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鹿児島大学 医学部 合格体験記 

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24年 鹿児島大学(医学部)合格者 合格体験記

27歳、女性。国立大学工学部卒業。臨床工学技士として医療に携わる中で、医療現場の課題を感じたことがきっかけで医師への思いが再燃し、受験を決意。2024年1月から本格的に勉強を開始。仕事と両立しながら2024年7月鹿児島大学に合格。

1.プロフィール

編入の受験に至るまで

大学受験で医学部を目指して1浪するも不合格→大学では医用工学を専攻し卒業→1年制の専門学校で臨床工学技士の免許を取得→3次救急の病院で勤務し3年目
編入の受験は2年目の2023年夏〜秋頃に決意しTOEICのスコアを取得したのち同年12月にKalsに入塾しました。2024年1月から本格的に勉強を始め、6月からの試験に臨みました。受験にはお金もかかるので、今年度の受験は仕事を続けながら挑戦することにしました。仕事はフルタイム+月30-40時間の残業+当直月約4回でした。1年目で合格できなかった場合、翌年以降は仕事をセーブしようと考えていました。

受験校

鹿児島◎(1次169点(7位)/2次90点、総合6位で正規合格)
香川×(1次)
出願のみ:愛媛/福井
今年度受験を検討:群馬/島根/秋田/弘前/旭川医科
生命科学の完成シリーズの勉強を終えるくらいの時期から始まる試験で日程が合う大学は全国どこでも受験する、合格をいただけた段階で受験終了、と決めて受験校を選択しました。

2.勉強方法

各時期の勉強内容

時期 勉強内容 週の勉強時間 備考
2023/11 TOEIC受験 10時間 スタディサプリを約1ヶ月受講し1回受験(725点で提出)
12 生命科学基礎
1問1答
10時間 実家に引越す/友人に試験の挑戦を宣言/ SNS消去/勉強の習慣づくりのためにコーチングを始める
2024/1〜2 生命科学基礎
1問1答
20時間 本格的に勉強開始/推薦書依頼/志望動機雛形作成開始
3 生命科学完成1周目/1問1答/
要項集
30-40時間 志望動機雛形完成/出願準備開始
4~6 生命科学完成2周目/1問1答/要項集 30-40時間 6月より試験開始
1次試験合格後はほとんど面接対策に時間を充てる

生命科学の勉強について

1月-3月前半 基礎シリーズ(テキスト/確認テスト/1問1答)
この時期は1講ごとに暗記項目をまとめ直し goodnotes (iPadのアプリ)で暗記していましたが、既存のテキストのみでどんどん講義を進める方が良かったと思います。講義を1周し確認テストと1問1答をやりこみました。
3月後半-6月 完成シリーズ(テキスト/確認テスト/要項集/テストバンク)、1問1答
完成シリーズの1周目を終えた段階で定着不足を感じ、勉強方法を見直しました。2周目はテキストの問題を解く→できなかった問題に付箋を貼る→講義を見て理解→関連する分野の要項集の記述問題を解く&その問題に付箋を貼る→次の日に前日貼った付箋部分を解き直してから次に進む(次の日は前日と別の色の付箋を使う)という方法です。付箋は数種類の色を使用し、今日は黄色の付箋を見直してから次に進む、明日は紫色…と毎日復習する付箋の色を変えて記憶に定着させていきました。勉強を進めるごとに付箋の数は増えますが、次第に1問あたりにかかる時間も短くなっていきましたし、要項集を並行して行うことで記述力も着きました。この方法で6月までにもう1周しました。足りないと思った分野は基礎シリーズを見直すこともしました。実戦シリーズは鹿児島大の二次試験の受験を終えてから始めようと考えていました。
※1年目の受験は時間が非常に厳しかったので生命科学が第一優先で、英語、物理、化学にはほとんど時間を割けませんでした。物理化学は過去問には目を通し、頻出だと思った分野のみ直前に講義やyoutubeのまとめを流し見する程度でした。

模試の成績

記述模試(5月)

科目 英語 生命科学 物理 化学
偏差値 40.3 39.7 44.2 40.5
順位 130/156 135/167 52/81 63/85

マーク模試(5月)

科目 生命科学 物理化学 総合
偏差値 41.6 50.0 45.6
順位 104/134 48/90 65/90

仕事と受験勉強の両立をする上で意識したこと

・家以外で勉強する
仕事を終えて帰宅し、ご飯を食べた後に勉強を開始することは大変です。私は家の中だとどうしても眠くなってしまうので最寄駅の自習室を契約し、夕食後に外に出てそこで勉強するようにしました。仕事のある日は20-23時で勉強できました。休日は図書館かコワーキングスペースかカフェで勉強しました。
・勉強時間の捻出
よく会う仲の良い友人に2023年の年末に宣言も兼ねて編入の挑戦と休日に遊べなくなることを伝える/実家に引っ越し、家事と食事のサポートをしていただく/隙間時間こそ勉強(電車待ち、エレベーター待ち、歩いている間など)
隙間時間の勉強には講義音声、テストバンク、1問1答が便利でした。歩きながら講義の内容を自分で説明できるかやってみるのもいいと思います。平日の勉強時間は最低30分、最高4時間程度でした。
・勉強の質向上のためにお金を惜しまない
TOEIC:スタディサプリを契約
面接:Kalsの対策講座(オンライン)+外部の面接練習(対面)
志望動機:Kalsの個別添削講座
自習室:平日夜のみ使用できるプラン(月額約5000円)
コーチング:勉強記録へのコメント+月2回の面談ができるプラン(月額約2万円)
・1人でやらない
通信講座の受講で、周囲の状況も分からなかったので、自分のやっていることが良いのか悪いのか、進んでいるか遅れているか、定期的に確認することが必要だと思います。私は最低月に1回はチューターさんとの面談を組み込み、勉強の進度を確認したり、志望動機や面接対策などの受験準備を見ていただいたりしました。
また、就活に力を入れていた友人に面接のコツを聞いたり、鹿児島大学に進学した方に話を聞いたり、色んな人に頼ることを意識しました。
・どんなに疲れていても、少しでいいから勉強に取り掛かってみる
「今日は無理だ」と思っても5分でいいので勉強に取り掛かってみると、思いがけず頑張れることがありました。疲労が溜まっている時はやっても集中できないので、きっぱり諦めて翌日以降に向けて休むことも大切だと思います。

3.最後に

模試の結果を見れば一目瞭然ですが、私は合格には程遠い受験生でした。しかし、「受験しなければ受かる可能性はゼロ」「自分だけは自分のことを絶対に諦めない」「あとは仕事削るか睡眠削るかというところになるまで徹底的にやる」と固く決意し自分を鼓舞しながら何とか受験に間に合わせ(実際全く間に合っていませんが)、運よく合格をいただくことができました。叶えたいことのために医師を目指す毎日は、苦しいことの方が多いと思いますが、今頑張ることを選んだあなたはとてもかっこいいです。皆様の挑戦を心から応援しています。