25年 神戸大学・岡山大学(医学部)合格者 合格体験記
20代、女性。国立大学健康科学系学科卒業。看護師としての勤務経験から受験を決意。2024年7月に入塾、2025年1月に退職し本格的に受験勉強を開始。2025年7月に岡山大学、9月に神戸大学に合格。
1.プロフィール
医学部編入、学士編入に至るまでの経歴
文系で大学に入学後、健康科学系の学科に進学しました。大学卒業後は看護師として3年弱勤務しました。
受験先と受験結果
2025年度実施入試
| 受験校 | 筆記試験 | 最終結果 |
|---|---|---|
| 鹿児島大学 | 不合格 | ― |
| 大分大学 | 合格 | 最終試験辞退 |
| 東京科学大学 | 不合格 | ― |
| 岡山大学 | ― | 最終合格 |
| 神戸大学 | ― | 最終合格 |
そのほかにも、長崎大学、福井大学、群馬大学に出願し、山口大学や弘前大学の受験も検討していました。入試はお金、時間、エネルギーを費やすものになるので、数を絞って対策を練るという方法も考えられますが、私の場合は「受けておけばよかった」と後悔したくなかったこともあり数を打つ戦略でいました。
進学先と進学先を選んだ理由
精神科の教室にて行われている研究内容が自分の関心に近いこと、街の利便性が良いこと、近畿地方で暮らしてみたいと思っていたこと等があり神戸大学に進学することにしました。
医学部編入、学士編入を志したきっかけ・時期
看護師として精神科デイケアで勤務し、集団精神療法に携わったことがきっかけです。将来のキャリアについて悩み始めた時期に、10年後にどんな仕事や生活をしていたいか医療職に限らず幅広く自由に考える中で、医師になりたいという思いに至り医学部編入を志すようになりました。
2.勉強方法
KALS に入学した時期・KALS を選んだ理由・受講内容
1年半〜2年ほど受験を悩んだ末に2024年7月に入塾し、2025年1月退職後に本格的に受験勉強を開始しました。
KALSを選んだ理由は、限られた時間の中で確かな情報を集め、適切に学習範囲を選定することを自分一人で行う自信がなかったこと、医学部学士編入試験を経験した友人や知人複数名のおすすめがあったこと、浪人生のころ河合塾に通っており河合塾にいいイメージを持っていたことなどがあります。
基礎・完成・実戦シリーズ、文系のためのミニマル数学、トップレベルテストゼミ、志望校別対策講座(岡山大学)、面接対策講座(個人・集団ともに)を受講しました。
志望校を選んだ時期・理由
受験を決意したころから、各校の入試科目を見て、生命科学と英語で受験ができる大学に出願をしようと考えていました。大学時代の指導教官に推薦書をお願いする1月ごろから本格的に検討し始め、チューターさんや永川先生に相談しながら決定しました。
入試までに勉強した科目
生命科学、英語、小論文、統計です。
物理、化学や数学は苦手意識があり仕上げる自信もなかったため、今年の受験では使用しないことにしていました。受験がもう一年続いた場合には、出願校の幅を広げるため、勉強しようと考えていました。
得意科目・不得意科目
比較的得意だったのは英語です。生命科学は、不得意分野がいくつかありました。
各科目の勉強法
生命科学
基礎・完成・実戦シリーズをオンラインで受講していました。仕事のない日には対面講義も受講していました。文系のためのミニマル数学、トップレベルテストゼミの対面講義、志望校別対策講座(岡山大学)のオンライン講義も受講しました。特にトップレベルテストゼミは非常におすすめです。私はずっと成績が振るわなかったものの、このテストゼミの期間に自分の中ではグッと伸びを感じました。緊張感のある問題演習ができるほか、問題の題材が非常に興味をそそられるものなので復習も楽しめ、知識の総まとめとして様々な分野の理解が深まったと感じています。
学習方法については、講義の受講(完成・実戦シリーズは予習も含め)と確認テストの受験をベースにしていました。テキストの予習→オンライン授業→確認テスト、というのをまずは全講一気に終わらせ、2周目以降は、テキストの問題を解き、授業の解説を再現できないところだけオンライン授業を見ていました。
またテキストが2-3周目に差し掛かったときに、ワークブックを解きはじめました。ワークブックもテキスト同様に、問題文を見た瞬間に解答の流れが頭に浮かぶところまで持っていくことを目標としました。
テキスト、ワークブックともに3周ほどした頃には、順番通りではなく、苦手な分野をピックアップして優先的に解くようにしていました。ワークブックは、完成・実戦シリーズは全て解きましたが、基礎シリーズは手をつけることができませんでした。問題演習で理解を確認することやさまざまなパターンの問題に触れておくことは重要なので、基礎シリーズのワークブックも解くことをおすすめいたします。
4月ごろからは、要項集の練習問題も解くようにしていました。また、6月の直前期には井出先生の学習相談でいただいたご助言をもとに、基礎シリーズの一問一答集を完璧にすること、前日取り組んだ内容もオーバーラップしながら学習を進めていくこと、苦手分野を精査し、力を入れるバランスを見極めることも意識して取り組み、なんとか大分大学の入試には間に合わせることができました。
英語
もともとやや得意だったため、基礎シリーズは確認テストを受験して間違えた項目のみ受講、完成シリーズはオンラインで全講受講していました。時間を計ってテキストの問題を解く→わからなかった単語を調べてKALSの単語帳に書き加える→添削を受ける&オンライン講義を受講する→前日やその日に取り組んだ文章を音読し頭の中で和訳できているか確認する、という流れで取り組みました。英語に得意意識のある方でも、問題演習で答案作成をし添削を受けることは、良いトレーニングになると思います。
外部試験については、受験を迷っている2023年12月にTOEFLを受験し84点を取得しました。スコアアップを目指したほうが良いかと迷いましたが、永川先生とも相談し、そこに労力をかけるより生命科学を伸ばした方がいいとのご助言をいただき、このスコアを出願にも使用しました。
小論文
基本的にはオンライン受講で全講受講し、添削を受けました。最初の5講は講義の後に答案を作成し、それ以降の講は講義の前に何も見ずに答案作成するようにしていました。なるべく1週間に1講のペースを守るようにしていました。
また、仕事のない日に数回、新宿校での対面講義も受講しました。新宿校の田本先生の講義では、トピックに関する知識を教えていただけることに加え、少人数ディスカッションの時間も設けていただき、集団討論の良い練習ができました。
小論文のある大学の入試の前には、テーマを見たら書きたいポイントが頭に浮かぶように、試験直前に見直せるメモを作成しました。
統計
オンライン受講をしていましたが、数学が苦手な私にとっては理解が難しい部分もあったため、基本的には、井出先生にお教えいただいた書籍「完全独習統計学入門」や、合格体験記で数多く紹介されていた「医療統計わかりません!!」を一日に30分ほど読み進めていく勉強法で取り組んでいました。
KALS 実力テスト、公開模試の目標設定、成績について
目標設定
2025年5月ごろまでずっと勉強が遅れている状況でしたので、いずれの模試も特に目標設定はしておらず、今持てる力を出し切り苦手分野を埋めていくという気持ちで取り組んでおりました。「まだこの単元は勉強できていないから…」と先延ばしにせず、多少学習が間に合っていなくてもテストをスケジュール通り受けることでお尻に火がつくとも感じました。成績が悪くてもあくまで本番は入試なので、あまり落ち込みすぎず、冷静に苦手分野を洗い出して穴を埋めていくことが大切かと思います。
成績
全てのテストの成績を見つけることができず、申し訳ございません。
生命科学
| テスト | 点数 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 第1回基礎シリーズ復習テスト | 41点 | ― |
| 実戦シリーズ中間テスト | 28点 | ― |
| 実力テスト① | 70点 | 50.1 |
| 実力テスト② | 37点 | ― |
| 実力テスト③ | 52点 | 55.9 |
| トップレベルテストゼミ 第1講 | 26点 | 41.6 |
| トップレベルテストゼミ 第2講 | 46点 | 48.0 |
| トップレベルテストゼミ 第3講 | 24点 | 43.7 |
| トップレベルテストゼミ 第4講 | 44点 | 51.9 |
| トップレベルテストゼミ 第5講 | 63点 | 53.2 |
英語
| テスト | 点数 |
|---|---|
| 基礎シリーズ医学英文法復習テスト | 62点 |
| 実力テスト② | 74点 |
| 実力テスト③ | 83点 |
不得意科目攻略のために特に工夫したこと
生命科学の脂質の代謝、神経生理学は特に苦手でした。繰り返し問題を解くこと、本当に理解できているか、わかっていることを何も見ずに白紙に書き出すこと、わかっていないところは何がわかっていないのか突き詰め、調べてもわからないことは積極的に先生に質問すること(メールのシステムを使っていました)で乗り越えました。メールで「わかっていること」「わかっていないこと」をきちんと文章にすることで、改めて知識を整理できたと思います。また、わからない点や苦手な分野は時間をかけてでもしっかりと潰していくことが重要だと思います。私の場合、苦手な問題を1問理解するのに3時間くらいかけたこともあったと思います。苦手なところに正面から向き合うのは苦しいこともありますが、入試で出たときにむしろ「時間をかけたところだ!やった」と思えるように努めました。
おすすめ図書とその利用法
生命科学、小論文はKALSの教材のみを使用しました。英語では一般的な単語を思い出すために単語帳「鉄壁」を、統計では先述の「完全独習統計学入門」「医療統計わかりません!!」を使用しました。
1日の勉強時間
大学受験からおよそ10年ぶりの本格的な勉強であったため、最初の頃は長時間集中することに苦労し、ポモドーロタイマーなどを用いていました。また、家ではどうしても気が散ってしまったり居眠りをしてしまったりと勉強時間を確保できなかったので、外に出て勉強するようにしていました。集中できる時間や場所をなるべく早い時期に見つけ、気分に左右されずに勉強モードに入れる習慣を作れると良いのかなと思います。
★仕事をしていたとき
・平日:合計約3時間
17時ごろ退勤、18時~21時に自宅最寄り駅のカフェで勉強
・休日
塾の授業に行く日:合計5〜7時間
10時~12時に授業、13時~18時に塾の自習室で勉強、可能なら20時~22時にカフェで勉強
塾の授業のない日:合計約7時間
13時~17時に地元の図書館で勉強、18時~21時にカフェで勉強
★仕事をやめたあと
・平日:合計約7〜9時間
13時~20時半に地元の図書館で勉強、可能なら帰宅後23時~26時の時間帯のどこかに勉強
・休日:
塾の授業に行く日:合計4時間
13時~16時に授業、16時~18時に塾の自習室で勉強、20時~22時に有料貸自習室で勉強
塾の授業のない日:合計約8時間
13時~17時に地元の図書館で勉強、18時~22時に有料貸自習室で勉強
家族の反応など
受験することを応援し、実家で暮らすことも許してくれました。また、合格した際には泣いて喜んでくれました。
スランプの有無とスランプ克服法
言ってみればずっとスランプでした。生命科学の学習が追いつかなかったり成績が伸び悩んだりしており、将来に対する漠然とした不安や、この選択が本当に正しかったのかという迷いが常に頭の片隅にありました。また退職後、勉強に専念する当初は、計画通りに勉強が進まずにかえって「また遅れているから今日も休んだって別に変わんないや」と怠けてしまうことが多々ありました。完璧でなくても、少しずつでも、自分が決めたことを進められるようになると気分が良くなると3月頃に気づき、ようやく軌道に乗ってきた記憶があります。
勉強の方針に行き詰まった際には人に相談すること、そしてまずは大まかに全体像を把握してから細部を詰めていくことも、スランプ克服において重要だったと感じています。
私はもともと、変なところで完璧を求めてしまう癖があり、「このシリーズをやり直すなら全講を見直さなきゃ」などと冷静に考えると非効率な方法に引きずられがちでした。しかし、チューターさんなど信頼できる人に相談することで、不安に流されずに「まだ○か月あるのだから、だんだん完成度を高めればよい」と考えられるようになり、効率的な方法を選択できるようになりました。
また、基礎が明らかに不足している場合には立ち返ることも大切ですが、ある程度できている段階であれば、まずは「その分野で何が問われるのか」を一通り把握し、2周目以降でブラッシュアップしていく方が効率的だとも感じました。
3.その他
医学部へ編入するにあたっての抱負
精神科において診療・研究をしたいと考えております。今回の受験ではKALSのみなさま、前職の同僚・上司・患者さん、友人や家族と、多くの方から学んだことやいただいたサポートのおかげで運良く合格することができました。皆様に心よりお礼申し上げます。精神医学の進歩に少しずつでも貢献することを目指して、今後も励んでまいります。
これから医学部編入を目指す方へエール
ずっと前向きな気持ちを保つことは難しく、どうしても波が出てきてしまうものだと思います。時には、挑戦したこと自体が間違いだったと感じてしまうこともあるかもしれません。私自身、そうしたときには「うまくいかないリスクより、挑戦しないリスクのほうがずっと大きい」という言葉を思い出したり、意識的に明るい未来を想像するようにしていました。そのときどきで自分の選んだ道はきっと最善なはずだと信じて前に進むことが大切なのだと思います。
また、しんどいときには、この合格体験記にある先輩方の率直なエピソードに何度も励まされました。ときには散歩するなどして、陽の光を浴び、新鮮な空気を吸って、どうか健やかにお過ごしください。皆様のご健闘を心よりお祈り申し上げます。