25年 香川大学(医学部)合格者 合格体験記
22歳、男性。私立海外大学卒業。コンピュータサイエンスと心理学を専攻。
合格体験記
大学の授業での経験から医学部受験を決意。2024年12月から受験勉強を開始。
受験に専念して 2025年7月香川大学に合格。
1 プロフィール
医学部編入、学士編入に至るまでの経歴
高校2年の一学期までは基本的に日本の教育を受けてきましたが、高校2年の時に父のアメリカでの駐在が決まったことに合わせ、アメリカの公立高校への転校を決断しました。その後、アメリカで学び続けたいと思い、アメリカの大学に進学し、2024年11月末卒業後、日本に戻っていた家族の元に戻り、12月にKALSに入りました。
受験先と受験結果、進学先
| 大学 | 一次 | 二次 | 進学 |
|---|---|---|---|
| 東京科学大学 | × | ― | ― |
| 岡山大学 | 〇 | ― | ― |
| 香川大学 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 名古屋大学 | 〇 | ― | ― |
| 筑波大学 | × | ― | ― |
| 高知大学 | 〇 | 辞退 | ― |
| 神戸大学 | 出願のみで辞退 | ― | ― |
医学部編入、学士編入を志したきっかけ・時期
直接のきっかけとしては、大学の最終学期に神経科学の授業を取り、脳についてわかっていないことを知りたいと考えたためです。脳についてもっと知り、研究したいという思いと、それを社会に還元できるようになりたいと感じました。
学士編入については家族の勧めもありました。私の経歴を生かせること、また、一般入試と比べ入試対策として医学とより密接にかかわる分野が出題されることから、学士編入との親和性が高いと感じ、1か月くらい悩んだのちKALSに入って勉強することにしました。
2 勉強方法
受講内容
総合コースを受講しました。12月に勉強開始するときにはすでに卒業しており、勉強に集中する環境が整っていたため、物理化学まで勉強することも視野に入れていました。
志望校を選んだ時期・理由
前半校で、研究がしっかりできそう、精神科に強みがあるという中から受けられるところは基本的にすべて受けるつもりでした。大阪大学は対策が間に合わず控えました。
入試までに勉強した科目、各科目の勉強法
生命科学
高校の生物基礎はとっていました。また、大学の神経科学の授業で、ニューロンの構造、活動電位の発生のメカニズム、Gs Gi GPCRについてなど、虫食い状の知識はありました。
知識の穴があるため、基礎シリーズから全部のビデオを見て、ワークブック含め生命科学の問題はすべてに取り組みました。
時間がないのが分かっていたので今振り返るとものすごいペースで進めていました。
12月半ばに基礎シリーズを始め、1月半ばにワークブック、講義視聴を終了させました。化学基礎シリーズと合わせて1日3から4講くらいやっていたかと思います。
そこから完成シリーズに移り、1月中に1周を終わらせました。それぞれの講で、テキストの問題に挑戦し、映像講義で答え合わせと追加事項を学習し、該当講のワークブックを解いていました。大体1日1講のペースかと思います。
2月は完成シリーズのテキストをもう一周しました。1日1講、問題を解いて答え合わせ、前日に解いた問題をもう一度頭の中で解いて答え合わせを行っていました。
3月に入って実戦シリーズに入りました。1講ごとにテキストの問題に挑戦し、映像講義で答え合わせと追加事項の学習に1日、ワークブックに1日くらいのペースだったかと思います。4月前半にはすべて終わらせていました。
その後は要項集を通読し、章末の問題をすらすら解けるように何周かしました。5月からトップレベルを対面で受け、並行して実戦シリーズの解きなおしなど復習に時間を割いて6月からの1次試験に臨みました。
個人的なおすすめ
完成をやっているとき、基礎シリーズで出てきた内容は、基礎シリーズのテキストの該当ページを開き復習していました。シリーズ間の知識のつながりができるうえ、基礎シリーズの効率よい復習ができます。実戦シリーズをやっているときも同様に完成シリーズのテキストを積極的に開くようにしていました。
講義メモはテキストの問題の答えのページの余白に書き込んでいました。のちに見返す際、この方が便利かと思ったからです。もちろん問題のページには書き込みはしていません。
化学
高校の化学基礎はとっていましたが、それ以外は初学でした。
基礎から有機化学、熱力学の勉強をしました。
生命科学の基礎シリーズを始めて、非常に親和性が高いと思ったので、生命科学の基礎シリーズとが化学の基礎シリーズはほぼ同時並行で進めました。1月前半には基礎シリーズは無機化学を除き、テキストの問題とビデオ講義を1周しました。1月後半から多くの大学で出されている有機化学を始め、2月半ばまでに1周しました。初学だと有機反応をどのように覚えていけばよいかわからず苦戦しました。あまり多くの時間はさけないと判断し、いったんはおいておいて、直前期にもう一度見直すことにしました。
直前期に有機反応の問題に再度取り組みました。本質をもっと理解できればよかったのですが、時間的に無理でした。その代わりワークブックに香川大学でよく出た有機反応がまとまっており、それを完璧に解けるようにしました。
物理
アメリカの高校で、AP Physicsという、大学の勉強を高校のうちに始めるクラスを取っていました。微分積分を活用した力学、電磁気学と剛体の力学については、少しの追加知識で事足りる感じだったかと思います。
基礎から受講しましたが力学、電磁気学は復習のような形でした。
熱力学は初学で1から勉強しました。
波動、原子物理は基礎レベル以上はほとんど対策しませんでした。
統計
高校や大学を通じ何度か勉強していましたが、実際の手計算となると少し勉強が必要でした。
KALSの統計の講義を他の講義の合間に1周、問題演習も含めて進め、名古屋大の一次の前に再度復習しました。
数学
筑波対策で行いました。日本の高校で数IAIIBの一通りの勉強は済ませていました。線形代数は大学でやっていたため、復習として大学で使った教材を参照しました。
微積分は高校で偏微分、重積分までやったのち、大学の統計で再度触れていました。しかし、それだけでは対応できなかったため、数IIIのフォーカスゴールドを借りて、積分の問題演習だけ行いました。
英語
アメリカに渡った後は猛勉強していたのでもちろん得意ではあったと思いますが、ほかの海外大学卒業の方ほどできていたとは思えません。TOEICは900点前半を持っていた状態で編入試験対策に臨みました。
KALSに入学して教材が届くまでの一週間の間でTOEFL対策をして95点を取りました。スピーキングやライティングが意外と低く、アメリカの大学卒業ということでもう少し点数を伸ばしたかったですが、これ以上はすぐ伸びる見込みがなく、受験費用や時間を無駄にしないため、TOEFLの勉強はここで終わりにしました。受験直前、TOEICのスコアがもう少しだけほしいと思い、再度受験し、900後半を取ったのでこれを香川大学に出しました。
KALSの単語帳は実力テストがあるごとに、医学英語演習は大体二週間に1講のペースでやっていました。英語の論文自体は大学の研究や授業で数多く読んできましたが、医学論文はそこまで読んでこなかったため、対策が必要でした。医学英語演習は時事ネタなどもあり、小論文、面接対策としても有用だと思います。
小論文
大体二週間に1講のペースでやっていました。小論文がない大学だとしても、面接で現在の医療の問題やAIの活用など聞かれることがあるかと思うので、面接対策としてもとてもおすすめです。
小論文と医学英語演習は添削が受けられます。提出後およそ二週間で帰ってくるため、採点結果を見てから次の講を進めようとすると全部終わらせるのに半年はかかります。予想以上に時間がかかるため早めに始めた方がいいと思います。KALSに入って1年以内に受験しようと思っている場合は小論文と医学英語演習の添削サービスが始まったらすぐ第一講を提出し、添削が帰ってきたらすぐ第二講をやるというペースがいいと思います。
面接
面接は結構苦手でした。経歴をしっかりアピールできればいいのですが、引け目を感じてしまい答えに詰まってしまうことが何度かありました。筆記を頑張り、それでカバーする心づもりでいました。
KALS 実力テスト、公開模試の成績について
生命科学
| テスト | 点数 | 会場受験者との比較 | 会場受験者+自宅受験者との比較 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 平均 | 偏差値 | 受験者数 | 平均 | 偏差値 | 受験者数 | ||
| 完成中間(参考) | 60/100 | 35.3 | 73.1 | 16 | 35.5/100 | 71.3 | 44 |
| 実力2 | 65/100 | 36.7/100 | 65.9 | 26 | 36.9/100 | 67.8 | 86 |
| 実戦中間 | 52/100 | 53.2/100 | 49.5 | 16 | 47.7/100 | 52.3 | 44 |
| 公開模試1 | 96/200 | 60.4/200 | 61.5 | 159 | - | - | - |
| 実力3 | 46/100 | 40.4/100 | 52.8 | 30 | 38.4/100 | 54.0 | 78 |
| 公開模試2 | 70/100 | 47.0/100 | 62.4 | 132 | - | - | - |
| トップレベル1 | 54/100 | 38.0/100 | 61.1 | 17 | - | - | - |
| トップレベル2 | 69/100 | 49.8/100 | 60.2 | 16 | - | - | - |
| トップレベル3 | 52/100 | 32.4/100 | 64.7 | 16 | - | - | - |
| トップレベル4 | 65/100 | 41.1/100 | 65.8 | 17 | - | - | - |
| トップレベル5 | 75/100 | 56.4/100 | 58.9 | 16 | - | - | - |
英語
| テスト | 点数 | 平均 | 偏差値 | 受験者数 |
|---|---|---|---|---|
| 実力2(参考) | 79/100 | 49.2/100 | 63.8 | 68 |
| 単語2 | 95/100 | 56.9/100 | 67.1 | 57 |
| 公開模試1 | 79/100 | 43.3/100 | 71.9 | 143 |
| 実力3 | 73/100 | 60.0/100 | 58.2 | 81 |
| 単語3 | 100/100 | 61.1/100 | 67.6 | 46 |
物理化学
| テスト | 点数 | 平均 | 偏差値 | 受験者数 |
|---|---|---|---|---|
| 公開模試1物理 | 58/100 | 31.3/100 | 61.4 | 81 |
| 公開模試1化学 | 39/100 | 30.0/100 | 53.9 | 80 |
| 公開模試2 | 73/100 | 35.7/100 | 65.5 | 92 |
1 日の勉強時間。また、勉強時間を確保するための工夫や苦労など
新宿校KALSに電車で通える範囲に住んでいたため、12月末から6か月定期を買ってほぼ毎日KALSの自習室で一日8時間程度勉強しました。元を取ろうと毎日行って勉強するモチベーションになりました。ちょうど試験のころに定期が切れるという感じだったので、タイムリミットを可視化するのに一役買ってくれたと思います。電車の中でも、テキストの問題を頭の中で解くなど、できることも多いので、受験に専念する場合はだれずに勉強できるやり方かもしれません。
スランプの有無
勉強期間はおよそ半年でスランプを経験する前に終わらせたという感じです。しかし、初めに受験した5校のうちから合格が出ていなければ、その後切り替えて勉強するのは難しかったかもしれません。
3 その他
これから医学部編入を目指す方へエール
学士編入は編入すると決めた日以降の努力ではどうしようもない部分もあります(研究業績を求めるところなど)。逆に初めから自分の可能性を信じ、食わず嫌いをせず努力すれば報われることもあると思います(化学がほぼ初学でしたが4科目校対策をがんばってよかった)。何が功を奏するかわかりませんが、やると決めたからには自分を追い込む環境を作れば全医学部の編入枠の約200人の中に入れる可能性はあるはずです。頑張ってください。