鹿児島大学(医学部)合格
24歳、女性。私立大学保健衛生学部看護学科卒業。臨床経験と自分自身の経験から医師になりたいという思いが募り、医学部受験を決意。2023年10月に退職、2023年11月からKALSへ入塾し受験勉強を開始。2024年9月に鹿児島大学に合格。
1.プロフィール
医学部編入、学士編入に至るまでの経歴
高校卒業後、地元の私立大学の看護学科に入学しました。そして第三次救急病院に就職しました。その病院で1年半、ICU看護師として働きました。
受験先と受験結果
鹿児島大学 最終合格
滋賀医科大学 一次試験のみ通過
長崎大学、琉球大学、群馬大学は一次通過せず、大分大学と秋田大学は書類で不合格
進学先と進学先を選んだ理由
鹿児島大学
医学部編入、学士編入を志したきっかけ・時期
自分の臨床経験から医師になりたいという気持ちが芽生え、医学部受験を決めました。2年は仕事をせず、受験勉強のみに専念する意向でした。
2.勉強方法
KALS に入学した時期・KALS を選んだ理由・受講内容
・11月 総合コースを取りました。
・選んだ理由は、学士編入に関する情報量が多く揃っており、また井出先生の授業が面白いという話を聞いていたからです。
志望校を選んだ時期・理由
・教授への推薦書の依頼の事も考え、2月くらいにある程度志望校を決めました。とにかく可能な限り受験する作戦にしました。2科目型、高校の物理・化学を課す4科目型大学を視野に入れていました。合格可能性を高めるには沢山受験するしかないと思い、最大で10校受験するつもりでした。
入試までに勉強した科目
・生命科学、医学英語、高校物理、高校化学、統計、線形代数、微分積分
得意科目・不得意科目
・得意科目 強いて言うなら生命科学
・不得意科目 英語
各科目の勉強法
①生命科学
<入校~4月>
★対面授業:完成シリーズ14講から参加
★web授業:12月末に基礎・完成シリーズを見終わる
入校後に完成シリーズの第4講の対面授業を初めて受けましたが何も分かりませんでした。対面授業の進行度にweb授業で追いつくまでは、対面授業に参加しませんでした。12月末に基礎シリーズ・完成シリーズの講義を全て見終わり、完成シリーズの14講から対面授業に参加を開始しました。それ以降はKALSテキストの冒頭にある井出先生のコメント通りに基本的にやりましたが、ワークブックは6月の入試までには間に合いませんでした。そのため、鹿児島大学受験後に基礎・完成・実戦ワークブックをやりました。
<4月~5月末>
★要項集・完成シリーズを周回
4月からは要項集を全ページコピーし、暗記マーカーを引きながら読みました。講義の内容とマッチしている所はテキストやノートで見直し、分からない所は自分で調べて紙に書き起こすなどして理解しました。また後ろの練習問題はほぼ記憶しました。もし今年どこも受からなければ要項集を丸暗記する予定でした。
完成テキストは解説の内容も完璧にしました。
<授業の受け方>
井出先生の口頭説明で大事そうなところはルーズリーフの右端に書きました。新宿校の対面授業までにweb授業を視聴し、1週間かけて問題の復習と用語問題集を行いました。対面授業は復習と知識の補充を兼ねる目的で受講しました。対面授業が終わった後は、前回の講義の復習テストを受けて、前回の講義の定着度を測りました。
②英語
・TOEIC
<2024年1月(初回受験まで)>
★公式問題集1冊、金フレ、文法特急
公式問題集を1冊完璧に仕上げて金フレと文法特急を3周しました。初めて2024年1月にTOEICに臨みましたが、580点しかなくて焦りました。鹿児島大学への出願のためには720点が必要で、TOEICの結果の郵送を考慮すると3月の受験が最後のタイミングでした。
<1月~3月>
★直前の技術をやり込み、公式問題集もう1冊、本番通りの時間を測って練習
直前の技術という本をオススメして頂きました。それを2週間読み込みノウハウが分かり、2月の試験では710点まで上がりました。その後、金フレをさらに2周、公式問題集をさらに1冊仕上げ、本番通りに時間を測って解く練習をしました。これで3月の試験で780点を取りました。この点数を鹿児島大学に提出しました。
・医学英語
英単語帳は計5冊やりました。
英語論文対策:完成テキストを3周と各大学の過去問
単語:シス単、ターゲット1800、金フレは5周。KALSの単語帳は3周、TOEFLテスト英単語超3800はRANK2まで。
③高校物理、高校化学
★宇宙一わかりやすいシリーズ→大学受験Doシリーズ
上記のやり方が一番学習効率よく学べました。物理は特にDoシリーズでは定型的に問題を解く方法が理解できるので良かったです。滋賀医科大学、山口大学を受験する方は上記参考書で対策可能だと思います。
④統計、線形代数、微分積分
★医療統計わかりません!!、KALSのテキスト、統計の授業で配られた滋賀医科大学対策プリント
KALS 実力テスト、公開模試の目標設定、成績について
生命科学:偏差値44~55、4月以降のテストで63台。公開模試①54くらいでした。
英語:公開模試① 44
物理化学は勉強が間に合っていなかったので受けていません。
不得意科目攻略のために特に工夫したこと
・苦手だと思わない、好奇心を持つことを意識しました。
・今できていないだけでいつか絶対できると自分に言い聞かせて何回も挑みました。
得意科目を伸ばすために特に工夫したこと
・どんな教材でも8割完成をまず目指しました。残りの2割を仕上げるのは、コスパが悪いと考えていました。なので、何回も間違えたり苦手意識がある残りの2割はマーカーや付箋を貼って直前に見直せるようにしたり、その部分だけ別でノートにまとめたりしました。
おすすめ図書とその利用法
・TOEIC L&Rテスト 直前の技術
・鎌田の理論化学の講義
・鎌田の有機化学の講義
・漆原の物理明快解法講座
・生化学辞典(中古で購入)
1 日の勉強時間
基本:14時間
直前期(試験1か月前):16時間
自習室を自分で借りて、そこに毎日通っていました。誰よりも勉強しないといけない自覚があったので、日々の生活をルーティン化しました。7~21時で自習室に籠っていました。また、鹿児島大学受験直前期に永川先生と面談した際に16時間勉強するように助言を頂いたので、さらに時間を増やしました。
家族の反応など
とても喜んでくれました。鹿児島大学の追加合格の連絡がきたとき、嬉しくて号泣しながら父に電話をかけました。母も兄姉も祖母もみんなすごく喜んでくれて、一生心に残る瞬間です。
スランプの有無とスランプ克服法
鹿児島大学の二次試験が終わった後、一気に気が抜けました。その時は一日8~10時間くらいしか勉強できませんでした。そして正規合格を頂けなかった時、忘れて次に頑張りたい気持ちと追加合格への期待が入り混じって気持ちの整理がつかずうまく勉強に集中できませんでした。ですが、朝ちゃんと起きてその週やることと、その日やることをリスト化するようにした所、回復していきました。
3.その他
その他、受験勉強を経験した感想など
受験に挑戦する2年は勉強だけに集中することを決め、環境を整えるために犠牲にできるものは全て犠牲にしました。難関試験であり受かる自信が全くなかったので、友達に医学部を目指していることは言えませんでした。そのため、友人には「やりたいことができた。2年は遊べない」と伝えました。
私は「あきらめないこと」「勉強を楽しむこと」を目標にしました。しかし不合格を見ると悲しくなるし、不安が募りました。ただ、受験をする中で毎回何かを学べていることは決して人生において無駄にならないと思いポジティブに考える様にしていました。予想外の合格は、本当に嬉しかったです。頑張ってよかったです。
医学部へ編入するにあたっての抱負
精神医学、救急医学に興味があります。患者さんと深い関係を築ける分野で医師として働きたいです。
これから医学部編入を目指す方へエール
私がこの体験記で伝えたいことは、「誰でもどのタイミングでもチャンスはある。」ということです。私は入塾が遅く時間がないのに、学歴・職歴・TOEICすらなし。何もない中から始めました。とにかく努力だけは怠らず試験当日を迎えて、最後まで諦めずに1点でももぎ取って、当日は試験を楽しむことを目標にしていました。誰でも、いつからでも可能性はあります。孤独を感じやすい試験であり、大変な事も多くあると思いますが、KALSを信じて突っ走ってください。
最後に、KALSの講師の皆様並びにチューターの方々、事務局、受付の方々、全ての方々に心から感謝しております。本当にありがとうございました。