25年 大分大学(医学部)合格者 合格体験記
27歳,男性。私立大学大学院人間科学研究科修了(文系・臨床心理学)。心理師の実習の中で,医師として児童への支援に携わりたいと考え,医学部受験を決意。2023年4月からKALSに入校し,受験勉強を開始。1年目の2024年に試験を受けるが,全て不合格となり,2年目の2025年8月に大分大学に合格。
合格体験記
プロフィール
これまでの経歴
私立大学人間科学部を卒業し,同大学大学院人間科学研究科を修了。その際に公認心理師の資格を取得。修了後すぐの2023年4月にKALSの通信講座に入校し,受験勉強を開始。翌年,2024年に受験するが,全て不合格。2024年11月からバイトと並行して受験勉強を行った。
受験先と受験結果
2024年(1年目)
| 受験校 | 書類 | 筆記 | 面接 |
|---|---|---|---|
| 鹿児島大学 | - | × | ― |
| 大分大学 | ○ | ○ | × |
| 琉球大学 | - | × | ― |
| 山口大学 | - | × | ― |
2025年
| 受験校 | 書類 | 筆記 | 面接 |
|---|---|---|---|
| 鹿児島大学 | - | × | ― |
| 大分大学 | ○ | ○ | ◎ |
| 愛媛大学 | - | × | ― |
| 高知大学 | - | × | ― |
他,福井,山口,島根への出願をしていたが,大分への合格決まったため,受験を辞退した。
医学部編入,学士編入を志したきっかけ
父の精神疾患がきっかけで大学および大学院で臨床心理学の道に進み,そのまま博士課程への進学を考えていた。しかし,心理師として患者さんに関われる範囲の狭さや将来性を考え,患者さんへ深く関わり,治療することができる医師を目指した。もともと文系であり,理系の科目をほぼ学んでいなかったため,科目数の少なさ,自身の専門性をアピールすることのできる学士編入を志した。
得意教科・苦手教科
・得意科目:生命科学,小論文
・苦手科目:英語,化学,物理,統計
勉強方法
志望校の選択
受験1年目はもともと文系であり,九州出身であったため,実家が近い大学を対象として受けていった。2年目は4教科を課す大学の対策も行い,受ける大学の範囲を広げていった。
KALSに入学した時期・KALSを選んだ理由・受講内容
2023年4月に,合格実績を持つKALSを選択し,入学した。受講内容はオンラインを選択した。
・生命科学(基礎・完成・実戦)
・英語(医学英文法,医学英語演習,TOEIC)
・スタンダード物理
・スタンダード化学
・小論文演習
・集団面接対策(大分大学)
各科目の勉強法
1年目の不合格の結果を通し,第一に,勉強の計画を立てることからスタートであると思います。学士編入では人によって働き方やスケジュールが異なるため,ここまでに〇〇を終わらせるという目標を短期(1週間単位)・中期(2,3ヶ月単位)・長期(半年〜1年単位)と,まず立ててから進めた方が気が楽になると感じます。私は1年目で,あまり計画性を持つことができないまま受験を失敗したため,2年目においてチューターと話しながらスケジュールを作っていきました。そのため,自身で計画を立てることが難しい場合は,カウンセリングを使って計画していくことをお勧めします。
生命科学
基礎〜実戦シリーズの受講期間:
はじめはノートとその後の確認テストを受けるのみであり,定期テストを避けていました(一種のプライドみたいなものがあったのだと思います)。しかし,自身のいる位置や理解度がわからなかったため,思い切って定期テストを受けました。やはり,自身の理解していないことを探すために受けていない者はまず受けた方がいいと思います。特に文系出身などは生命科学に触れることないため,基礎をしっかりと定着させていった方がいいです。
また,ワークブックはそれぞれ2,3周し,自身の苦手な部分,記憶していない部分を徹底的に詰めていくことが必要です。理解度を○△×で記し,あとで△×についてのみ復習するという形をとった方が効率的だと思います。
受験直前期:
要項集の巻末の問題を2,3周しました。回答に必要な要点をそれぞれ言えるくらいまで勉強しました。こちらも理解度を○△×に区分けして,△×を中心に復習していった方が効率的です。
用語集,オンラインの完成・実戦の用語集も復習に最適だと思います。受験1年目の大分の試験前に総復習したところ,模試の結果自体はよくなかったのですが,無事筆記試験のみ受かったため,理解度を定着させるためにも解いていった方がいいと思います。
英語
英語は学生時代から苦手科目であり,KALSの教材である「医学英文法」から基礎を固めていきました。その後「医学英語演習」を履修し,音読などを行って,英語のスキルを上げていきました。
現在,多くの大学が外部試験を科しており,生命科学の得点がダントツに高くない人は外部試験の点数を及第点ギリギリでは合格に足りなくなってしまうと考えます。そのため,自身の得意なものと不得意なものについて折り合いをつけ,どこまで英語で点数を取れば良いかを判断し,受験勉強を計画していった方がいいと思いました。
私は当初TOEICが500点代と英語に苦手意識を持っており,KALSの「医学英文法」を終えた頃に,TOEICと「医学英語演習」の勉強を同時並行で始めました。
使用したTOEICのテキストとしては,以下を使い,上の方から問題集を一つずつ3周解き続けました。
・はじめて受けるTOEIC L&Rテスト 全パート完全攻略(小石裕子 著,アルク)
・公式TOEIC Listening & Reading 800+
・公式TOEIC Listening & Reading 問題集 9
志望理由書作成
1年目は作成が遅くなり,3月くらいに仕上げました。チューターとの面接を2,3回行い,その中で添削をしてもらいました。できるだけ早めに作成しておけば,心に余裕がある状態で受験直前に臨めるため,受験する前年の内には作成を進めておいた方がいいと思います。
面接対策
大分大学は集団面接を課しているため,KALSが提供している集団面接対策に参加し,その対策後も,同対策講座で一緒になったグループのメンバーと試験直前にもう一度グループワークを行い,プレゼンの作り方や発表の仕方,時間配分などを練習した。集団面接では自身の経歴なども自己紹介の時に話すため,これまでやってきた経験を踏まえて集団面接に取り組むことが求められると感じます。
個人面接については,あらかじめ,家族や友達でもいいので練習に付き合ってもらい,フィードバックを受けることが重要です。私は恥ずかしさやプライドもあり,練習を避けることもありましたが,そのようなものを捨て去って,誰でも練習に付き合ってもらった方がいいです(合格できる方がいいので)。自身が気づいていないクセや回答に困った時の対応などを考えられるので,ぜひ練習してみてください。
KALSのテスト成績
【生命科学】
| 年度 | テスト名 | 得点 | 偏差値 | 平均点 | 順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 完成シリーズ中間テスト | 43 | 38.3 | 59.7 | ― |
| 2024 | 実力テスト① | 38 | ― | ― | ― |
| ― | 実戦中間テスト | 44 | 50.9 | 42.7 | ― |
| ― | 第1回公開模擬試験 | 83 | 53.6 | 70.5 | 60/167 |
| 2025 | 実戦中間テスト | 57 | 54.9 | 47.7 | ― |
| ― | 実力テスト② | 58 | 61.9 | 36.7 | ― |
| ― | 第1回公開模擬試験 | 89 | 59.3 | 60.4 | 31/159 |
【英語】
| 年度 | テスト名 | 得点 | 偏差値 | 平均点 | 順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 基礎力判定テスト | 61 | ― | ― | ― |
| ― | 実力テスト① | 90 | ― | ― | ― |
| 2024 | 第1回公開模擬試験 | 37 | 47.5 | 40.1 | 97/156 |
| 2025 | 実力テスト② | 61 | ― | ― | ― |
| ― | 第1回公開模擬試験 | 49 | 53.5 | 43.3 | 47/143 |
【2科目型結果】
| 年度 | テスト名 | 得点 | 偏差値 | 平均点 | 順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 第1回公開模擬試験 | 157 | 50.9 | 152.6 | 78/151 |
| ― | 第1回公開模擬試験 | 187 | 57.1 | 147 | 36/137 |
【TOEIC】
| 受験日 | total | reading | listening |
|---|---|---|---|
| 2023/6/29 | 590 | 255 | 335 |
| 2024/1/28 | 745 | 355 | 390 |
| 2024/3/18 | 700 | 325 | 375 |
| 2025/3/16 | 760 | 340 | 420 |
1日の勉強時間
受験1年目は仕事をしておらず,勉強に専念しているつもりでしたが,1日平均7時間ほどでした。2年目は,週3でバイトをしながら勉強を行なっていました。バイトがない日は平均7時間程度で,バイトがある日は4〜5時間程度でした。バイトへは5〜6時間のシフトに入っていたため,その分,集中して取り組むことができていました。1年目で生命科学の基礎力をつけられていたため,2年目は他の物理や化学に関する勉強に費やすことが多かったです。
受験勉強を経験した感想など
私自身,大学まで推薦で入学しており,試験で合否が決まる本来の受験勉強はしていませんでした。そのため,合格する確率が少ない試験であり,かつ現状どのくらい自身が合格のラインにいるのかはっきりわからず,孤独な闘いを経験し,受験というのは先の見えない辛い闘いであるなと感じました。それでも自身の夢を応援してくれる家族や友人,大学の恩師,バイト先の仲間がいたことで,1年目の不合格でも諦めず,続けることができました。本当に周りの人に支えてもらったため,今後の入学後の歩みで色々と恩返しをしていきたいです。
これから医学部編入を目指す方へのエール
医学部編入は普通の受験と異なり,生命科学の知識だけではなく自身のこれまでの積み上げてきた経験とスキル,人間性を評価される総合的な試験であるように感じます。私は通信での受験生活であったため,仲間がおらず孤独な闘いをしているという感情や不合格になった時の絶望感や今後の不安にさいなまれることもありました。しかし,なぜ自分は医師の道を目指したのか,どんな医師になりたいのかということを考えることで,この受験勉強もそのためにしているのだというモチベーションになりました。受験生としてはあまり英語も生命科学もそこまで秀でている結果ではありませんでしたが,地道に立てた計画を進めること,そして最後まで諦めないことが合格までたどり着くことができた道であると思います。このままの勉強で良いのか,合格はできるかなどの疑念,不安が出てくることがあると思います。その際は,チューターさんに聞いたり,先生に質問してみたりと使える資源を使って,不安や疑念などを振り払い,ただただ勉強に取り組んでみたら良いと思います。勉強法や参考書などで右往左往して迷う時間はもったいないです(経験談)。不安になったら相談してみる,そして計画を立てて,それを修行僧のようにひたすらやり抜くということが大切だと思います。これと決めたらただただやり切っていく闘いなので,皆様がぜひ集中していち早く合格ラインへ辿り着けるように応援しております。