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滋賀医科大学 医学部 合格体験記 

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24年 滋賀医科大学 医学部学士編入試験合格者 合格体験記

20代、男性。文系学部卒。医療系の会社で2年勤務した後、在宅診療での現場業務を機に受験を決意。2022年4月入校。2023年3月に退職し、受験に専念。滋賀医科大学に合格。

プロフィール

志望したきっかけ

大学時代の就職活動で医療業界に興味を持ち、実際の在宅診療での現場業務を経験。診療帯同などの医師との業務経験から、自身も医師として住み慣れた地域で最後まで患者が過ごすための医療を提供したいと考え、医師を志望。2022年に受験を決意。

勉強開始時の状況

理系科目(高校時代の生物基礎、化学基礎)

受験結果

1年目

1次 2次
鹿児島大学 ×
大分大学 ×
富山大学 ×
滋賀医科大学 ×
山口大学 ×

2年目

1次 2次
鹿児島大学 ×
大分大学 ×
長崎大学 ×
滋賀医科大学 ○(進学先)
山口大学 辞退
旭川医科大学 辞退

勉強方法

KALS入学時期と選んだ理由

2022年4月入校 受講 総合コース
2023年度 有機化学+トップレベルテストゼミ
受験校対策講座

全体を通して

2022年は仕事の都合で授業のみとなり、定着度が悪かった印象でした。退職後はまず生命科学を中心に授業を再度見直しつつ演習、ある程度生命科学が定着したタイミングから物理化学の復習、演習に切り替えました。英語は、TOEICやTOEFLを受験するタイミング以外は、2日に1度医学系の文章を読む程度でした。

各科目の勉強法

生命科学

高校は生物基礎のみでしたので、ほぼ1からのスタートでした。
最初の方は、復習も間に合わずに授業を聴くだけになっていたので、やはり定着も悪く、進度も遅れていくような悪循環に陥っていました。そこで、退職を決意した23年の1月ごろから授業を再度視聴し直し、ノートも再度取りつつ、確認テストや単語テストを都度復習し、2023年の6月ぐらいまでこのメニューで行いました。
6月以降は授業の見直しが終わった後は、基礎、完成、実戦のワークブックを解き、よく出そうな部分、分からなかった部分を要項集で確認しました。
ワークブックを2周程度したぐらいから、知識の定着と、問題への対応力の向上を実感できるようになりました。
2年目ではある程度余力があったので、ワークブックの復習と、東大や京大といった国公立大の生物を思考力問題対策で行っていました。実験系の問題が苦手な方は演習としておすすめです。

物理化学

高校は化学基礎のみでしたので、化学、物理も1からのスタートでした。
生命科学を優先していたので、物理化学も23年の1月ごろからKALSの授業を視聴しました。特に、物理は苦手だったこともあり、補助教材としてTRYの映像授業も見つつ、ノートにまとめていました。また、勉強していて生命科学以上に知識を定着させるのに問題演習が必要な科目だと感じ、2023年6月(鹿児島大学、大分大学の入試の時期)以降はセンター試験や大学入試の問題演習を行っていきました。
 2年目は、高校範囲の問題演習は継続しつつ、大学範囲の有機化学や熱力学といった大学によって重点的に出題される分野にもある程度対応できるように勉強しました。ここもKALSの授業と並行し、他の参考書(大学で学ぶ物理化学の特別講座:KADOKAWA、有機化学の基本と仕組み)も読みつつ勉強しました。

英語

 TOEIC、TOEFL対策以外は医学系の文章を1日1文読むようにしていました。
TOEICは受験したこともあったので、2週間ぐらい前から模試を解く程度にし、TOEFLは初受験だったので、1ヶ月ぐらい準備期間を作って、過去問やSpeaking対策を行いました。
ただ、和訳や日本語での説明といった勉強はほぼしていなかったので、独自の英語問題が入試として課される大分や旭川では苦労した印象があります。なので、適度に和訳や要約する機会には触れておくべきかもしれません。

その他(小論文)

2年目に本格的に対策しました。1年目の受験の時に、小論文の時間が足りないことが多かったので、小論の講座で出題されている問題や市販の小論の本で取り上げられたテーマを30分800字で書ききる練習をして、時間対策を行いました。

面接、GD

就活時代に苦手だったので、KALSのチューターの方々や家族、友人に手伝ってもらいました。面接は学校によってですが、かなり差が出て筆記の結果を逆転できる可能性があります。(長崎大学、大分大学など)そして、人との練習がかなり効果的です。色々な方に協力してもらい、フィードバックをもらいましょう。

全体を通して効果が特にあったと感じる勉強法

 理系科目全体に言えることですが、授業を見終わった後の問題演習で、分からなかった部分は躊躇なく解答を見て、理解できない部分を都度調べ、細かく復習したことが良かったと感じています。演習量自体は少なくなりますが、復習の過程でほかの問題との共通点が見つかり、結果として他の問題にも応用が利くと思います。

1日の勉強時間

仕事をしていた時期は1日2~3時間で、授業と小テストを受けるぐらいでした。退職後は1日10時間程度勉強していましたが、2年目や最後の方は集中が切れて、実際の勉強時間は6時間程度だったと思います。個人的には、より継続して集中した勉強時間を作る方法を考えるべきだったと思います。

家族の反応など

金銭面も含めて理解をいただけたので、本当にありがたかったです。
また、受験中は色々な交友関係も断っていたので、精神的な支えに家族がなっていたと思います。

その他、受験を経験した感想など

医学部編入試験は精神的な負担が大きい試験だと思います。勉強の進捗のプレッシャーや、試験の結果によるストレスなど、色々な場面で精神的負担がかかります。その中で、いかに継続して勉強や試験対策を淡々とできるかが編入試験のカギになると思います。つらいと感じるときにもとりあえずは勉強をしてみる、そして、一息ついて誰かとコミュニケーションをとるといった風に、何かしらで勉強はしつつメンタルを正常に戻す方法を知っていると、受験勉強はスムーズにいくと思います。
まずは、ご自身が選択された医学部受験挑戦に自信を持って勉強してください。きっと、その自信や自分の目指す医師像が勉強する糧となります。そして、大変な時には家族や友人をはじめ、KALSのチューターの方々を頼って受験生活を乗り切りましょう。皆様の合格を心より応援しております。