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高知大学 医学部 合格体験記 

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25年 高知大学(医学部)合格者 合格体験記

24 歳、男性。私立大学スポーツ科学部卒業。

合格体験記

15 年間全日本レベルでスポーツをする中で多くの怪我に苦しんだ経験と、卒業研究でスポーツ医学系の研究をしたことなどから、整形外科医を目指して医学部受験を決意。2024 年1月から本格的に受験勉強を開始。2024 年 3月に大学を卒業し受験に専念し、2025 年 9月に高知大学に合格。

1.プロフィール

スポーツで多くの怪我をしてきて、周りの選手を怪我に苦しみながら競技を続ける現状を実感したことや、卒業研究としてスポーツ医学系の研究を行い学会発表をしたことなどをきっかけに医師を目指すようになり、学士編入試験の存在を知りました。競技の引退までは全力で取り組みたいと考えたため、大学 4 年の9月に引退し、卒論を書き終えた2024年1月頃から勉強を始めました。

勉強状況

大学はスポーツ推薦で入学したため受験勉強をしたことが無く、高校大学共に文系で、生物基礎のみ履修、物理化学は基礎も未履修、数学はⅡまでという状況でした。数学の計算も数字を見るだけで思考停止しまうほど苦手でした。TOEICの勉強開始時は 505 点でした。ここから共通テスト受けて再受験するのは難しいと考えて、編入試験を考えました。

受験校

大学卒業後受験に専念して、1年目は生命科学と英語で受けられる所、合格できなければ2年目は物理化学も勉強して、受けられる所をできる限り受験する計画でした。1年目の不合格が決まった年末あたりから物理化学の勉強を1から始めました。

2024 年実施

出願校 筆記 面接
大分 ×
福井 ◯(29 位) 二次書類落ち
長崎 ×(64 位)
琉球 ×(54 位)
旭川 ◯(17 位) ×(16 位)
秋田 一次書類落ち

2025 年実施

出願校 筆記 面接
鹿児島 ×
大分 ×
高知
愛媛
福井 二次書類通過、面接辞退

他に山口、琉球、滋賀、旭川に出願したが、合格をいただけたため筆記試験を辞退。

2.勉強方法

勉強は全くの初学で、受験勉強のやり方も分からなかったため、圧倒的な合格実績のある KALS に入学する以外は考えませんでした。2024 年度実施試験対応の基礎-完成-実戦コースを受講し、一問一答集、ワークブック、要項集なども全て取り組みました。

入試までに勉強した科目

生命科学、英語、物理、化学、統計、数学

得意科目、不得意科目

得意科目なし
不得意科目 英語、物理、化学、統計、数学

各種テスト結果

生命科学

テスト 点数 順位 偏差値
2024 第 1 回模試 7/200 163/167 32.0
2025 第 1 回模試 97/200 17/159 61.8
2025 第 2 回模試 76/100 5/132 65.7
2025 実力テスト③ 59/100 - 60.8

英語

テスト 点数 順位 偏差値
2024 第 1 回模試 31/100 117/156 42.7
2025 第 1 回模試 54/100 35/143 56.6
2025 実力テスト③ 45/100 - 40.6

物理化学

テスト 点数 順位 偏差値
2025 第 1 回模試(物理) 10 64/81 40.9
2025 第 1 回模試(化学) 0 71/80 36.8
2025 第 2 回模試(物理化学) 46/100 34/92 54.3

生命科学

KALS の講義とテキスト、ワークブックのみで勉強しました。goodnoteのアプリで全てiPadでノートを取りました。また一問一答集や基本の内容、テキストやワークブック、要項集の問題などは全て Anki のアプリに入れ、これで同じ問題を何十回も解きました。記述問題もAnkiに入れていました。問題も解いてその時できた問題も含めて全てAnkiに入れることで、復習がとてもスムーズにできました。このアプリは有料ですが勉強に必須でしたので全員にお勧めしたいです。

KALS の講義は生物初学の人から取り組める内容になっており、とてもわかりやすかったです。しかし 1 回の授業で進むペースが早く、新しい単語がたくさん出てくるので、復習が追いついていないとパンクしてしまうこともありました。動画を止めて確認したり、何度も見返したりしていました。編入試験では基礎レベルの問題が出ることも多いので、最初基礎から始める時は大変ですが、とても重要な内容だと思います。私は基礎シリーズを終えた段階で最初に受けた公開模試で 7 点という笑ってしまうような点数でしたが、Ankiを使って KALS の内容を復習し続けた結果、2 年目では模試で筆記通過基準とされている偏差値 60 を超えることができました。KALS 以外の所で生命科学の難しい単語を見聞きすることもあると思いますが、試験で見ることはほぼなかったので、KALS の内容を信じて完璧にすれば、生命科学を得意科目として戦うことができると思います。また要項集については、かなりレベルの高い内容もあるので、自身の受験校のレベルに合わせて情報を取捨選択することも重要だと感じました。

英語

主にTOEIC対策として勉強しました。使った参考書は、ターゲット1900、公式問題集、スタディサプリに加えて、KALS の講義、英単語集です。スタディサプリは主にリスニング対策として活用しました。1年目2年目共に出願が始まる前の3月までにTOEICを受験し、それ以降はTOEIC の勉強はしませんでした。TOEIC対策で勉強した文法や読解は編入試験にも役に立ちますが、必要な英単語が違うことも多いので、出願の足切りを超えたらなるべく早めに切り上げるのが良いと思います。私は 1 年目は650点、2年目は755点で出願しました。

物理化学

物理は主にトライイットの動画で勉強し、「物理のエッセンス」を使用しました。トライイットは全て無料で視聴でき、高校生向けなのでわかりやすい内容になっています。

化学はスタディサプリの動画で勉強し、「重要問題集」のA問のみを使用しました。

これらの講義と問題集を一度解き、全て Ankiに入れて復習を続けることで、全くの初学でしたが、半年ほどで編入試験で出題されるような問題の8割くらい解けるようになりました。

物理化学が出題される4科目校は、2科目校と比較しても過去問と似た問題が出ることが多かったので、過去問を使用した勉強が本番でかなり報われました。基本問題ができるようになった後は、過去問をやり込むと良いと思います。

統計

1 年目はKALSの講義で一部勉強し、2 年目は「医療統計わかりません」で勉強しました。KALS の講義はレベルが高く、数学や統計の基礎知識がある程度ある人向けだと感じました。数学が嫌いな私はついていけないこともあり、本で勉強して基礎をつかむのが精一杯でした。「医療統計わかりません」は会話形式で進み、数学はやりたくないが統計の勉強をしたいという方にはとてもおすすめです。

面接

私は正直な所、合格して医師になることができれば、本当にどの大学でも良いと思っていたので、なぜこの大学なのか、なぜこの県なのかという答えを探すにとても苦労しました。特に最初に面接を受けた旭川ではうまく答えられず、この編入試験が行われている目的としても、地域や大学への貢献は非常に重要な点だと再確認しました。

私は面接官を納得させられるように、主に研究と地域の2つで考えました。研究は医学部や研究室のホームページなどから、そこで行われている研究を調べました。自身の志望理由と合うような研究を探し、実際に論文を読み、自身がどのような視点をもたらし、貢献または発展させたいかを言えるようにしました。またその論文の内容について聞かれてもある程度答えられるように準備していました。地域としては、その県や地域の特徴や医療状況、課題などを調べ、こちらも自身の志望理由と合わせて伝えられるようにしました。私はスポーツを通して地域の予防医療に貢献したいということを軸にしていたので、その県の健康寿命、運動器疾患が多いのか少ないのか、スポーツの普及状況などを調べました。「この県ではこのような課題があるから、〜の経験を持つ(勉強してきた)私が〜のように貢献していきたい。」と伝えることで、面接で手応えをつかむことができました。面接官の方も受験生の多くが併願していることは知っているので、その大学や県にしかなく、自身の志望理由と合うこと2つくらい言えれば十分なのかなと思います。

また、正直どの地域でもいいという気持ちが面接官に見抜かれないよう、研究や地域の医療状況だけでなく、観光や食べ物なども徹底的に調べました。その結果自分自信を騙すくらい本当にその地域に住みたいと思うことができ、自信を持って面接に臨むことができました。

グループワーク

大分大学では個人発表とグループディスカッション、高知大学ではグループワークがあり、知り合った方と連絡して 5 回以上は練習しました。前日も直接会って練習していました。どちらも初めての経験でしたが、練習を重ねることでなんとか本番までに慣れて臨むことができました。

1日の勉強時間

1日 8〜12 時間くらいです。4月に入り出願が始まると、思った以上に書類の準備に時間が取られます。また試験が始まると、大学ごとの対策が必要になったり、試験の不安や不合格となった時の落ち込みなどで集中できなくなることもありました。やはり出願や試験が始まるまでに、どれだけ勉強を積めているかが鍵になるような気がします

受験勉強を経験した感想

勉強を開始してから 1 年半ほどで合格をいただくことができましたが、常に不安や孤独と戦う非常に苦しい試験でした。合格体験記を見ても、自分はまだ他の方より全然できていないと感じたり、合格する人は元から勉強ができる人なんじゃないかと落ち込むこともありました。特に1年目で全て不合格となり、2年目の最初の鹿児島大学で筆記落ち、大分大学で面接落ちとなり、自分は合格できる人間ではないのではないかと感じました。何度も自分の受験番号の無い発表を見て、その度に辛い思いをしたので、自分の受験番号を見つける瞬間までずっと不安でしたが、最終的には 2 校から合格をいただくことができました。未だに信じられないような、ほっとした気持ちです。

これから医学部編入を目指す方へエール

筆記通過、最終合格できるかどうかは、自身の医師になりたいという気持ちの強さだと感じました。孤独で不安な試験であり、勉強をしない理由や受験を辞める理由はたくさんあります。このような環境の中で試験を続けるのは決して簡単ではないと思いました。しかし、私のような文系出身で筆記最下層からでも、勉強や対策を粘り強く続ければ、4科目校含めて複数校筆記合格し、最終的に合格をいただくことができました。自身の強い目標と志があれば、必ずいつかどこかで報われると思います。仕事を続けながら時間を絞り出して勉強されたり、覚悟を決めて仕事を辞め、多くの不安やプレッシャーの中でこの険しい受験に挑戦されている皆様のことを本当に尊敬します。面接試験で他の受験者の方と知り合う機会がありましたが、素晴らしい志を持たれている方ばかりで、私は一患者として、この試験を受けられている皆様方に医師になっていただき、一患者として医療を受けたいと心から思いました。皆様が将来医師としてご活躍されることを心より応援しております。