はじめよう。まだ、未来は変えられる。

医学部学士編入の小論文対策 お役立ち記事 

 通学講座  オンライン講座
医学部学士編入の小論文対策

医学部学士編入試験では一部の大学で小論文が課されます。このコラムでは学士編入試験で課される小論文について見ていきます。読後の皆さんに、小論文対策の必要性への理解や、対策を一歩進めようという気持ちが残っていると嬉しい限りです。

なぜ小論文試験が課されるのか

小論文試験は生命科学や英語、物理、化学、数学と比較して、後回しにされる科目です。これには、正解が一義に定まりにくいため対策が難しい、あるいはそれほど多くの大学で課される訳ではないので優先順位が低い、といった理由があるでしょう。

しかし、大学が「わざわざ」小論文試験を課すのはなぜかを考えてみてください。これには大きく2つの理由があるでしょう。1つは現代の医学・医療が抱える課題に対する興味・関心を問うためです。これからその分野に携わるのであれば、大学が抱いている、いわば「危機意識」を共有してくれる人材かどうか? 大学にとっては切実な問題です。

もう1つはもっと足元のところのものです。つまり、日本語運用能力ともいうべき力を問うためです。他者からの問いかけに応えるには「読む(聞く)」「書く(話す)」力が必須ですが、この点を十分に意識せずに独りよがりな答案を書く人が見られます。余談ですが、小論文をきちんと書くことのできる人は、生命科学や英語の論述もきちんと組み立てられる人が多いようです。ともあれ、大学入学後の勉強についていく上でも必須であるこのような日本語運用能力は、小論文や面接・集団討論などで如実に立ち現れると言えるでしょう。

以上を踏まえて、改めて小論文対策の必要性を意識してほしいと思います。(なお「英語」とされる試験科目の中に見解論述問題が紛れ込んでいることも多々あります。このような問題にも小論文が役立つはずです。)

小論文の傾向

小論文と聞くと、大学入試(一般入試)の小論文を想像する人がいると思いますが、編入小論文はそれとは性格が大きく異なります。端的に言えば、問題で扱われるテーマが、医療・生命・科学に関わる、より専門性の高いものとなります。また、設問の指示が大学入試(一般入試)と比較して、より絞られたものになる傾向もあります。例えば次のような問題です。

患者が医学的に合理的でない治療を選んだ場合、つまり、「専門家の判断」と「本人の意思」とが乖離する場合、どのように判断を下すべきと思うか。

臨床の場面における問題は一般入試でも扱われますが、このような難しい場面が取り上げられることはあまりありません。しかし編入試験では、これまでの人生経験を活かして(話せば誰もがわかってくれる、といったキレイゴトでは済まされない現実を経験してきた者としての知恵を活かして)、現場の難しさと向き合う姿勢や度量が問われるわけです。そしてこのような根本姿勢のもとで、唯一の正解がない問いに対して、自身の考えを深め、伝わる文章としてまとめ上げることが求められるわけです。このようにして書かれた答案には、自ずと「医師としての資質・適性」が宿ることになります。

小論文で必要な力

小論文に取り組んでいくにあたって必要な力をまとめると次のようになると言えます。

  • 知識:現代の医療・医学に関する基本的な知識がないと出題の意図や問題のテーマの理解が難しくなり、そもそも出題者との「対話」を組み立てることはできません。
  • 資料理解:課題文や図表、そして設問の指示を正しく理解することは、対話相手からの投げかけを受け止める行為です。ここが抜け落ちると、小論文が対話ではなく演説になってしまいます。
  • 思考:設問の指示に対して、現実に立脚した論理的な思考を展開することが期待されます。この際、与えられている資料や自身の知識もフル活用しながら、一方で単なる知識自慢にならないように注意しながら、考えを深めていく必要があります。
  • 答案作成:いくら素晴らしい考えを抱いたとしても、それが対話相手に伝わらないものであれば評価は低くなります。

このように書き上げると、小論文対策は特段に難しいものではなく、むしろ個人でできるものと考えるかもしれません。しかし、少し考えると以下のように気づくはずです。

  • 知識:特定の事柄だけ詳しくても対応できない。全般的な知識をどのようにして身につけるか?
  • 資料理解:知識を駆使しながら資料を読む、ということはわかるが、本当に読むことができているか、どうやって確認するか?
  • 思考:自分の考えが独りよがりのものになっていないか、あるいは、現実から乖離したものになっていないか? また、論理的に飛躍のあるものになっていないか?
  • 答案作成:他者に伝わらない答案になっていないか?

これだけでも、小論文が独学だけでは対応しにくいものであることがわかると思います。むしろ、講座を通して体系的に力をつけていくこと、その際に他者からのフィードバックを受けて書き直す過程を重ねること。こういった地道な取り組みこそが重要になってきます。限られた時間の中で効率よく勉強を進めるという点でも、講座を通して力をつけていくのが理想的と言えます。

面接にも通じる効果

ここまで、小論文対策の必要性、小論文の傾向、そして小論文に必要な力を概観してきました。早めに対策を進めることが、いつしか大きな貯金をもたらすものである、ということを理解していただけると幸いです。もちろん、その貯金を得るまでには大変なこともあるでしょう。ですが、小論文は「医師になってからのことを考えさせる科目」とも言えるものですから、医者になりたいと強く希望している皆さんであれば、小論文の勉強もきっと楽しく、興味を持って進められるはずです。

なお、ここまででも面接や集団討論に少し触れたところがありましたが、小論文の対策は面接対策にも活用できます。どちらも「自分の考えを、根拠を添えて筋道立てて示す」という点で共通しているからです。

医療テーマについて考えを整理する練習を重ねておくと、面接で関連する問いを投げかけられたときにも、落ち着いて自分の言葉で答えられます。書く訓練が、話す力の土台にもなるということです。

小論文と面接を別々の対策と捉えず、地続きのものとして準備すると効率的です。面接そのものの対策は、面接対策 で詳しく解説しています。

共通メニュー

まずはガイダンス・説明会へ

講座の特色や試験情報、学習の進め方を知る第一歩としてご活用ください。

ガイダンス・説明会 個別相談