- 作成日 2026/6/27
医学部学士編入試験の英語は、一般的な大学受験の英語とは性格が異なります。長文の語彙問題や文法問題よりも、医学・生命科学に関する英文を読み解く力が中心に問われるからです。
そのため、「英語が得意」という自負があっても、出題の傾向を知らないまま臨むと戸惑うことがあります。逆に、読解の方向性を正しくつかめば、これまでの英語力を効率よく得点に結びつけられます。
本記事では、編入英語の特徴と、必要な英語力の考え方、読解の勉強法、そして背景知識を活かすコツを、結論ベースで整理します。
編入英語の特徴
編入英語の中心は「専門的な英文を読み、内容を正確につかむ読解力」です。多くの大学で、医学・生命科学に関連する英文が題材として使われます。
出題の形式は、英文の内容を要約させたり、設問に日本語で答えさせたりするものが見られます。単語の知識を問うだけの問題は少なく、「書かれている内容を理解し、自分の言葉で説明できるか」が問われる傾向にあります。
つまり、英語そのものの試験というより、「英語で書かれた科学的な文章を読む試験」と捉えると、対策の方向性が定まります。
必要な英語力の考え方
求められるのは「速く正確に読み、内容を取り出す力」です。難解な構文を和訳する力よりも、文章全体の論旨を追う力が重視されます。次の3つを軸に考えると整理しやすくなります。
- 読解の速さ:限られた時間で、まとまった分量の英文を読み切る
- 内容把握:細部にとらわれず、筆者の主張や論理の流れをつかむ
- 専門語彙:医学・生命科学で頻出する語を、文脈の中で理解する
すでに英語に親しんできた方は、基礎的な文法や構文の力を土台として活かせます。そのうえで、科学的な文章に特有の言い回しや論理展開に慣れていくことが、得点を安定させる近道です。
読解の勉強法
読解力は「読む量」と「読み返す精度」の両輪で伸ばします。ただ多く読むだけでも、丁寧に訳すだけでも、片手落ちになります。
- まず通読し、段落ごとの要点を一文でつかむ
- 分からなかった箇所を、構文と語彙に分けて確認する
- 理解した英文を、再び速く読み直して定着させる
- 同じテーマの英文を続けて読み、論理展開のパターンに慣れる
科学的な文章は、「問題提起→仮説→検証→結論」といった型を持つことが多くあります。この型を意識して読むと、初見の英文でも全体像を予測しながら読み進められるようになります。日々の学習で、要点を日本語で言い換える練習を重ねることが効果的です。
背景知識の活かし方
生命科学の知識は英語読解の強力な助けになります。題材が医学・生命科学に偏るため、扱われる内容をあらかじめ知っていれば、英文の理解は格段に速くなるからです。
たとえば、細胞や遺伝子のしくみ、免疫の働きといったテーマを日本語で理解していれば、英文中で多少読み取れない箇所があっても、文脈から内容を補えます。これは、英語と生命科学を別々に学ぶより、相互に結びつけて学ぶほうが効率的だということを意味します。
生命科学そのものの学習法は、生命科学の勉強法 で詳しく解説しています。英語と並行して背景知識を固めることが、読解力を底上げする近道です。
よくある質問
英語が苦手でも対策できますか?
基礎的な文法と構文を固め直すことから始めれば、十分に対策できます。求められるのは難解な和訳力よりも内容を読み取る力なので、まずは短い英文を正確に読む練習を積み重ねることが土台になります。
英単語はどこまで覚えればよいですか?
一般的な語彙に加え、医学・生命科学で繰り返し登場する語を文脈の中で押さえることが有効です。単語帳の丸暗記より、英文を読みながら覚えるほうが、実際の出題に対応しやすくなります。
生命科学の学習と英語はどちらを先に進めるべきですか?
どちらか一方に絞るより、並行して進めるのが効果的です。英文の題材は生命科学に関わる内容が多いため、背景知識が読解の助けになり、英語を読むことが知識の定着にもつながります。互いに支え合う関係として取り組むとよいでしょう。
科目別対策などのよくある質問は、医学部学士編入のよくあるご質問 にまとめています。
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