉強を始めたころは、予習→講義→復習+ワークブックを用いた問題演習をして自分なりに頑張っているつもりではいたのですが、KALSのテストで目も当てられないような点数を取り、藁にも縋る思いで井出先生に相談にいきました。そこで先生に言われたこういう勉強の仕方していない?といわれたダメな勉強法が全て当てはまり、ショックを受けたのを今でも覚えています。そこで教えていただいた大事なポイントは、①基礎をしっかり固める、②漫然と問題演習をしない、です。この2つを意識することで、生命科学の成績がどんどん伸びていくのを実感できました。
①の基礎を固めるですが、私は、8月とKALSに途中から入学したこともあり、早く講義に追いつかないと!と焦り、基礎が固まっていないうちから完成、実戦と難しいことに挑戦し、土台が固まっていないからこそ常にから回っているような状態でした。そこで、井出先生のご助言を受けて、まずは一問一答を100%答えられるようにしました。知らない単語は記述では使えません。また、みんなが解ける問題を落とさないことが合格への近道だと思います。
②の漫然と問題演習をしないですが、私はそれまでワークブックを何周もすれば成績が上がるはず!と思いこみ何度も解いていたのですが、1回目で間違えた問題を2回目も間違えており、正解できる問題を何度も何度も解いて満足していました。時間を効率的に使うという観点からも、できない問題に集中して取り組むのがポイントだと思います。また、通学していたため、講義の終わりに受講生同士で教え合ったことや、苦手分野をまとめたノートを作成しテスト前など重点的に見直したことの2点は記憶の整理、定着にとても役立ちました。
英語
KALSの完成シリーズと単語帳、ターゲット1900を使用しました。講義の予習として必ず自分で答案を作成する、講義を聞き添削の結果を確認し、もう一度解きなおすという流れで勉強しました。自分の何が良くて何がダメだったのかを理解して修正していけるので、自分が書いた答案を添削してもらえる点はKALSの講義の非常に魅力的な点であると感じていました。また、単語はAnkiに登録し、隙間時間を見つけて勉強するようにしていました。
小論文
英語と同じ流れで勉強しました。また、受験生同士で1週間に1つお題を決めて小論文を書き、お互いにコメントし合うということもしていました。小論文は何度も書いてみて、自分の型を見つけるのがいいのではないかと思います。また、小論文を記載するにあたって自分の意見をまとめることは面接対策にも有効だと感じました。
KALSの実力テスト、公開模試の目標設定、成績について
一部にはなりますが、KALSで受験したテストの結果は以下の通りです。
生命科学 | 英語 | |
---|---|---|
実力テスト① | 15/100 | 60/100 |
完成中間 | 55/100 | |
実力テスト② | 46/100(46.8) | 71/100 |
実戦中間 | 48/100(55.8) | |
第1回公開模試 | 102/200(58.9) | 48/100(56.3) |
第2回公開模試 | 62/100(57.8) | |
トップレベルテストゼミ① | 40/100(48.5) | |
トップレベルテストゼミ② | 55/100(60.7) | |
トップレベルテストゼミ③ | 36/100(50.6) | |
トップレベルテストゼミ④ | 55/100(64.3) | |
トップレベルテストゼミ⑤ | 40/100(51.4) |
得点/満点(偏差値)
テストの内容は、KALSの先生方が厳選した良問であると考え、何度も解き最終的にテストで出題された問題は全部解けるようにしました。
1日の勉強時間、勉強時間を確保するための工夫や苦労
平日は3時間、休日は7~8時間を目安に1週間で30時間程度勉強していました。勉強する際は、Studyplusを使って勉強時間を可視化していました。受験前には自分はこんなに勉強したから大丈夫だと言い聞かせることもできたので、勉強時間を記録するのはおすすめです。また、試験までにやるべきタスクを終わらせるために、1日の終わりに今日勉強した内容の振り返りと反省、それを踏まえて明日の勉強計画を立てて勉強することで、タスクの抜けがないように工夫していました。
受験を経験した感想
やらないことを決めてやり切った点が合格に繋がったと感じています。私自身、高校生の時には物理と化学を選択、大学・大学院では薬学を専攻していたため、受験校の幅を広げるためにも4科目校を視野に入れてはどうかというアドバイスをいただきました。しかし大学受験をしたのはかなり前なのでほぼ何も覚えておらず、物理と化学は勉強せず、生命科学に注力するという戦略をとりました。結果、受験の直前にはなりましたが、何とか生命科学を試験で戦えるレベルに持っていくことが出来ました。自分の状況を把握し、それぞれの状況に応じた勉強計画を最初にしっかり立てることが重要だと思います。
3. その他
これから医学部編入を目指す方へエール
仕事も忙しいし別に今の生活を捨ててまでやらなくもいいのでは?と思ったり、入学できたとして卒業したら何歳になっているんだ?と思ったりと、医学部編入は、諦める理由がたくさんある試験だと思います。だからこそ、最後まで諦めずに勉強し続けることができたら、努力は必ず報われて合格をつかみ取ることが出来ると思います!
皆様の合格を心より祈念しております。自分を信じて頑張ってください!
最後にはなりますが講師の先生方、チューターの皆様、スタッフの皆様のおかげで、受験を乗り越えることが出来ました。この場を借りてKALSの皆様に心よりお礼申し上げます。