24年 大分大学(医学部)合格者 合格体験記
31歳、女性。私立大学教育学部卒業。大学卒業後、関東圏の自治体にて一般事務職として入庁後、8年間勤務。精神疾患を発症し休職する職員が跡を絶たない状況が続くなかで、精神科医を志し、医学部受験を決意。2024年2月から本格的に勉強を開始。2024年8月、大分大学に合格。
1.プロフィール
医学部編入、学士編入に至るまでの経歴
私立大学教育学部社会科卒業後、関東圏の自治体に入庁し、8年間勤務。部署を経験し、2023年3月退職しました。この時点で受験自体は決意していましたが、他方、過去の経験から海外での就業経験の必要性も感じていたので、約9ヶ月間、英語圏に滞在しました。2024年1月に帰国してKALSに入学し、2月から本格的に受験勉強を開始しました。
出願校や受験校など
文系出身でも合格実績があり、生命科学と英語が中心+高校物理、化学の知識で受けられる大学を志願先として選定しました。
出願校→大分大学、長崎大学、福井大学、山口大学
受験校→大分大学のみ。大分大学の最終合格発表日が他3校の試験日より早かったため、他3校は全て筆記試験を辞退しました。
その他→状況次第では出願しようと考えていた旭川医大の出願書類を取り寄せていました。(日程的に出願はしていません。)
2.勉強方法
KALS を選んだ理由・受講内容
文系出身かつ30代であったことから、可能な限り、効率的に学ぶ必要があると考え、KALSへの入学を決めました。基礎から学ぶ必要があったため、基礎+完成+実戦コースを通信で受講しました。
志望校を選んだ時期・理由
本格的に受験勉強を開始したのが、比較的遅い時期であったため、当初は8月中旬に筆記試験を行う長崎大学以降を受験しようと考えていました。勉強の進捗状況に応じて、間に合いそうであれば、大分大学にも出願しようと考えていました。4月に第1回公開模試を受験した際、想像していたより手応えがあったため、急遽、大分大学も出願しました。
入試までに勉強した科目
生命科学、医学英語、物理、化学
得意科目・不得意科目
得意科目→特にありません。
不得意科目→物理、化学(大学一般入試の際に使用していないため。)
各科目の勉強法
生命科学→KALSの映像授業、テキスト、ワークブックのみ。8月中旬までに全教材を2周しました。また、直接的に役立ってはいないと思いますが、2023年までにスタディサプリやTry
itなどを活用して、高校範囲の生物、化学、物理、数学をざっくりと復習していました。
英語→長崎大学の出願に必要だったので、4月頃までTOEIC(L&R及びS&W)のための勉強をしていました。その後、医学英文を読むための単語力が追いついていなかったので、KALSの教材を使用して、英単語の暗記に努めました。またそれと並行して、KALSの教材を使用して長文読解にも1日1題取組みました。
KALS 実力テスト、公開模試の成績について
生命科学
2024/4 第1回公開模試 118/200点(順位:15位/167人 偏差値:63.5)
2024/5 実戦シリーズ 生命科学中間テスト 59/100点(偏差値:61.6)
2024/5 第2回公開模試 74/100点(順位:5位/134人 偏差値:65.9)
2024/5 実力テスト② 73/100点(偏差値:63.4)
英語
2024/3 実力テスト② 72/100点(偏差値:59.0)
2024/4 第1回公開模試 38/100点(順位:89位/151人 偏差値:48.3)
1日の勉強時間。また、勉強時間を確保するための工夫や苦労など
近所の市立図書館で、毎日9時~20時頃まで勉強していました。お昼は、帰宅して昼食を取っていたのでトータル90分くらいの休憩を取っていたと思います。夕食後は、就寝までのあいだに、生命科学の用語問題集や英単語の暗記など、机に向かわなくてもできるものに1~2時間程度、充てていました。
家族の反応など
最初は半信半疑だったと思いますが、本気でやりたいなら、と応援してくれました。勉強に専念するために実家に戻っており、食事や家事などの面で全面的に協力してくれました。
スランプの有無とスランプ克服法
勉強を始めたのが遅かった分、学力的なスランプは感じませんでしたが、試験結果発表前など、集中力に欠ける時期はありました。振り返ると、試験期間が始まるまでの期間が最も集中力を高く保てていた時期だったと思います。なので、試験期間開始前までにいかに基礎を固められるかが、まずは重要なのではないかと思います。また、集中力が下がっていると感じる時期でも、生活のペースを守って、同じリズムで勉強時間を確保していたことが良かったと思います。
その他、受験勉強を経験した感想など
文系出身で、生命科学についての基本的素養がない中でのスタートでしたが、井出先生の分かりやすく面白い授業のおかげで、大きくつまずくことなく学習を進めることができたと思っています。
また、全体を通して、基礎的な内容を正確に落とし込むことや、直感的に理解できない事柄でも、粘り強く何度も考えることが重要だと再認識しています。基本に忠実に、かつ粘り強く取り組むことが結局は一番の近道だと改めて感じています。
加えて、編入試験は様々な面で、一般入試より孤独感が強くなりやすいと思います。そういう意味で、そこの部分のケアをいかに上手くできるかも大切な要素だと感じています。勉強の支障にならない程度に、運動をする、友人と会って話すなど、自分なりにストレスやもやもやした気持ちを解消できる方法を持っておくことをおすすめします。
3.その他
これから医学部編入を目指す方へエール
編入試験は、一般入試とはまた異なるプレッシャーがあり、仕事を続けるor続けない、就職活動をするorしない、どの大学を受けるかなど、自分の責任において選択し、決断しなければいけない場面も多いことだと思います。今振り返れば、決断して良かったと思いますが、私自身、未来が分からない状況の中で、どれが自分にとって最善の選択なのか迷うこともありました。そんな中、受験を決意しただけでも皆さんは素晴らしいと思います。結果は誰にも分かりませんが、勉強しないことには受かるものも受からないので、不安を抱えながらも、とにかく日々取り組む姿勢が大事なのではないかと思います。
不安はあって当たり前だと開き直って、頑張ってください。応援しています!!